シャコバサボテンの特徴と育て方!ツボミが落ちる原因と対策は?

シャコバサボテン

シャコバサボテンは、ブラジル原産、サボテン科の多年草です。

平らでギザギザした葉が連なった草姿が特徴。

開花時期になると先端に鮮やかな赤やピンクの花を咲かせます。

シャコバサボテンの葉

手間がかからず初心者でも育てやすいといわれています。

ただ、実際に育ててみるとツボミがつかない、ツボミが落ちるといったトラブルがありました。

備忘録として原因と対策を書いておきます。

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シャコバサボテンの特徴

シャコバサボテン

草丈:15~40cm
開花期:11~3月
花色:赤、ピンク、オレンジ、白など

「シャコバサボテン」は和名。葉の形が甲殻類のシャコに似ていることから名付けられました。

クリスマスの時期に咲くことから「クリスマスカクタス」
デンマークで改良が進んだことから「デンマークカクタス」という別名もあります。

原産地はブラジルなので耐寒性は弱いです。

シャコバサボテンの栽培記録

シャコバサボテンの鉢植え

【2004年以前】
家族が花が咲いた鉢植えを買ってきました。
花が終わった後は屋内に置きっぱなし。
枯れることはありませんでしたが、花を咲かせることはありませんでした。

【2006年】
放置していたのに、少しだけ花が咲きました。

【2007年】
手入れ開始。鉢植えを屋外に出し、初めての植え替えと葉摘み。
2~3つほどツボミをつけたものの、その後は増えることも大きくなることもありませんでした。

【2008年】
短日処理をしてみたら2~3日後にツボミがつきはじめました。
最終的に全体の葉先にツボミをつけてくれました。
12月に5~6つほど開花。
しかし、年末の寒波で置き場所が5℃以下に。
防寒対策をしなかったため大きくなったツボミが落ちてしまいました。

【2009年5月】
株元が灰色になっているのが気になります。
木化という現象のようです。
挿し木をして新しい株を作りなおすことにしました。

シャコバサボテンの栽培トラブル/原因と対策

シャコバサボテンの葉

ツボミがつかない、ついてもポロポロと落ちてしまうといったトラブルがありました。

ツボミがつかない

・夜遅くまで明るい屋内
・街灯や門灯など明かりが当たる屋外
このような場所に置きっぱなしにしていることが原因として考えられます。

シャコバサボテンは昼の長さが自然に短くなるのを感じてツボミをつける短日植物です。

短日植物には、菊、コスモス、アサガオなどがありますが、昼の長さがどれくらいになるとツボミをつけるかは植物の種類によって異なります。

シャコバサボテンの場合は、昼の長さが12時間以下の状態が1ヶ月ほど続くとツボミが作られます。

9~10月ごろになったら、夜間は日没と共に暗くなる場所に置きましょう。

そのような場所がない場合は、人工的に光をさえぎり12時間以上の夜の状態にする短日処理を行います。

ダンボールなどをかぶせて暗くして1日の日照時間が10~12時間になるよう調整していきます。

1日でも日照時間が長い日があるとツボミをつけるのは、その日から1ヶ月後になるようです。

1ヶ月間、忘れないように頑張りましょう。

ツボミを確認できたら短日処理は終了です。

ツボミが落ちる

シャコバサボテンのツボミ

「環境の変化」「水の過不足」が主な原因として考えられます。

環境の変化

ツボミが小さいうちは環境の変化に弱いです。

寒い屋外から暖かい屋内へ移動すると大きな温度差が原因でポロポロと落ちてしまうことがあります。

ツボミが大きくなるまで置き場所を変えないようにしましょう。

もうすぐ咲きそうなくらいの大きさになったら移動しても落ちることはありません。

霜が降りる前に室内に取り込んで窓辺など日当たりのよい場所で管理しましょう。

ちなみに寒冷地ではツボミが大きくなる前に霜が降りる時期になる可能性もあります。

ツボミが小さいうちに屋内に取り込んだ場合、1日を通して室温が大きく変わらないように注意します。

目安は12~18℃。

夜の窓辺は冷え込みます。

日中は暖かい窓辺に置き、夜になったら部屋の中央など窓から離れた場所に移動させるとよいでしょう。

暖房の効き過ぎは花が落ちる原因になるので暖房がずっと効いている部屋には置かないほうがよいです。

水の過不足

水を与え過ぎると根腐れを起こしてツボミが落ちることがあります。

また、極端な水切れによっても咲かずに落ちることがあります。

葉の間(茎の節)から根が出てくる

植えっぱなしにしておくと葉の間(茎の節)から根が出てくることがあります。

根詰まり、根腐れ、根の乾燥が原因として考えられます。

根詰まり

鉢の中に根がいっぱい詰まっている状態のこと。
大きな鉢に植え替える必要があります。

根腐れ

根が変色したり、ふやけていたら腐っています。
腐った根を取り除き植え替える必要があります。

根の乾燥

土も根もカラカラに乾いていたら、鉢ごと水に30分以上つけておきます。

つける時間が長すぎると腐る恐れがあるので気をつけましょう。

さいごに

シャコバサボテン

シャコバサボテンの栽培記録とトラブルの原因・対策について書きました。

実際に育ててみると、株全体に花を咲かせるのは意外と難しいなぁと思いました。

とはいえ、寒い時期に鮮やかな花を咲かせてくれるのは魅力的。

上手に咲かせられるコツをつかむまで育て続けたいですね。

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