シソ(紫蘇)は古くから栽培されている日本の代表的なハーブです。
刺身のつまや冷奴、そうめんの薬味など夏の料理に欠かせませんね。
シソの特徴と育て方、収穫時期、保存方法について調べたことをまとめました。
シソの特徴
シソは中国原産のシソ科の1年草。
薬味や刺身のつま、パスタ、天ぷらなどに使用されます。
シソ特有の香り成分には強い抗菌作用があり食中毒の予防に効果があるといわれています。
・発芽したばかりの芽ジソ
・花が開きかけた花穂ジソ
・花穂が実を結び始めた穂ジソ
・実ジソ
葉はもちろん、成長に合わせて、芽・花・穂・実を収穫して食べることができます。
品種
葉が緑色の「青ジソ(大葉)」、紅紫色の「赤ジソ」、葉の表が緑色で裏が紅紫色の「片面ジソ」などがあります。
育て方や栄養価的には品種による大きな違いはありません。
青ジソと大葉の違い
青ジソと大葉は同じものなのに、お店によって青ジソだったり大葉だったり表示は様々。
なぜ、呼び方が違うのでしょうか?
ネットで調べてみると、昔は青ジソを販売するときに花穂(穂ジソ)と葉を区別する必要があったのだとか。
それで、葉が大葉と名付けられ、その呼び方が今も使われているといわれています。
また、関東と関西といった地域による違いもあるようです。
シソの育て方
種をまいて育てる方法と苗から育てる方法があります。
普段、料理にちょっと添える程度だったら苗を購入して育てたほうが簡単です。
プランターに1~2株育てておけば充分間に合うでしょう。
大きな株に育てたいなら深さが20cm以上あるプランターがおススメ。
1株だけなら8~10号鉢を使ってもいいです。
移植にやや弱いのでポットから苗を取り出したら根鉢を崩さないようにして植え付けます。
種まき
種まきは4~5月が適期です。
好光性種子(こうこうせいしゅし)といって発芽に光が必要です。
そのため、土を厚くかけてしまうと日光が足りずに発芽しません。
土は、ごく薄くかける程度にするのがポイントです。
発芽適温は20~25℃。発芽までの日数は約1週間。
10日以上経っても発芽しない場合はまきなおしたほうがよいでしょう。
初春のうちに種まきすると失敗する可能性が高いので暖かくなってから種まきします。
発芽後は、本葉が出始め、混みあってきたら間引きをします。
間引いた物は芽シソとして利用できます。
本葉が10枚くらい出てきたら、一番上の芽先を茎ごとカットしましょう。
わき芽が出てきて、たくさん収穫できるようになります。
水やり
プランターの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥を嫌うので、水切れには注意しましょう。
肥料
追肥は2週間に1回ほど液体肥料を与えます。
シソの収穫時期
草丈が30cmくらいになったら収穫できます。
葉が大きくなり過ぎないうちに下の葉から収穫しましょう。
穂は1穂に5~6個ほど開花したころに収穫して穂ジソとして利用します。
花穂を全部収穫してしまうと種ができません。
種を採る場合は、翌年の事を考えて花穂を少し残しておきましょう。
秋ごろから花が咲き始めますが、その穂をカットして天ぷらなどにして食べることができます。
保存方法
一度に消費しきれないほど収穫できた時は冷凍・冷蔵で保存しておきましょう。
◆冷凍庫で保存
シソを1枚ずつ洗って水気を拭き取りジップロックなどの袋に重ねて入れたら空気を抜いて冷凍庫に入れます。
2~3ヶ月は保存できます。
使う時は袋を軽くたたいて細かくなったものを混ぜたり振りかけたりします。
◆冷蔵庫で保存
キッチンペーパーを濡らして軽く絞りシソをのせてふんわりと包みます。
さらに上からラップで覆うと乾燥が防げて10日程度は風味を損なわず食べることができます。
シソの栽培記録
苗から育ててみたことがあります。
特に手入れの必要がなく育てやすい植物ですね。
翌年以降は、こぼれ種であちこちから芽を出すようになりました。
スーパーで手軽に買えますが、自宅で栽培すれば新鮮なシソをいつでも使うことができて重宝します。