サヤインゲンは栽培期間が短く家庭菜園でも育てやすい野菜です。
特徴と育て方、実がならない原因についてまとめました。
サヤインゲンの特徴
インゲンは中央アメリカが原産のマメ科の一年草。
煮豆や菓子に使われる完熟した豆を食べる場合は「インゲンマメ」と呼び、豆類として扱われます。
若いサヤを丸ごと食べる場合は「サヤインゲン」と呼び、野菜として扱われます。
「つるなし種」と「つるあり種」の2つがあり、それぞれの品種にサヤの形が丸いもの(丸サヤ)と平たいもの(平サヤ)があります。
「つるなし種」は支柱の必要がなく栽培期間も短いのが特徴。
プランターや狭い面積でも育てられます。
サヤインゲンの育て方
日当たりの良い場所で育てます。
連作すると生育が劣ります。
地植えする場合は、マメ科の植物を3~4年栽培していない場所を選びましょう。
タネまきの2週間くらい前に苦土石灰をまいて良く耕しておきます。
元肥を1週間くらい前に土全体にしっかり与えておきます。
プランターで栽培する場合は市販の野菜用培養土を使います。
タネまき
庭に直接まく場合でも、ポットにまく場合でも1ヶ所に3粒ずつまきます。
土をかぶせたら、たっぷり水を与えましょう。
本葉がしっかりと開いたら元気の良い苗を2本残して1本間引きます。
ポットにまいた苗は本葉が2枚のころに植え付けます。
鳥対策
インゲンなどの豆類はタネや発芽直後のやわらかい苗を鳥に食べられることがあります。
タネをまいたら上に不織布や寒冷紗をかけたりペットボトルをかぶせるなど対策が必要です。
【ペットボトルの使い方】
・1.5リットルの底の部分を切り取る
・側面や天井部分に2cmくらいの穴をあける
・種まきした箇所にかぶせる
・本葉が開いたらペットボトルをはずす
水やり
芽が出てからは、土の表面が乾いたときだけ水を与えます。
害虫
育成中はアブラムシの発生に注意しましょう。
アブラムシ対策には木酢液が効果があります。
病気では根腐れ病が発生することがあります。
収穫
開花から10~15日くらいが収穫時期の目安です。
豆のふくらみがめだたないうちの若いサヤを収穫します。
サヤインゲンの実がならない原因
実がならない場合、「肥料の与え過ぎ」「気温が高すぎる」が原因として考えられます。
肥料の与え過ぎ
肥料が多すぎると葉ばかり茂り、花があまり咲かない状態になってしまいます。
気温が高すぎる
最もよく生育するのが20℃前後。
25℃以上になると花が落ちやすくなります。
30℃以上ではサヤになりません。
収穫期が夏の暑い時期にならないようにタネをまく時期を調整しましょう。
さいごに
サヤインゲンの特徴と育て方、実がならない原因について書きました。
昔は、青森でサヤインゲンといえばサヤが平たいものが一般的だったように記憶しています。
スーパーで買うと結構値段が高いので庭で育ててみたことがありました。
品種名は忘れましたが「つるあり・平サヤ」タイプ。
病害虫の被害もなく順調に成長。
タネをまいてから50日位で実がなり、一度に食べきれないほどの収穫量に。
冷凍保存しておけるので、とても重宝しました。
翌年、栽培しなかったのは支柱を立てたりツルを誘引するのが面倒だったから。
連作障害も心配でした。
今度は「つるなし」の品種を選んでプランター栽培するつもりです。