ドクダミは刈り取ったり引き抜いたりしても簡単に取り除くことができない植物です。
花壇に入り込まれると除草剤を使うわけにもいかないのでやっかいですね。
ドクダミを除草剤を使わず駆除する方法と我が家の花壇で実際に試してみた結果を書きました。
ドクダミの特徴
ドクダミは、ドクダミ科の多年草です。
・春に芽を出して成長する
・初夏に開花(5~7月頃)
・夏から秋に葉を茂らせる
・冬になると地上部は枯れ地下茎で冬越し
繁殖力が旺盛で地下茎で増えます。
刈り取ったり引き抜いたりしたくらいでは簡単に根絶できません。
やっかいな植物というイメージが強いですが、さまざまな効能があり古くから薬草として利用されてきました。
葉や茎を乾燥させたものは「十薬(じゅうやく)」という生薬として知られています。
お茶、化粧水、虫よけスプレーなどにも活用されています。
ちぎれた根や茎から芽が出るか試してみた
雨上がりで土が柔らかくなっているときに引き抜いてみました。
地下茎が横に長く伸びているのがわかります。
葉や茎を取り除いただけでは除草しきれないというのも納得です。
ちぎれた根から繁殖するといいますが茎からも芽や根が出るのでしょうか?
2022年6月12日。
葉から根まで5cmくらいにぶつ切り。
半日陰の場所。軽く土をかぶせる。乾かないように水をかける。
2022年6月20日。
土を掘り起こしてみる。変化なし。
この一週間の気温 20~25℃。25℃を超える日もあった。
2022年7月1日。
気温 25~30℃。
もともとあった葉は腐っていますが、その根元、節の部分から芽が出ていました。
切り口から発根するのではないようです。
根の部分が伸びているのは予想どおり。
【結果】約3週間で茎から芽が出ているのが確認できました。
※「ドクダミ 茎 発芽」で検索したら小学生のすばらしい観察記録をみつけました。
⇒ドクダミの秘密 ~植物が再生する力 – [PDF]
ドクダミを除草剤を使わず駆除する方法
要するにコツコツと手で取り除いていくということです。
地面を15~20cmほどスコップで掘り起こして取り除いていきます。
地下茎を細かく切り刻まないように大きく掘り返すのがポイント。
掘り上げた土の中には細かくなった地下茎が残っています。
フルイにかけるなどして取り除きましょう。
花壇のドクダミ駆除を行った結果
・花壇の広さ 約1坪
・時期 秋の花が咲き終わった11月
11月になると地上部は枯れていますが花壇を掘り起こすと面白いほど地下茎が出てきました。
ただ、地下茎は予想以上に地中深くまで伸びています。
場所によっては40cm近くも掘らなくてはいけませんでした。
それくらい深い部分では土が硬くてスコップで掘り続けるのがむずかしくなってきます。
細かい根をすべて花壇から取り除くことはできませんでした。
【追記】
花壇から完全駆除するのに3年かかりました。
とはいえ、その後も時々、1~2本生えてくることがあるので油断できません。
再び、繁茂することがないように、見つけ次第、取っています。
さいごに
ドクダミを除草剤を使わず駆除する方法と実際に試してみた結果を書きました。
土を掘り起こして地下茎を取り除く作業は思った以上に大変。
二度とやりたくないなぁというのが正直な感想です。
花壇以外の場所では除草剤を使用したほうがよいかもしれません。
地下茎で増えるので「根まで枯らすタイプ」の除草剤を選びましょう。
ちなみに、以前、空き地に雑草が生えるのを抑えるために除草剤を使ったことがあります。
カソロン粒剤は「雑草が生えてくる前に散布するタイプ」ですがドクダミにも効果がありました。
有効期間は約6ヶ月。春に散布すると晩秋まで大丈夫です。
翌年の春に生えてきましたが、散布前に比べると確実に少なくなっています。
小さいうちに葉や茎を摘み取ってドクダミ自体を弱らせていけば根絶できる可能性は高いです。
ちなみに、乾燥させてしまえばマルチや堆肥に活用できると知りました。
花壇以外の場所、庭のすみに生えてくるドクダミは、少しだけなら残しておいてもよいかもしれません。
庭の空いた場所に放置しておくと数日で枯れてきます。
地下茎までカラカラになったドクダミ。
今まではゴミとして処分していました。
最近は、夏場に直射日光が当たって土の温度が上がりすぎるのを防ぐため植物の根元に置くようにしています。
土がむき出しにならないので雑草対策にもなっています。
生い茂ってきたら収穫!
と考えるようになったら、草取りもちょっと楽しくなってきました。
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