アイビーは可愛らしい形の葉が楽しめる観葉植物です。
特徴、育て方、枯れる原因と対処法について調べたことをまとめました。
アイビーの特徴
北アフリカ・ヨーロッパ・アジア原産、ウコギ科のツル性植物です。
「アイビー」というのは英名で、学名の「ヘデラ」で販売されていることも多いです。
・暑さにも寒さにも強い
・日陰でも育つ
・丈夫で初心者でも育てやすい
アイビーといえば葉先が3~5つに分かれた星型の葉形のイメージが強いかもしれません。
しかし、500種以上の園芸品種があるといわれ、葉の色も形もさまざま。
ハート形のものや紅葉するものなど多くの品種が出回っているので好みに合わせていろいろな種類を育てる楽しみもあります。
寄せ植えやハンギングのほか、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンに水挿しして飾るというのも素敵です。
アイビーが枯れる原因と対処法
枯れる原因は「水不足、与え過ぎ」「日光不足」「風通しが悪い」ことが考えられます。
水不足、与え過ぎ
一般に、夏は水不足、冬は与え過ぎになりやすいです。
これは、季節によって必要とする水の量が違うため。
生育旺盛な5~10月は、特に水を必要とするので適切な水やりが必要です。
冬は生育が緩慢になるため、多くの水を必要としません。
夏と同じように水やりをしていると根腐れを起こすことがあります。
・乾かし気味に管理する
・新しい用土を使って植え替えする
などを行って様子をみましょう。
日光不足
夏の直射日光は葉焼けの原因になりますが、暗すぎると光合成ができず枯れてしまうことがあります。
1日に数時間は日光が当たる場所に置きましょう。
夏場はレースカーテン越しの明るい窓際で管理してください。
風通しが悪い
風通しが悪いと病気や害虫が発生しやすくなります。
置き場所を見直して風通しが良い場所で管理しましょう。
また、枝葉が混み過ぎた状態でも風通しは悪くなります。
枯れた枝や弱った枝など不要な枝は切り取りましょう。
アイビーの基本の育て方
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
ただし、夏の直射日光に当たると葉が変色する「葉焼け」を起こしやすいため、注意が必要です。
夏の間は風通しが良く直射日光が当たらない場所に置きましょう。
室内であれば、日の当たる窓辺のレースのカーテン越し程度が理想です。
日陰でも育ちますが、あまりに暗い場所ではうまく生育できません。
日光不足になると
・茎だけがひょろひょろと伸びてしまう
・斑入りの品種は斑が消えてしまう
ということもあります。
水やり
鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えます。
ただし、冬の間は水やりは控えめにします。
鉢土が乾いてから2~3日くらいしてから水やりをするとよいでしょう。
冬は空気が乾燥するので霧吹きなどで葉に直接水をかける「葉水」をすると元気な葉を維持しやすいです。
肥料
生育期の4~9月に、2ヶ月に1回、置き肥を置くか、液体肥料を2週間に1回程度与えます。
肥料が控えめでも育つので与え過ぎないように注意しましょう。
冬は肥料を与える必要はありません。
害虫
風通しの悪い場所に置いておくとカイガラムシが出ることがあります。
植え替え
適期は、5~6月と9~10月。
生育旺盛で根の成長が早いので根詰まりを起こさないよう1~2年に1回の目安で行います。
鉢底から根が出ていたら植え替えのタイミングです。
鉢から取り出したら古い土を落として一回り大きな鉢に植え替えましょう。
用土は市販の観葉植物用を使うと簡単です。
剪定
適期は、4~9月。
・伸びすぎた枝を途中で切ってバランスを整える
・混み合っている枝を切って風通しをよくする
生育が旺盛なので、ある程度バッサリ切ってしまっても大丈夫。
すぐに新芽が出てきます。
増やし方
適期は4月中旬~9月中旬頃。
剪定で切り落とした枝を使って増やすことができます。
発根しやすいので、土に挿すほか、水挿しでもOK。
・枝を長さ10cmくらいに切る
・下のほうの葉を取る
・土や水に挿す
・明るい日陰に置く
水挿しなら飾りながら根が出るのを待つだけなので土に挿すより簡単です。
土に挿した場合は芽が伸びるまで水を切らさないよう注意します。
冬越し
寒さに強い植物ですが、最低0℃以上で管理します。
室内ではエアコンの風が当たらない場所に置きましょう。
暖地では屋外で冬越しできますが、霜に当たったり凍ると葉が傷んで変色することがあります。
冷え込みが厳しい時は室内に入れたほうがよいでしょう。
さいごに
アイビーの特徴、育て方、枯れる原因と対処法について書きました。
寒冷地に住んでいるので寒さに強いアイビーは育ててみたい観葉植物のひとつでした。
数年前から、我が家ではグラントカバーとして利用しています。
雪に埋もれても枯れることはなく春になると新芽を伸ばしてきます。
放置状態でもキレイな葉が楽しめるのは魅力ですね。
今度は、斑入りなど別の品種を鉢植えにして楽しもうかと考えているところです。