シュウカイドウ(秋海棠)はベゴニアの仲間で秋にピンクの花を咲かせる植物です。
花のない季節でもハート型の葉が楽しめ、半日陰を好むので日陰の庭にあると重宝します。
葉焼けする原因と対策、基本の育て方について調べたことをまとめました。
シュウカイドウ(秋海棠)の葉が枯れる原因と対策
強い日ざしに当たったことや水の過不足が原因として考えられます。
強い日ざし
夏に直射日光が当たると葉が黄色くなったり葉焼けを起こすことがあります。
半日陰で適度な湿気のある場所を好む植物です。
落葉樹の根元や午前中だけ日が当たるような場所で育てましょう。
水の過不足
適度な湿気を好むので乾燥させないように注意が必要です。
その一方、水をやり過ぎると根腐れを起こすこともあります。
鉢植えの場合は、土が乾いてからタップリと水を与えるようにしましょう。
シュウカイドウの育て方
基本情報
シュウカイドウ科の宿根草。
原産地:中国
草丈:50~70cm
開花期:9~10月
花色:ピンク、白
ベゴニアの仲間は熱帯から亜熱帯にかけて分布する植物。
なので一般には寒さには弱いものが多いです。
しかし、シュウカイドウは寒さに強いので年間を通して屋外で育てることができます。
【生育サイクル】
春:芽が出る
夏:葉が伸びる
秋:花を咲かせる
冬:地上部は枯れ、球根で越冬
芽が出るのは5月から6月と遅いです。
早春に咲くフクジュソウやサクラソウなどの宿根草やスイセンやムスカリなどの球根と一緒に植えるのもオススメ。
【雌雄同株異花】
同じ株に雌花と雄花が咲く雌雄同株異花というタイプ。
初めの頃は雄花が多く付き、花柄が2つに分かれた先に雌花が咲きます。
植え付け
5~6月ころに販売されるポット苗を購入して植え付けます。
地植えの場合は、腐葉土を混ぜてからポット苗より一回り大きな穴を掘り植え付けます。
鉢植えの場合は、市販の培養土を使うと簡単です。
植えるときは根塊が土に隠れる程度にして深く植えすぎないようにします。
水やり
乾燥を嫌う植物です。
鉢植えの場合、夏の暑い時期は用土の表面が乾いたら早目に水を与えましょう。
地植えの場合は特に必要ありませんが乾燥しすぎるようであれば、適宜、水やりをします。
増やし方
開花後に葉の付け根にムカゴがつきます。
このムカゴが地面にこぼれ落ちて発芽し、新しい株が誕生します。
シュウカイドウの花を咲かせ続けるコツ
9月になると、短くなった昼間の長さを感じとり、休眠の準備を始め、ムカゴをつくり始めます。
しかし、夜も明るい環境に置くと、秋が訪れたことに気づかないまま、生育と開花を続けます。
この性質を利用して、9月に入ったら鉢植えを夜9時ころまで外灯の下など明るい場所に置きましょう。
長く花を咲かせ続けることができます。
シュウカイドウの栽培記録
※栽培しているところ:東北地方北部
地植えにしていますが放置状態でも花を咲かせてくれます。
病害虫の発生なし
防寒対策の必要なし
丈夫で育てやすい植物です。
芽を出すのは、5月下旬頃。
植え付けていることを忘れていたことが何度もありました。
一回り大きく育った宿根草の陰になってしまうことも少なくありません。
そのたびに植える場所を変えるのも面倒なので一か所にまとめて植え付けることを検討しています。
最近では、こぼれ落ちたムカゴが芽を出して株が増え、庭のあちこちで花を咲かせるようになりました。
花が少なくなる秋には庭の彩りに欠かせない存在となっています。
【追記】
種子について書かれた新聞記事の内容が興味深かったので書いておきます。
果実は、3枚の翼状の突起を持った形をしていて、付け根には穴があるそうです。
そして、風が吹いて果実が揺れるたびに種子がこぼれるようになっています。
穴は小さく弱い風では種子はあまりこぼれません。
強い風が吹いて果実が大きく揺れたときに種子をたくさん放出するようにできているそうです。
種子を遠くまで飛ばすには強い風に乗せた方が有利。
穴が小さいことは少しずつ種子をまき散らすことになるので、危険の分散に役立っているとか。
ムカゴでしか増えないと思っていましたが種子でも増えるということは初めて知りました。
子孫を残すための植物の知恵ってスゴイものですね。
ちなみに、種子は吹けば飛ぶような微細なものだそうです。
さいごに
1日中、日が当たる場所に植え付けているシュウカイドウが葉焼けしてしまいました。
そこで、今回は葉焼けの原因と対策について調べたことをまとめてみました。
どうやら、例年に比べ、夏に晴れた日が多かったことが影響したと考えられます。
9月に入り、少しずつ日射しが弱まってきたので、これ以上は悪化しないと思うのですが。
今後のことを考えると庭木の根元など半日陰の場所に移動させたほうがよいのかもしれません。