日陰の庭に何を植える?【日当たりが悪い自宅の庭で育つ植物まとめ】

日陰の庭

庭の植物が元気に育たないのは日当たりが悪いせいだと思い込んでいませんか?

もしかしたら原因は日なたを好む植物を植えているせいかもしれません。

強い直射日光が当たると葉焼けを起こしたり枯れてしまう植物はたくさんあります。

日当たりの悪い場所には日陰が好きな植物や日陰でも耐えられる植物を植え付けましょう。

日陰の種類と日陰でも育つ植物について調べたことをまとめました。

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日陰の種類

日陰の庭

午前あるいは午後だけ日が当たる場所は「半日陰」ともいいます。

ただ、サイトによって「半日陰」の定義は微妙に違います。

ここでは日陰を5つの種類に分けています。

・午前だけ日が当たる場所
・午後だけ日が当たる場所
・木漏れ日が当たる場所
・明るい日陰
・暗い日陰

午前だけ日が当たる場所

日陰の庭
建物の東側は、午前だけ日が当たり午後からは日陰になります。

日照時間が1日3~4時間くらいあれば、日当たりを好む植物でも元気に育ちます。

1日2時間くらいなら日陰を好む植物を。

※日なた/日当たりが良い:1日中、日が当たる(6時間以上)

●草花の代表種
 ギボウシ、シュウメイギク、クリスマスローズ、アスチルベ、インパチェンス

●庭木の代表種
 アジサイ、アセビ、シモツケ、リキュウバイ、ツバキ、センリョウ、マンリョウ、ナンテン

午後だけ日が当たる場所

建物の西側は、午前は日陰で午後から日が当たります。

冬は暖かいのがメリット。

しかし、夏は強い日差しで暑くなり乾燥しやすくなります。

西日が当たる時間は遮光ネット(遮光率50%くらい)などで日差しをさえぎる工夫をしたほうがよいかもしれません。

●草花の代表種
 ジギタリス、シュウメイギク、ツワブキ

●庭木の代表種
 アセビ、カシワバアジサイ

木漏れ日が当たる場所

木漏れ日とは、樹木の葉の間からさし込む日光のこと。

「半日陰」や「明るい日陰」と同じ意味で扱われることもあります。

【落葉樹の株元】
・冬~春:葉がないので株元まで日が当たる
・春~夏:葉が茂って日差しをさえぎり日陰になる(木漏れ日)
・秋~冬:葉が落ちて再び日が当たるようになる

季節によって日当たりが変わります。

早春に花を咲かせる植物や夏の強い日差しが苦手な植物にはピッタリの環境。

クリスマスローズ、プリムラなど多くの植物を育てることができます。

※常緑樹の株元は1年をとおして暗い日陰になりがち。一般に日陰を好む植物が適しています。

明るい日陰

明るい日陰とは、直接日が当たらない場所のこと。

・周囲が開けて空からの間接光が入る場所
・隣の家の壁や塀に光が反射して明るい場所
・道路に面した北庭

半日陰と同じ意味で使われることもあります。

育てることができる植物は半日陰と同じと考えてよいでしょう。

暗い日陰

日陰を好むシダ
暗い日陰とは、1日をとおして日が当たらず、間接光もない場所のこと。

建物や高い塀に囲まれた場所などにできる日陰です。

・花は咲きにくい
・カラーリーフ、斑入り葉、赤い実をつける低木で明るい雰囲気にする
・丸い葉、細長い葉など形が特徴的な常緑の植物を組み合わせると変化がでる

●草花の代表種
 クサソテツ(コゴミ)などシダ類、ツワブキ、フッキソウ、ギボウシ、ヒューケラ、タマリュウ、ヤブラン、ユキノシタ

●庭木の代表種(寒さに強い・常緑)
 アオキ、イチイ、ヤツデ

日陰の場所は季節で変わる

時間帯や季節によって日陰になる場所は変わります。

夏は直射日光の当たる場所でも冬は日陰になることも。

元気に育つかどうか心配なら、最初の1年は鉢植えにして日陰に置いてみるとよいかもしれません。

日陰の環境に合うことが分かってから地植えにすると失敗する可能性は低くなると思います。

鉢植えなら置き場所を簡単に移動できるメリットもあります。

・夏は太陽の位置が高いので日陰の部分は狭くなる
・冬は太陽の位置が低いので日陰の部分は広くなる

自宅の日陰の庭で育てている植物

【庭の位置:建物の西側、南側に塀】
・春と秋は、庭の半分が明るい日陰
・夏になると、日陰は1/3くらいに減少
・塀の近くは、1年中、暗い日陰
・冬は雪に埋もれる(約1m)

日陰でも元気に育っている植物は以下の通り。

ヒマラヤユキノシタ

常緑性の多年草。春にピンク色の花を咲かせます。

地面をはうように広がるのでグラウンドカバーとして利用しています。

手入れは古葉を取り除く程度。

ヒマラヤユキノシタの特徴と育て方

ギボウシ

葉焼けした斑入りのギボウシ
品種によっては強い日差しに当たると葉焼けを起こします。

黄葉や金葉、斑入りの品種は半日陰がオススメ。

青葉の品種は日陰に植え付けるときれいな葉色が楽しめます。

ギボウシの育て方
ギボウシの冬越し方法!地上部の葉が枯れた後、空いたスペースに何を植える?

シラン

紫色の花を咲かせる日本原産のラン。

冬には地上部が枯れて春に再び芽が出る多年草です。

一度、植え付ければ放置状態にしておけるので手間がかかりません。

グラントカバーになります。

シラン(紫蘭)の特徴と育て方

シュウメイギク

半日陰で育つ多年草。秋に花を咲かせます。

丈夫で育てやすいですが、放っておくと増えすぎて困ることも…。

シュウメイギク(秋明菊)の育て方

シュウカイドウ

ベゴニアの仲間で秋にピンクの花を咲かせる多年草。

冬には地上部が枯れてなくなります。

シュウカイドウ(秋海棠)の特徴と育て方

さいごに

シェードガーデン

日陰の種類、日陰でも育つ植物、自宅で育てている植物についてまとめました。

・カラーリーフ、斑入り葉、赤い実をつける低木で明るい雰囲気にする
・葉の形が違う常緑植物を組み合わせると変化がでる

我が家の日陰で育てている植物は、どこでも見かける ありふれたものばかり。

丈夫で手間がかからないのはうれしいですね。

ただ、ギボウシ、シランなどほとんどは落葉性なので晩秋には地上部が枯れてしまいます。

雪が積もるまでの間、庭が寂しいので常緑性の植物も追加で植え付けたいと思っています。

寒さに強くカラフルな葉色が楽しめるヒューケラがいいかもしれません。

悩みといえば暗い日陰の場所。

暗くてジメジメしているので放っておくと一面ゼニゴケだらけ。

とりあえず防草シートを敷いているのですが。

地植えするのはあきらめてコンテナかプランターを設置することを検討中です。

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