駐車場や家の周り、空き地など、庭以外に雑草が生えると困る場所はたくさんあります。
除草剤は種類がたくさんあるので、どの商品を選べばよいか迷ってしまいますね。
値段の安さだけで選ぶと、思ったほど効果がないと感じることがあるかもしれません。
ポイントは使う場所と目的に合った除草剤を選ぶこと。
除草剤の特徴、実際に使ってみた感想、使うのを止めた理由を書きました。
除草剤で雑草が枯れる仕組み
・光合成をできなくする
・植物ホルモン作用を撹乱する
・アミノ酸・脂肪酸の生成を阻害する
光合成をできなくする
植物は光合成をすることで生きていくために必要な栄養を作り出します。
光合成ができなくなれば栄養不足となり枯れてしまいます。
植物ホルモン作用を撹乱する
植物ホルモンは成長促進などの作用があります。
このホルモンの量が多すぎると正常な生理作用ができず枯れてしまいます。
アミノ酸・脂肪酸の生成を阻害する
植物にとってもアミノ酸や脂肪酸は必要な栄養素です。
植物がこれらの栄養素を自分で作り出すことができなくなると枯れてしまいます。
除草剤の種類と特徴
除草剤は液体タイプと粒剤タイプの2種類に分けることができます。
すでに生えている雑草を枯らす液体タイプ
直接、雑草の葉にかけて使います。
除草剤の成分が葉や茎から吸収されると枯れるので「茎葉処理剤」と呼ばれます。
雑草が生えてない場所に散布しても予防効果はありません。
地面に落ちた分は自然分解されてしまいます。
枯れた雑草を片付けたら、すぐに別の植物を育てることができます。
・即効性があるので雑草が気になった時にすぐ使える
・草丈がある程度あっても効果が出やすい
【デメリット】
・これから生えてくる雑草を防ぐことはできない
雑草が生えるのを予防する粒剤タイプ
地面に散布して使います。
除草剤の成分が土の中にとどまり根から吸収されると枯れるので「土壌処理剤」と呼ばれます。
枯らすというよりも雑草を生えないようにする目的で使われます。
・根から吸収されるので除草効果が長期間続く
・散布した後に生えてくる雑草にも効果がある
【デメリット】
・草丈が20㎝以上になると効きにくくなる
除草剤を使ってみた感想
梅雨明け後は花壇の植物がぐんぐん伸びる時期ですが、それ以上に雑草も伸びる時期。
花壇の中の雑草を取るだけでも、結構、時間がかかってしまいます。
空き地、家の周り、砂利敷きの駐車場の草取りの手間を減らしたくて除草剤を使うことにしました。
液体タイプを砂利敷きの駐車場に使用
10年以上も前の話です。
ホームセンターにいったら種類が多くて、どれを選べば良いのかわかりませんでした。
粒剤と液剤にどんな違いがあるのかもわかりません。
とりあえず、商品棚の目立つところにあった液体タイプの除草剤を買って使ってみました。
生えている雑草は枯れましたが、すぐに別の雑草がどんどん生えてきます。
また、草取りをしなくてはならない…とガッカリしました。
目的に合った除草剤を選ぶことが大事だということを実感しました。
粒剤タイプを空き地に使用
必要なのは、長期間、雑草が生えるのを防いでくれる除草剤。
というわけで、花壇以外の雑草対策には粒剤タイプを選ぶようになりました。
使用しているのは「カソロン粒剤(2.5)」という商品。
「6.7」という成分の強いタイプもありますが値段は「2.5」のほうが安いです。
我が家では充分に効果があるので、カソロン粒剤(2.5)を使うようになりました。
粒剤タイプは地面が湿った状態で使用するのが効果的。
雨上がりや雨が降った次の日に撒くようにしています。
約6ヶ月間は効果が続くので4月に散布すると秋まで雑草が生えてきません。
夏場の暑い時期に、草取りをしなくてもよいので本当に助かってます。
除草剤の使用を止めた理由
除草剤のおかげで雑草が生えなくなったのは良かったのですが。
「土がむき出し」になったため、風が強い日は土ぼこりが舞うようになりました。
洗濯物や車、家の窓が汚れてしまうという予想外のトラブルが発生。
調べてみると、植物の根が張っているほうが土ぼこり対策になるということが分かりました。
というわけで、2023年以降、除草剤を使うのを止めました。
生えてきた雑草は
・地上部だけ刈り取り、根を残す
・草丈の低い雑草は、そのまま残す
という対応をしています。
※ツメクサ(Sagina japonica)はナデシコ科の1年草。
例えば、このようなタイプの雑草は無理に引き抜かないでそのままにしています。
我が家の場合、「根こそぎ抜き取る」から「少しの雑草なら気にしない」に方向転換したほうが良い結果となったようです。
2024年は、草丈が高くなる一年草の雑草とスギナを重点的に抜き取りました。
ツメクサ、トキワハゼ、コニシキソウなどは残しています。
場所によっては、モコモコした苔も生えてきて、ちょっとした芝生がわり。
多少、草取りの手間は増えましたが風が強い日でも土ぼこりが気にならなくなりました。
※雑草の根の働き・役割についても書いています。
⇒ 雑草はどこからやってくる?【種を蒔かないのに生える理由】
さいごに
雑草対策には、防草シートの使用やグランドカバープランツを植えるなどいろいろなやり方があります。
我が家の場合、土ぼこり対策が必要となったため使うのを止めてしまいましたが、除草剤は草取りの手間を省くのにとても役立つ製品だと思っています。
今後もピンポイントで使うことがあるかもしれません。
関連記事
スギナを駆除する適期が春の理由とは?【我が家でスギナを根絶した方法】
ドクダミを除草剤を使わず駆除する方法【実際に花壇で試してみた結果】
【防草シートで雑草対策】特徴と実際に使ってみた感想