植物は正しい方法で水やりをしないと丈夫に育つどころか枯れてしまうこともあるので注意が必要です。
「水やりを控えめにする」の正しいやり方、季節別の時間帯と回数など鉢植え植物の水やりの基本をまとめました。
植木鉢の水やりの基本
鉢植えに水を与える主な目的は2つ。
・水分の補給
・根が呼吸するのに必要な酸素を送り込む
土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水を与えましょう。
土の表面が湿る程度しか与えないと土の中の古い空気を追い出すことはできません。
葉に付着した埃などを落としたり高温期には株や土の温度を下げるという役割も果たします。
植物が必要とする水の量は、季節や環境、生長の時期などによって変わってきます。
基本的に鉢植えの水やりのポイントは以下の通りです。
・受け皿の水は捨てる
・花には水をかけない
「水やりを控えめにする」とは?
土が乾いた状態になってから数日後(3~7日くらい)に水やりをするという意味です。
1回に与える水の量はたっぷりというのは同じです。
少量の水を与えただけでは根に水分が届かないので注意しましょう。
寒くなって休眠期に入った植物は水をあまり必要としません。
なので、冬の水やりは控えめにする場合が多いです。
多肉植物やサボテンなど乾燥気味にして育てる植物の場合も同様に控えめにします。
「水を多めに与える」とは?
常に土の表面が湿った状態で乾かさないようにすること。
種まきをしてから発芽するまでの間、乾燥させてはいけない場合に水を多めに与えます。
そのほかでは、湿地に自生しているものなどに行います。
一般の植物では、ほとんど行わないやり方です。
季節別、水やりの目安
季節によって水を与える時間や回数は変わります。
春は朝の時間帯に水やり
回数:1日~2日に1回
時間帯:朝
新芽がぐんぐん伸びる成長期です。
水分量が不足しないようにたっぷりと水やりを行いましょう。
夏は気温の高い日中を避ける
回数:1日に2回
時間帯:早朝と夕方
日中、水切れを起こしてグッタリしていても、すぐに水を与えてはいけません。
30℃を超す炎天下に水を与えると鉢の中の水の温度も上昇し根を傷める原因になります。
水を与えると一時的には温度は下がりますが、日差しが強い時は蒸れてしまいます。
夕方の涼しい時間になるまで待ってから水をあげましょう。
ただし、既に水切れを起こしてグッタリしている場合は夕方まで我慢させたりせず日陰に移動させましょう。
その後、バケツに張った水に鉢ごとつけて株を冷やすと同時にしっかり吸水させます。
夏の暑い時期は水枯れの心配をするだけでなく水のやりすぎにも注意が必要です。
暑さが厳しい時に水をやりすぎると根腐れしてしまうことがあるからです。
また、開花中は花に水をかけないように気をつけましょう。
花に水をかけると蒸れたり花びらが散ったりして花が傷む原因になります。
咲いていない時は全体にかけても大丈夫です。
ホースを使用して水やりをする場合、ホース内に残っていた水が日中の暑さでお湯になっている場合もあります。
少し流して水の温度を確認してから植物に与えましょう。
秋は少しずつ回数を減らす
回数:1日~3日に1回
時間帯:朝
夜間の気温がグッと下がるようになってきます。
夕方以降の水やりの回数を少しずつ減らしていくとよいでしょう。
冬は控えめにする
回数:週に1回~2回
時間帯:9:00~12:00
休眠期に入る植物は回数を控えめにします。
水やりをする時間も違ってきます。
春~秋は気温が上昇する前の早朝に水やりを行うのが基本です。
それに対し冬場は少しずらして午前9時頃に行います。
寒さが厳しい地域では日中の暖かい時間に行うとよいでしょう。
さいごに
植物を枯らしてしまう原因で多いのは「水やり」といわれています。
私も水をやりすぎて根腐れさせてしまったことがありました。
そこで、鉢植え植物の水やりについて調べたことを書いておくことにしました。
・受け皿の水は捨てる
・花には水をかけない
・季節によって時間と回数を変える
「とりあえず、日課だから鉢植えに水やりをする」という人は要注意。
土が乾いているかどうか確認してから水やりをする習慣をつけたいですね。