マリーゴールドはオレンジや黄色の花を咲かせる春花壇の定番植物。
ただ、だんだん花数が少なくなってツボミもつけなくなってしまうことがあります。
特徴と育て方、花が咲かない原因と対策について調べたことをまとめました。
マリーゴールドの特徴
マリーゴールドは、メキシコ原産のキク科の1年草。
草丈:20~100cm
開花期:4~10月
花色:オレンジ、黄、白
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
※夏場、暑すぎる時期は生育が衰えて花が咲かなくなります。
代表的な品種はフレンチ種とアフリカン種。
フレンチ種の草丈は30cm前後。コンパクトな株で小輪の花をつけます。
アフリカンは草丈が50cmほどになり大輪の花をつけます。
コンパニオンプランツとしての虫除け効果
虫除けや害虫駆除効果があることでも知られています。
害虫を駆除する
センチュウ(線虫)とは土の中にいる小さな虫。
植物や野菜の根に寄生して養分を吸うため生育が悪くなったり花つきが悪くなるなどの症状が発生します。
同じ野菜を同じ場所で育て続けていると発生しやすくなるため注意が必要な害虫です。
マリーゴールドの根や茎にはセンチュウを駆除する成分が含まれているのでセンチュウ対策に効果があります。
葉や茎を切り刻み、土に混ぜ込むのも有効です。
害虫を寄せ付けない
花の香りに含まれるリモネンという成分はコナジラミやアブラムシなどの害虫を遠ざけるといわれています。
モンシロチョウも独特の香りを嫌がるといわれ、アオムシ対策にも有効です。
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マリーゴールドの育て方
苗の植え付けは4~6月が適期。
霜の心配がなくなってからがよいでしょう。
地植えする場合は苗の間隔を20~30cm空けて植え付けます。
強い直射日光が当たっても大丈夫なくらい日光を好みます。
プランターや鉢植えは日当たりと風通しの良いベランダなど戸外に置きましょう。
半日は日光に当てるようにすると元気に育ちます。
水やり
鉢植えの場合、水やりは土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
過湿になると根腐れするので乾燥気味にします。
地植えでは特に水やりの必要はありません。
肥料
固形肥料の置き肥を月1回与えます。
あるいは、1週間に1回を目安に液体肥料を与えてもよいです。
真夏は生育が鈍くなるので肥料は止めます。
花がら摘み
咲き終わった花(花がら)は、こまめに摘み取りましょう。
枯れた花をそのままにしておくと雨で濡れた時に花が腐ることがあります。
タネができて栄養が次の花にいかなくなってしまうこともあります。
枯れた花を摘み取ることで次の花が咲きやすくなります。
切り戻し
株全体の花がひととおり咲き終わると、花数が減少したり咲かなくなることがあります。
そんな時は、草丈を1/2から1/3くらいの高さに切り戻しましょう。
脇芽が出て、次のツボミが育ち、秋には再び花を咲かせてくれます。
病害虫
害虫では、ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシが発生することがあります。
ハダニは夏の乾燥時に発生しやすいです。
葉の表や裏から霧吹きするなどして乾燥を防ぐことで予防しましょう。
病気では、立枯病、灰色カビ病が発生することがあります。
マリーゴールドの花が咲かない原因と対策
考えられる主な原因は、日光不足、風通しが悪い、肥料の与え過ぎです。
日光不足
日当たりが良くないと花つきが悪くなります。
鉢植え、プランターなら日光が良く当たる場所に移動させましょう。
また、苗の間隔が狭く密集しているとそれぞれの株に十分に日光が当たらず日光不足になることがあります。
風通しが悪い
葉が茂りすぎると、風通しが悪くなり蒸れてしまいます。
生育が弱まり枝が伸びてこなくなり、花が咲かなくなってしまいます。
茎や葉が混みあってきたら、風通しを良くするために茎を間引きましょう。
茎や葉が混み合ってきたら、内向きの茎や葉を切り取りましょう。
肥料の与えすぎ
肥料が多すぎると葉が茂るばかりで花が咲きません。
また、窒素分が多い肥料を与えた場合も葉が茂るばかりで花が咲きません。
リン酸、カリ分の多い液体肥料を適量与えるようにしましょう。
さいごに
マリーゴールドの特徴と育て方、花が咲かない原因について書きました。
春になるとホームセンターや園芸店でポット苗が販売されます。
タネから育てることができますがポット苗から育てたほうが手軽で便利。
というわけで、毎年、春に苗を購入して庭やプランターに植え付けています。
丈夫で育てやすく手間がかかりません。
放っておいても花が長い間楽しめるのも魅力。
コンパニオンプランツとしての虫除け効果も期待して来年は家庭菜園にも植え付ける予定です。