黄緑色の葉が魅力的なゴールドクレストはクリスマスツリーとして利用されることが多く観葉植物としても人気があります。
鉢植えにしたゴールドクレストが枯れる原因と対策、きれいな樹形と大きさを維持するための剪定方法について調べたことをまとめました。
ゴールドクレストの特徴
ヒノキ科イトスギ属の常緑針葉樹
常緑針葉樹を総称してコニファーと呼びますが、その中でも特に人気の品種です。
寄せ植えや観葉植物として親しまれていますが、元々は樹高20mになる高木です。
日本でも地植えすると5mを超えるほどに成長することもあるそうです。
黄緑色の葉と縦長の整った樹形が特徴。
クリスマスツリーとして使われることも多いです。
ゴールドクレストが枯れる原因と対策
次の3つが主な原因として考えられます。
・水切れ
・高温多湿
・寒さ
水切れ
根が浅いので水切れしやすいです。
水切れをおこすと葉が茶色くなって枯れ、もとに戻りません。
夏場は、特に土が乾きやすいので注意が必要です。
室内ではエアコンの乾燥した風が直接当たらない場所に置くことも大切です。
空気が乾燥しがちな冬は、時々、葉全体に霧吹きで水をかけると乾燥防止になります。
高温多湿
高温多湿となる日本の夏は苦手です。
風通しが悪くなると株の中が蒸れて枯れてきます。
枯れた部分を取り除いて風通しを良くしましょうる
冬は生育が緩慢になるので通常通り水やりをすると根腐れを起こす可能性があります。
土が乾いてから数日経ってから水やりをするようにしましょう。
寒さ
比較的寒さには強いですが、0℃以下が続く場所では枯れやすくなります。
土が凍る、霜が降りるといった地域では冬は室内に取り込みます。
日中は日当たりの良い窓辺に置きますが夜間になると窓辺は冷え込みます。
部屋の中央に移動させるなど寒さ対策をしたほうがよいでしょう。
ゴールドクレストの日常の管理【鉢植え】
生育適温:15~25℃(最低0℃以上)
屋外でも屋内でも育てることができます。
夏場を除き、日当たりと風通しの良い環境で管理しましょう。
日陰に置いたままにしておくと葉が変色してしまうので気を付けます。
水やり
春から秋は、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。
冬は休眠期となるので水やりを控えめにして乾かし気味に管理します。
鉢受け皿に溜まった水をそのままにしておくと鉢内が過湿になり根腐れを起こすことがあります。
水やりをしたら、その都度、水を捨てましょう。
植え替え
目安は1~2年に1回。
適期は3~4月と9~10月。
鉢の底から根が出ていたら根詰まりをしています。
そのままにしていると元気に育たないので植え替えをしましょう。
鉢から抜いた株は、根鉢を崩さず、ひと回り大きな鉢に新しい用土で植え付けます。
肥料
多くの肥料を必要としません。
生育期の3月に観葉植物用の固形緩効性肥料を与えるだけで十分です。
病害虫
乾燥している時にはハダニ、風通しが悪い時にはカイガラムシが発生することがあります。
霧吹きで水をかけたり、枯れ葉や枯れ枝を取り除き風通しを良くしましょう。
剪定
剪定をする目的は次の3つです。
・樹形を整える
・風通しを良くする
・樹高を低くする
適期は3~6月。
樹形を整える
金気を嫌うので金属製の剪定ハサミを使うと切り口が茶色くなります。
新芽が飛び出て樹形が乱れたときは、手で新芽を摘み取るようにしましょう。
ハサミを使う場合は初夏までに終わらせると新芽が伸びて茶色になった部分が目立たなくなります。
それ以外の時期では手などで摘むか目立たない部分を切るようにします。
風通しを良くする
枯葉・枯れ枝、混み合った枝を切り取ります。
樹高を低くする
コンパクトに育てたい場合は「芯止め」を行います。
芯止めとは、木の頂点を止めたい高さで切って生長を止めること。
芯止めをしたら周りの枝葉を切って樹形を整えます。
さいごに
ゴールドクレストの特徴と鉢植えの日常管理、枯れる原因と対策について調べたことをまとめました。
高温多湿の日本の夏には弱いため枯れてしまうことが多いようです。
地植えすることもできますが、
・置き場所を変えられる
・成長を多少遅らせることができる
ということから初心者には鉢植えの方が管理しやすいかもしれません。
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