レンギョウは、春になると枝いっぱいに黄色の花を咲かせる樹木です。
生け垣や公園などで利用されることも多いですね。
レンギョウの剪定時期や方法など育て方についてまとめました。
挿し木苗を鉢植えで育ててみた記録も紹介します。
レンギョウの特徴
レンギョウは、中国原産、モクセイ科の落葉低木です。
樹高:1.5~3m
開花期:3~4月
・春、黄色の花を咲かせる
・花後、葉が旺盛に茂る
・晩秋になると落葉する
・冬は休眠
枝葉を地際から放射状に伸ばす株立ち状の樹形です。
レンギョウの育て方
日当たりが良い場所で育てましょう。
半日陰でも育ちますが日照時間が足りないと花付きが悪くなります。
害虫の発生はほとんどありません。
暑さにも寒さにも強いので夏越し・冬越しの対策は特に必要ありません。
植え付け・植え替えの適期は落葉期の12月~3月上旬。
水やり
庭植えであれば特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
夏場は水切れを起こさないよう朝と夕方に与えます。
肥料
あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。
庭植えの場合は、1月~2月頃に与えます。
鉢植えの場合は、1月~2月頃と花後の5月に緩効性化成肥料を与えます。
増やし方
挿し木で増やすことができます。
適期は、花が終わった4月と梅雨の時期にあたる6月~7月。
4月なら、前年に伸びた枝を使います。
6~7月なら、その年に伸びた枝を使います。
・枝を10~20cmの長さに切り取る
・葉がある場合は下の節の葉を取り除く
・湿らせた赤玉土(小粒)や川砂に挿す
・明るい日陰で土が乾かないように水やりをして発根を待つ
発根したら鉢に植え付け、日当たりの良い場所で管理します。
枝数は少なめですが挿し木した翌年の春には花を咲かせるようになります。
レンギョウの剪定時期と方法
翌春の花を楽しむためには、剪定は花後できるだけ早く行うようにします。
・花芽は春から伸びた枝にできる
・できる時期は、6月中旬頃~夏にかけて。
夏以降に枝を切ると花芽を切り取ることになり、花が咲かないか、少なくなります。
・内側や下側、重なっている枝を切り取り、風通しをよくする
長く植えていると株全体の勢いがなくなり花付きも悪くなってきます。
3~5年に1回は株全体を1/3ほどの高さに切り詰め、枝を更新するとよいでしょう。
レンギョウの栽培記録
※栽培しているところ:東北地方北部
寒さにも暑さにも強く放っておいても大丈夫な育てやすい樹木です。
【剪定時期の失敗】
悩みといえば、どんどん枝が伸びて大きくなってしまうこと。
塀の近くに植えているため剪定作業は欠かせません。
以前、秋になってから伸びすぎた枝を短く切ってしまったことがありました。
当然のことながら、翌年の春、花はほとんど咲きません。
花芽ができる時期を考えたことがなかったのです。
剪定時期がいかに大切かということが身に染みて分かりました。
その後、樹高を低くするために花が咲かないのを覚悟で強剪定を行いました。
それ以降は、小さいままで花が咲くように剪定をしています。
【挿し木した苗を鉢植えで育てる】
鉢に直接、枝を挿したら根付きました。
翌年、5号鉢に植え替え。
鉢から取り出してみると、鉢の内側にそって根がぎっしり。
「根がまわる」と言いますけれど本当に見事なまでに鉢の形に根がまわっていました。
たった1年でこんなに根が伸びるなんてスゴイですね。
植え替えは2~3年に1回が目安。毎年、行う必要はないと思っていたのですが…。
この調子だと、植え替えは毎年したほうがよいのかもしれません。
大きく育てるつもりはないので、根鉢をほぐして3分の2くらい切りました。
次に、伸びすぎた枝を切って同じ鉢に植え付け。
鉢植えにしているのは、まだ2年目なので枝の数も少なくて枝を切るのも楽。
来年はきれいな樹形で花が咲いてくれたら嬉しいですね。
※挿し木した翌年に、本体ともいうべき地植えのレンギョウが突然枯れてしまいました。
予備の株を作っておいて本当に良かった。
さいごに
レンギョウの特徴、育て方、栽培記録を書きました。
枝がどんどん伸びるので定期的に剪定が必要ですが、株全体が黄色の花で覆われる様子はとても華やか。
挿し木した苗は鉢植えのままコンパクトな姿で楽しみたいと思っています。
※エニシダはレンギョウと同じように春に黄色い花を咲かせる低木。
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エニシダの特徴と育て方!剪定時期と方法は?