ハボタン(葉牡丹)は花が少ない冬の花壇や寄せ植えに欠かせないカラーリーフ。
お正月のイメージが強いですが寄せ植えにすると春までの長い期間楽しむことができます。
ハボタンの特徴と日常の手入れ方法について調べたことをまとめました。
ハボタンの特徴
ハボタンはヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草。
春になると草姿が大きく乱れるため1年草として開花前に処分されてしまうことが多いです。
・夏に種まき
・秋に成長
・冬に葉が色づく
・翌年の春に開花
種から育てることもできますが害虫がつきやすく手間がかかります。
秋に出回る苗を購入して植え付けるのが一般的。
葉の形:丸葉系、ちりめん系、切れ葉系、フリンジ系など
葉色:紫、白、クリーム色、ピンク
草丈:20~80㎝
草丈が高い品種は切り花向き。低い品種は花壇や鉢植えに向いています。
寄せ植えのコツ
寄せ植えのパターンは3つ。
・ハボタンだけ
・花を咲かせる植物との組み合わせ
・シルバーリーフとの組み合わせ
ハボタンだけ
・葉の色が同じで、葉の形が違う
・葉の形が同じで、葉の色が違う
複数の品種を使うときは、葉の色、あるいは葉の形を合わせると統一感がある寄せ植えになります。
冬は成長がゆっくりなので葉と葉が触れるくらいの詰め気味に植え付けましょう。
花を咲かせる植物との組み合わせ
パンジー、ビオラ、ガーデンシクラメンなど寒さに強いものを選ぶと管理が楽です。
※ガーデンシクラメンとの組み合わせ
※パンジーやビオラとの組み合わせ
シルバーリーフとの組み合わせ
銀白色の葉(シルバーリーフ)を持つ植物にはシロタエギクやシルバーレースなどがあります。
正月飾りに使われる理由
ボタンの別名は「富貴花」。貴重でおめでたい花です。
昔は11月中旬~2月下旬にかけて咲く「寒ボタン」をお正月の縁起花として飾っていたそうです。
ハボタンが正月飾りに使われるようになったのは
・丈夫で育てやすい
・ボタンよりも値段が安い
というのが理由のようです。
※「寒ボタン」と「冬ボタン」の違いについて書いています
↓ ↓ ↓
ボタンの花が咲かない原因と対策
ハボタンの手入れ方法
日当たりと水はけが良く、直接寒風が当たらないような場所が適しています。
日当たりの悪い場所で育てると色がきれいに出にくいので注意しましょう。
苗をポットから出したら根を傷めないようにそのまま植え付けます。
鉢植えの場合は、市販の培養土を使って植え付けます。
水やり
地植えの場合は特に必要ありません。
鉢植えの場合は土の表面が乾いてから与えます。
肥料
苗を植え付けをするときに土の中に元肥として混ぜておきます。
その後の追肥は基本的に必要ありません。
寒くなってから肥料を与えると葉の色づきが悪くなるので注意しましょう。
花後の切り戻し
冬が終わって暖かくなると花茎が伸びて中心部が盛り上がってきます。
草姿が大きく乱れてきた時点で処分されることが多いです。
多年草として花を咲かせた後に切り戻しをして「踊りハボタン」として楽しむこともできます。
参考サイト
踊りハボタンの作り方 | タキイネット通販
ハボタン栽培記録【2022年秋~2023年秋】
2022年10月中旬、久しぶりに苗を購入しました。ちりめん系、葉色は紫と白。
花を咲かせるところまで育ててみたいと思います。
2023年4月3日。紫葉の花茎が伸びてきました。白葉は枯れてしまいそうです。
2023年4月15日。紫葉がツボミをつけました。
2023年4月27日。咲き始め。
2023年5月2日。白葉がツボミをつけました。
5月22日。白葉が開花。紫葉は花が終わりサヤができています。
7月7日。
茶色くなって枯れてきたサヤを触ると、黒い種がこぼれ落ちてきました。
花茎を切り取りハボタンの株は処分。
茶色のサヤと緑色のサヤを紙袋に入れ、ハンガーに洗濯バサミではさみ、風通しの良い日陰で乾燥させます。
9月5日に種まき。2日後には発芽しました。
写真は4日目のハボタン。紫葉は茎も紫色。白葉は茎が緑色。
10月3日。
そのため、種まきは8月中旬予定だったのを9月に遅らせました。
ただ、残暑が続き、9月上旬も30℃前後の日が多かったです。
すぐに発芽したのは発芽適温の20℃より気温がかなり高かったせいかもしれません。
10月24日。7号鉢に植え替えました。
11月14日。草丈8cmほど。
12月14日。少し成長。
2024年4月7日。
暖かくなったので再び成長するかと思ったら枯れてしまいました。
昨年の種まき時期が遅かったのが原因かもしれません。
予定通り、8月にまいておけば寒くなる前に苗を大きくできたと思います。
さいごに
ハボタンは正月の切り花用に購入することが多いです。
でも、鉢植えにすれば庭が雪で埋まっても春までカラーリーフが楽しめますね。
というわけで、特徴と日常の手入れについて書いてみました。