ニラ(韮)は丈夫で栽培方法も簡単なので家庭菜園でも人気の野菜です。
収穫したニラがかたい原因と対処法、苗の植え付けから収穫までの栽培方法について調べたことをまとめました。
ニラの特徴
ニラは、ネギと同じユリ科の多年草です。
栄養価の高い緑黄色野菜で整腸作用や疲労回復などの効果があります。
一般的に食べているニラは緑色の葉ニラですが、黄ニラや花ニラとしても食べられています。
黄ニラは黄色いニラという種類があるわけではありません。
葉ニラの軟白種で日光が当たらないように覆いをして育てたものです。
花ニラは花茎が伸びてツボミをつけたものです。
地植えでもプランターでも育てることができるので野菜を育てるのが初めての人にも向いています。
ニラの栽培方法
タネから育てることもできますが、苗を購入して植え付けるのが一般的です。
植え付け
5月下旬~7月が適期です。
事前に植え付ける場所に苦土石灰や堆肥を混ぜておきましょう。
苗は1ヶ所に4~6本まとめて植え、株間は20~25㎝とします。
植え付けたら水をたっぷりと与えます。
7月から8月になると花が咲き始めます。
花を咲かせると養分が取られて株が弱ってしまいます。
花茎が出たら早めに刈り取るようにしましょう。開花前の花茎は食べることができます。
収穫
農家では株を大きくするために1年目は収穫しないのだそうです。
なので、収穫できるのは植え付けた翌年の春、4月中旬~10月下旬になります。
家庭菜園の場合は1年目に収穫しても大丈夫です。
ただ、2年目から収穫したほうが株は大きく元気に育ちます。
1年目の収穫は回数を控えめにして株を休ませたほうが来年たくさん収穫できます。
収穫は、葉が20~25cmくらいに成長した株の根元から3~4cmのところを切ります。
その後、追肥をすると、再び葉が伸びてきて収穫できるようになります。
株分け
植え付けてから3~4年経つと株が大きくなり密集して生育が悪くなります。
春か秋に株を堀り上げて、1株を5~6本に分けて植え付けましょう。
株分けの間隔は15cmくらいです。
冬越し
ニラは雪の積もる地方でも越冬可能です。
冬になって株が枯れてきたら地上部の茎葉は刈り取ります。
地中部分は生きているので、お礼肥として株元に肥料を与えておきましょう。
翌春になると再び芽を出し葉を伸ばし始めます。
収穫したニラがかたい原因と対処法
家庭菜園で育てたニラを収穫して食べてみたら、かたくて美味しくない!
という経験はありませんか?
原因としては堆肥や肥料が足りないことが考えられます。
肥料が不足すると生育が遅くなるため、かたく筋っぽくなるのです。
植えっぱなしでもそれなりに育ちます。
しかし、おいしいニラを収穫しようと思ったらきちんと肥料を与えることが大切です。
植え付けてから1ヶ月ほど経った頃から2週間に1回、追肥として化成肥料を与えましょう。
収穫は、年に数回できますが、収穫した後にも肥料を与えておきます。
ニラの栽培記録
防虫効果も期待できるという話をきいて、我が家では食用と虫除け用に花壇の隅に植えるようなりました。
虫除け用に植えているほうは肥料も与えず放置状態。
そのまま育てて可愛い花を見るのも楽しみのひとつになっています。
花後、そのままにしておくと10月下旬にタネができます。
こぼれダネでも自然と発芽して増えるので、いつの間にか株が随分と増えました。
食べる楽しみと見る楽しみ、虫除け効果まであって重宝する野菜です。
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