ミニトマトは家庭菜園で人気がある野菜のひとつですね。
プランターや鉢でも育てられるのでベランダ栽培できるのも魅力。
今回は、ミニトマトの特徴と、わき芽かきや摘芯など育て方のポイントを紹介します。
ミニトマトの特徴・種類
ミニトマトはナス科の一年草。プチトマトとも呼ばれます。
「医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高い野菜です。
ビタミンA,B6,Cのほかカリウムも多く抗酸化物質のリコピンも豊富でダイエットにも最適の食材です。
赤・オレンジ・黄色など果実の色が豊富で、形も、球形・だ円形・洋なし形とさまざまです。
また、草丈があまり大きくならない矮性のものから草丈が伸びるものまでサイズもいろいろあります。
代表的な品種
◆千果(チカ)
真ん丸な形でツヤのある鮮やかな赤色。
スーパーで販売されている大半がこの品種です。
オレンジ千果という果実がオレンジになる品種もあります。
◆アイコ
プラム型の品種。果肉が厚く甘味とコクがあります。
赤色のほか、イエローアイコという黄色になる品種もあります。
◆オレンジキャロル
甘味が強くて実付きが良いのが特徴。
球形でオレンジ色の果実がなります。
ミニトマトの育て方
ミニトマトは苗から育てます。植え付け時期は5~6月です。
プランターに植える場合は、根がしっかり張るように深いタイプのプランターを選びます。
用土は培養土に元肥として実のなる野菜用の肥料を混ぜます。
植える場所は土を30cmくらい盛って高くしておきましょう。
土を高く盛る理由は水はけをよくして土を乾燥気味にしておくためです。
庭に植えた場合は、ビニール袋や肥料袋の両端を切って風除けを付けます。
寒さがなくなるまで取らないようにしましょう。
水やり
トマトは、やや水不足な方が甘くなるといわれています。
水を多く与えると果実の水分が多くなって、甘みが薄まってしまうのだとか。
乾燥気味だと果実の水分がやや少なくなって、味が濃くなるそうですよ。
植え付けてから1週間くらいしたら水やりは少しにします。
水をたくさんやりすぎたり水不足が続いたあとに雨が降ったりすると水を吸収しすぎてミニトマトの皮が破けてしまうこともあるそうです。
わき芽かき
果実に充分栄養が行き渡るよう、枝の付け根のわき芽は成長する前に摘みます。
わき芽の取り遅れは草勢を低下させる原因にもなります。
発生するわき芽は大きくならないうちに取り除きましょう。
わき芽かきはハサミを使うと病害が伝染することがあるので手で取り除くのがポイントです。
摘芯
摘芯というのは一定の大きさに育った植物の枝・芽・つるの先端を剪定すること。
摘芯することで養分を枝を伸ばすことに使わず、実を大きく美味しくすることに使えるようになります。
芽が伸びてきたら株を安定させるため、高さ約1mの支柱を立てます。
支柱の先端まで草丈が伸びたら先端を摘んで摘芯しましょう。
連作障害
ウリ科やナス科の植物は、毎年同じ場所に植えつけると病気が発生しやすくなったり生育不良になることがあります。
これを連作障害といいます。
トマトはナス科の野菜です。
トマトを植えた場所に、同じナス科のピーマンやナスを植え付けないように注意しましょう。
ミニトマトの収穫時期
花が咲いてから55~60日後が収穫の目安です。
ガクが反り返ったら収穫適期。
へたの近くまで赤くなったものから順番に収穫します。
いつまで収穫できる?
一般に、収穫期間は2ヶ月程度(7月中旬~9月中旬)といわれています。
ただし、苗を植え付けた時期や地域によって変わります。
ミニトマトの生育適温は昼間25℃前後、夜間16~17℃。
目安は以下のとおりです。
・寒冷地 9月中旬
・中間地 9月下旬
・暖地 10月上旬
長期間収穫するには
長期間、実をつけてもらうためには肥料の与え方がポイント。
最初の実が大きくなってきたら初めて追肥をします。
理由は、この時期になると苗を植え付けるときに与えた肥料が切れてくるから。
その後は2~3週間おきに追肥をしましょう。
実がつく前に肥料をやり過ぎると葉ばかり茂って実がなかなかつかなくなるので気をつけてください。
さいごに
今回は、ミニトマトの基本の育て方について調べたことをまとめました。
・丈夫で失敗しにくい
・栽培期間が短い
・収穫量が多い
といった理由から家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。
育てる楽しみと収穫の楽しみを味わうことができるのも魅力。
庭やベランダなど育てる場所に合う品種を選んで栽培してみましょう。
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