ハツユキカズラのピンクや白の葉が出ない原因とキレイな葉色を楽しむための育て方

ハツユキカズラ

ハツユキカズラ(初雪カズラ)はピンク、白、緑の色合いが美しい植物です。

でも、育てているうちに緑色の葉だけになってしまうことがありませんか?

ピンクや白の葉が出ない原因とキレイな葉色を楽しむための育て方について調べたことをまとめました。

スポンサーリンク

ハツユキカズラのピンクや白の葉が出ない原因

ハツユキカズラの鉢植え

「新芽が伸びきってしまった」「日光不足」が主な原因として考えられます。

新芽が伸びきってしまった

一回り大きな鉢に植え替えたり、地植えにすると、どんどん根が張り、新芽があまり出なくなることがあります。

ピンクや白の葉は徐々に緑色になるので全体的に緑一色になってしまうのです。

定期的に切り戻し剪定をして新芽が出るようにしましょう。

ちなみに、冬に緑色の葉だけになるのは寒さで生育が鈍り新芽が出ないからです。

春に暖かくなってくると再び新芽が出てきます。

日光不足

白い新芽は出るけれどもピンクにはならない場合は日光不足です。

夏以外はできるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。

真夏の直射日光に当たると葉が焼けることがあるので注意してください。

鉢植えの場合は根詰まりが原因のこともあります。
鉢の底から根がはみ出ているようならば植え替えが必要です。

1~2年に1回は植え替えを行うようにしてください。

また、肥料が足りないと葉の色が悪くなることがあります。

適期は4~6月と9~10月。1~2ヶ月に1回を目安に緩効性化成肥料を与えましょう。

ハツユキカズラのキレイな葉色を楽しむための育て方

ハツユキカズラ

キレイな葉色にするコツは切り戻し剪定と日当たりです。

切り戻し・剪定

新芽を出させるだけでなく、樹形を整えるときにも行います。

また、病害虫が発生するのを防ぐのにも役立ちます。

新芽を出させる

生育が鈍る冬を除き、春から秋まで、いつ切っても大丈夫です。

2ヶ月に1回くらい、つるの先を切ると新芽が出てきます。

切る位置は枝の部分であればどこでもかまいません。

切り落とした枝は挿し木に利用できます。

ハツユキカズラの花
花芽は夏に作られ、翌年の5~6月に開花します。

定期的に切り戻しをしていると花芽を切ることになるので咲くことはありません。

花を咲かせたいのであれば、枝を切るのは6~7月の間だけにしましょう。

樹形を整える

つるが伸び過ぎて樹形が乱れたら切り戻して形を整えます。

コンパクトに仕立てたい場合は、株元から短めに切っても大丈夫です。

病害虫の予防

葉が茂りすぎると風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。

枯れた枝や混み合った枝は切り取りましょう。

風通しがよくなるので病害虫が発生するのを予防できます。

日当たり

ハツユキカズラ
基本的には日当たりのいい場所で育てましょう。

耐陰性も多少あるので、明るい日陰でも育ちます。

暑さに強いですが夏場の直射日光に当たると葉焼けを起こすことがあります。

鉢植えの場合は夏の間だけ半日蔭に移動させるとよいでしょう。

新芽がピンクや白になる理由とは?

ハツユキカズラ

どうして新芽はピンクや白になるのでしょうか?

この部分には葉緑素がないため「光合成をする」という葉としての活動はできません。

成長に必要な栄養を作るためには、新芽のときから緑色のほうがよいと思うのですが。

ちなみに、新芽が赤い植物は意外とたくさんあるみたいです。

赤いのはアントシアニンという赤色の色素が含まれているから。

アントシアニンは抗酸化作用を持っていて新芽を紫外線から守っているといわれています。
出典:花の色素の抗酸化作用 | 日本植物生理学会

ピンクになるのも新芽を守るためなのかもしれません。

新芽が白い理由はこれでしょうか?↓

新葉には多分アントシアニンが含まれているが、新葉がある程度成長すると、葉の組織の細胞間隙(細胞と細胞との間)にある水での白色光の散乱によって葉は白色になります(登録番号1678, 3301を参照してください。)、その間アントシアニンは減少するかもしれませんが、クロロフィル量は徐々に増加し、最終的に葉は緑色を呈するようになります。
出典:みんなのひろば

【ハツユキカズラの基本情報】
キョウチクトウ科のつる性常緑低木。
日本原産のテイカカズラの園芸品種です。

一番の特徴は、美しい葉色。

新芽のときは「ピンク色」、葉が成長するにつれ「白い斑入り」から「 緑」と色を変えていきます。

春から秋にかけて成長段階の違う葉が入り混じるので花がなくてもカラフルで美しい姿を楽しめるのが魅力。

【生育サイクル】
・春に新芽が出て秋まで生育を続ける
・5月中旬~6月中旬に開花
・晩秋になると紅葉する
・寒くなっても落葉しないで冬越し

寒さに強くマイナス5℃くらいまでは耐えられます。

霜に当たっても大丈夫。寒さで葉が傷んだり枯れることはありますが春になれば再び芽吹きます。

さいごに/ハツユキカズラを枯らした話

ハツユキカズラ

ハツユキカズラのピンクや白の葉が出ない原因と育て方について書きました。

日当たりの良い場所で育てる
定期的に剪定をして新芽が出るようにする
適量の肥料を与える
鉢植えは1~2年に1回、植え替えをする

マンションの植え込みで見かけることが多い植物です。

寒冷地に住んでいますが、冬に雪が積もっても枯れることはありません。

丈夫で手間がかからないイメージが強いです。

ただ、「初心者でも育てやすい」ハツユキカズラを私は枯らしてしまったことがありました。

20年以上前の話。

ピンク、白、緑のきれいな色合いに惹かれて春に苗を購入。

グラントカバーにするために地植えにしましたが、大きくなりません。

秋には葉が2~3枚しかなく枯れそうな状態に。

翌年の春、庭の違う場所に植えなおし、再びキレイな葉を楽しむことができました。

でも、生育は悪いまま。購入した時と同じくらいの大きさです。

その後、枯れてしまいました。

日当たりは良かったのですが…。何がいけなかったのでしょう。

今にして思えば、粘土質で水はけの悪い場所に植え付けたのが原因だったのかも。

土壌改善をしないまま、苗を植え付けるなんて。無謀なことをしたものです。

関連記事
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の育て方!日陰のグランドカバーにおすすめ植物!
アジュガの特徴・種類・育て方!ランナーの子株を使った簡単な増やし方!
ユキノシタの特徴と育て方!半日陰の場所のグランドカバーにオススメ!
ヒマラヤユキノシタの特徴と育て方!「根伏せ」で増やす方法は?

タイトルとURLをコピーしました