グラジオラスの育て方と栽培記録!花後の球根は植えっぱなしでも大丈夫?

赤いグラジオラスの花

華やかな花を咲かせ、暑さに強いグラジオラスは夏花壇の定番植物ですね。

グラジオラスの特徴と育て方について調べたことをまとめました。

夏咲きグラジオラスの栽培記録も書いています。

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グラジオラスの特徴

グラジオラスの花

グラジオラスはアヤメ科の球根植物。

春植えの夏咲きと秋植えの春咲き(早咲き)の2種類があり、一般にグラジオラスといえば夏咲き種を指します。

春植え夏咲き種:草丈が高く大輪の花を咲かせる
秋植え春咲き種:草丈が低く小さめの花を咲かせる

草丈:60cm~1.5m
花色:白、赤、黄、橙、紫、複色

葉は剣のような先のとがった細長い形。
長く伸ばした花茎にたくさんの花を咲かせます。

以下、夏咲きグラジオラスについて書いています。

グラジオラスの育て方

ピンクのグラジオラスの花

日当たりと水はけのよい場所を好みます。

あまり日が当たらない場所では葉だけが茂り花芽が付かなくなるので気をつけましょう。

植え付け

3月下旬~6月頃までに植え付けます。

植え付けてから1ヶ月くらいで発芽し、80~90日たつと開花します。

1週間ほど時期をずらして球根を植えると植えた順に開花するので長い期間楽しめます。

開花時期から逆算して植え付ける時期を決めてもよいでしょう。

【地植え】
植える深さ:球根2~3個分
間隔:球根3~4個分
【鉢植え】
植える深さ:球根1個分
間隔:球根1個分

水やり

地植えでは特に必要ありません。

鉢植えでは土が乾燥したら与えます。

病害虫

モザイク病やハダニが発生します。

オルトラン粒剤などをまいて予防します。

支柱立て

葉が5枚ほど出てツボミができたら開花したときに強い風が吹いても倒れないように支柱を立てます。

花後の手入れ

花が終わったら、種がつかないように花茎の一番下で切り取ります。

葉は切りません。枯れるまで育てて球根を肥らせます。

球根の掘り上げ

球根に「木子(きご)」がたくさんついているのが特徴。

完全に枯れてからだと掘り上げる時に木子がバラバラと落ちてしまいます。

秋に葉が半分くらい枯れてきた頃を目安に掘り上げます。

木子とは球根の脇についている小さい球根のこと。
オニユリにできるムカゴと同じようなもの。
土に植えてから根が肥大して花が咲くまで3~4年ほどかかる。

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【新球と木子を保管】
・球根は風通しの良い日陰に置いて乾燥させる(1カ月程度)
・乾いたら茎を切り取る
・新しい球根と木子を取り外す
・干からびた親球は処分する

直径が1cmにも満たない小さい木子は発芽しにくいといわれています。

たくさんついている場合は必要な分だけ取っておきましょう。

0℃以下の場所では球根が枯れてしまいます。

ネットや段ボールに入れて春まで凍らない場所に置きます。

植えっぱなしでも大丈夫?

グラジオラスの花

寒さに弱いので寒冷地では掘り上げます。

暖地では地植えのままで冬越しできるので掘り上げて防寒する必要はありません。

ただし、植えっぱなしだと「病気になりやすい」「花付きが悪い」など連作障害が起きることがあります。

2~3年に1回は掘り上げて別の場所に植え替えたほうが良いでしょう。

その際、前年にクロッカスなどアヤメ科のものが植わっていた場所は避けたほうが無難です。

数年経つと新しい球根が古い球根の上にできて球根が地表に出てくることもあります。

この場合も掘り上げて植え直します。

夏咲きグラジオラス栽培記録【2019年】

※栽培地域:東北地方北部
グラジオラスの球根
2019年、お盆の仏花用にグラジオラスを育てることにしました。

ホームセンターで売り切れだったのでネットで購入。

グラジオラスの球根
5月12日。花壇に植え付けました。

グラジオラスの発芽
2週間ほどで芽が出始め、5月下旬には10個すべてが発芽しました。

予想していたより発芽するのが早かったです。
気温が平年より高い日が多かったせいかもしれません。

グラジオラス16日目
6月上旬(発芽から16日目)。草丈は約20cm。

グラジオラス、ネキリムシ被害
7月上旬、ネキリムシに1本切られてしまいました。薬剤を散布。

グラジオラスのツボミ
7月中旬~下旬(発芽から約50日)。
ツボミが出てきました。

グラジオラスのツボミ
7月30日、ツボミの部分が伸びてきました。
倒れそうになってきたので支柱を立てました。

グラジオラス開花
8月2日、下のほうから咲き始めました。

草丈は120cm。花が咲いている部分はその半分の60cmくらいです。

頭でっかちになって横倒しになってしまったものもあります。

この写真を撮った翌日、1本の花茎が花の重みでポッキリと折れてしまいました。

残りのグラジオラスの花茎部分を麻ひもで支柱に結わえ付けました。

グラジオラス満開
8月7日、ほぼ満開。一番先に咲いた下の部分の花はしおれているものもあります。

グラジオラス花後
8月13日、仏花用に切り取りました。
葉は自然に枯れるまで、このままにしておきます。

秋のグラジオラス掘り上げ前
葉が枯れるのを待っていたのですが10月下旬になっても緑色のまま。

11月2日。寒さで庭仕事がおっくうになる前に掘り上げることにしました。

グラジオラスの掘り上げた球根
球根のまわりに小さな粒粒がついています。

チューリップやスイセンの球根とは全く違うので驚きました。

グラジオラスの古球
最初に植えた球根が見当たりません。

どこに消えたかと思ったら新しい球根の下に小さくなってくっついていました。

掘り上げたグラジオラスの球根
掘り上げた球根の中には大きな木子もありました。
一見すると球根が3個ついているように見えます。

グラジオラスの球根
反対側から見たところ。

グラジオラスの球根をばらしたところ
球根をバラバラにしたところ。
来年の春に植え付けるのは新球と大きい木子2つ。

1cm未満の木子は発芽しないかもしれませんが、試しに植え付けてみようと思っています。

5~6個だけ残して、あとは処分しました。

さいごに

グラジオラスの花

グラジオラスの特徴と育て方、栽培記録をまとめました。

【育ててみた感想】
咲いてほしい時期から逆算して植え付け時期が決められるというのが嬉しいですね。

久しぶりに育ててみましたが5月植え付けでお盆の時期にちょうどよく咲いてくれました。

ネキリムシの被害はありましたが、植え付け後は特に手入れの必要がないのはありがたかったです。

【反省点】
支柱の立て方が悪く花茎が折れてしまったこと。

咲き始めたら花の重みで倒れないようヒモで補強するべきでした。

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