クリスマスツリーに使われる生木には、もみの木、ドイツトウヒ、ゴールドクレストなどいろいろな種類があります。
購入するときは何の木か確認しておくことが大切。
名前が分かれば手入れ方法を調べることができるので枯らしてしまう可能性を減らせます。
本物のクリスマスツリーに使われる木の種類と選び方について調べたことをまとめました。
クリスマスツリーに使われる定番の木
クリスマスツリーに使用される木は種類が多く日本と海外では定番の木も少し違います。
「クリスマスツリー=もみの木」というわけではありません。
※ドイツトウヒ
トウヒの仲間(マツ科トウヒ属)も多く利用されます。
そもそも、もみの木とは?
もみの木の仲間(マツ科モミ属)は、北半球の寒冷地から温帯にかけて約40種が分布する常緑針葉樹。
日本では「モミ(ホンモミ)」「ウラジロモミ」「オオシラビソ」「シラビソ」「トドマツ」の5種が自生しています。
日本で多く使われている木
ウラジロモミ、ホンモミ、ドイツトウヒが多いといわれています。
・ウラジロモミ
日本原産。枝が丈夫で飾り付けしやすい。室内で葉を落としにくい。
・ホンモミ
日本原産。ウラジロモミに比べ、葉が濃い緑色で大きく堅い。
・ドイツトウヒ
ヨーロッパ原産。ウラジロモミに比べると枝が細く、葉の色が濃い。
海外で多く使われている木
ヨーロッパでは、ヨーロッパモミ、コーカサスモミ、ドイツトウヒなどが使われているようです。
・コーカサスモミ
黒海とカスピ海に挟まれるコーカサス地方原産。
・ヨーロッパモミ
中央~南ヨーロッパ原産。
ちなみにネットで調べてみたところ、2023年アメリカでは以下の樹種が栽培されているようです。
シダー(デオダー、イースターレッド)、モミ(バルサム、ダグラス、フレーザー、グランド、ノーブル、ノルトマン、ホワイト、アフガン、オーストリア)、パイン(レッド、ポンデローサ、スコッチ、バージニア、ホワイト)、スプルース(ブラックヒルズ、ブルー、ノルウェー、ホワイト)、レイランドサイプレスなど
海外では生木のクリスマスツリーが主流
日本では人工のクリスマスツリーを飾る人が圧倒的に多いように個人的には思います。
一方、ドイツやイギリス、アメリカでは生木のクリスマスツリーを飾るのが一般的。
シーズンになると、生木のクリスマスツリーが根がついていない状態で売られているそうです。
例えば、ドイツではクリスマスツリーの飾りつけは24日に行ない1月6日まで鑑賞するとか。
持ち帰ったツリーは24日まで庭やバルコニーなど寒いところに置いておきます。
寒い気候で育つ木なので寒さには強いのですが、暖かい部屋では1週間~10日程度しか持たないそうです。
【追記】
クリスマス後の生木の処分方法は地域(自治体)によって異なるようです。
・ゴミとして捨てる
・回収してリサイクルする
ウッドチップにリサイクルする活動も増えているらしいです。
アメリカの北西部ではクリスマスツリー・カッティングという制度があるそうです。
クリスマスツリー・ファームと呼ばれているツリー専門の植木屋さんに行って、自分で実際にツリー樹林を歩いて好みの形とサイズのツリーを鋸を借りて切り出し、ツリーの長さ(高さ)によって料金を支払うというもの。
そのツリーを車に積んで自宅に持ち帰り設置するというのですからスケールが大きな話ですね。
クリスマスツリーに使う生木の選び方
飾り付けやすさ、大きさ、樹形などを基準に選びましょう。
飾り付けやすさ
・枝が丈夫で葉が密集している木
(ウラジロモミなど)
飾りを多くつけられる
・枝が細く柔らかい木
(ゴールドクレスト、ドイツトウヒなど)
飾りの重みで枝が下がりやすい
シンプルな飾り付けが向いている
大きさ
・1.0~1.5mくらいが一番扱いやすいサイズ
・大きくなるほど横幅も大きくなるので広い場所が必要
・「人の目の高さ」がツリーの上部から1/3くらいの位置になるのがよいといわれる
樹形
・クリスマスツリーらしい円錐形
・場所をとらない細長い樹形
設置する場所やお好みで選びましょう。
さいごに
12月になると、いろいろな木がクリスマスツリーとして販売されています。
本物のクリスマスツリーの木は、なんという名前なんだろう?
というわけで、種類と選び方について調べたことをまとめました。
生木ならではの針葉樹の香りは魅力ですが、生きているものなので手入れしないと枯れてしまいます。
生木とフェイク、それぞれメリット・デメリットがありますが、どちらを選ぶかは本人次第。
お気に入りを見つけて楽しいクリスマスを過ごしたいものですね。
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