ジャノヒゲは日本庭園でよく利用される植物です。
花壇のふちやグランドカバー、駐車スペースの境などに使用されることも多いです。
特徴と育て方について調べたことをまとめました。
ジャノヒゲの特徴
ジャノヒゲはキジカクシ科の常緑多年草。
※ユリ科で分類される場合もあります。
漢字では「蛇の髭」と書きます。
細長い葉がヘビのように見えることが名前の由来とされています(諸説あり)。
別名はリュウノヒゲ(竜の髭/龍の髭)。
葉が龍の髭のようだからというのが名前の由来です。
・日陰でも育ち、きれいな緑色を保つ
・暑さにも寒さにも強い
・丈夫で育てやすく手入れが楽
原産地：日本、中国、朝鮮半島
草丈：10～30cm
開花期：7～8月
夏に白い小さな花を咲かせ秋には青い実をつけます。
日本では古くから庭の樹木の下などに植える下草として利用されてきました。
細長い葉が密に生えるのでグランドカバーとして広く使われています。
主な品種にはタマリュウ、ハクリュウ、コクリュウ(黒竜)、ノシランがあります。
タマリュウ(玉竜)の草丈は10cm程度。
最も一般的に普及している品種なので「リュウノヒゲ＝タマリュウ」という感じで販売されていることもあります。
ハクリュウ(白竜)は葉に白い斑がはっきりと入る品種。
コクリュウ(黒竜)はオオバジャノヒゲの品種。濃い黒色の葉が特徴で草丈は30cmほどになる大型種。
ノシランは葉の長さが50～80cmほどになる大型種。
※コクリュウやノシランは草姿が似ていますがリュウノヒゲとは別種です。
ジャノヒゲの育て方
日向、半日陰、日陰、どんな場所でも育てることができます。
ただし、日光に当たる時間が短いと花が少なくなります。
花や実も楽しみたい場合は半日ぐらい日光が当たる場所で育てましょう。
がおすすめです。
斑入り品種は日陰の方が斑が美しく入ります。
水やり
地植えの場合、特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
地植えの場合、特に与える必要はありません。
ただ、生育が悪い場合は少量の緩効性化成肥料を与えます。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を与えます。
増やし方
株分けで増やすのが一般的。
2月下旬～4月頃と9月～10月頃が適期です。
その他、タネまきで増やすこともできます。
タネから皮と果肉を取り除き水洗いしたら、すぐに蒔きましょう。乾燥させると発芽しにくくなります。
病害虫
病気や害虫の心配は特にありません。
さいごに
ジャノヒゲの特徴と育て方について書きました。
・日陰でも育ち、きれいな緑色を保つ
・暑さにも寒さにも強い
・丈夫で育てやすく手入れが楽
病害虫の心配もなく放置状態でも大丈夫というところが魅力的。
耐寒温度は-15℃程度。霜に当たっても雪に埋もれても枯れることはありません。
寒冷地に住んでいるので寒さに強いのは嬉しいですね。
我が家では庭にアルメリアを植えていますがタマリュウと少し草姿が似ているなという気がしました。
⇒アルメリアの特徴と育て方・栽培記録
ただ、アルメリアは日当たりの良い場所で育てないといけません。
日陰の庭のグランドカバーとしてジャノヒゲかタマリュウを植え付けてみたいと考えています。
