スパティフィラムは白い花と濃い緑色の葉とのコントラストがとても魅力的な観葉植物です。
株分け時期・方法や花が咲かない原因など育て方のポイントを紹介します。
スパティフィラムの特徴
サトイモ科の植物で和名はササウチワ(笹団扇)といいます。
白い花に見える部分、実は、花ではありません。
仏炎苞(ぶつえんほう)というものです。
中心にある棒のような肉穂花序(にくほかじょ)が花になります。
草丈によって大型種・中型種・小型種に分けられます。
中型種には「マウナ・ロア」「メリー」
小型種には「ミニ・メリー」などがあります。
スパティフィラムの育て方
半日陰の場所で育てます。
直射日光の当たらない明るいレースのカーテン越し位の場所が良いでしょう。
冬場は日当たりの良い場所に置きます。
水やりは、春から秋は鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。
生育期はとても水を吸い上げるので水切れには注意しましょう。
秋以降、気温が下がってきたら徐々に水やりの回数を減らしていきます。
冬場の水の与え過ぎは根腐れの原因になるので気をつけます。
肥料は、春から秋まで液肥を月に2回与えます。冬の間は肥料は必要ありません。
非耐寒性の植物なので最低温度8℃以上で管理します。
夏から初秋にかけてハダニが発生するので、予防のため葉に霧吹きをして湿気を与えましょう。
スパティフィラムの株分け時期・方法
スパティフィラムは生育旺盛なので根がよく張ります。
鉢底から根が伸びてきたり、葉先が枯れてきたりしたら植え替えしましょう。
基本的には毎年植え替えしたほうがよいです。
根詰まりすると花つきが悪くなってきます。
植え替えの適期は5~9月ですが花が付いている時期の植え替えは控えたよいでしょう。
株分けで増やします。
鉢から株を抜いたら土を洗い落とし、ハサミを使って切り分けます。
それぞれを新しい土に植えて新芽が出るまで明るい日陰に置きます。
スパティフィラムの花が咲かない原因と対策
原因として考えられるものには次のようなことがあります。
・根詰まり
・肥料不足
・日光不足
日光不足だからといって直射日光に当てると葉が焼けて汚くなるので注意しましょう。
かといって、暗すぎる場所だと花が咲きにくくなります。
木の下で木漏れ日のあたるような薄明るい場所が適しています。
また、よく開花させるには、十分な肥料が必要です。
春から秋の成長期には、緩効性の置き肥を規定量よりやや多めに施しましょう。
さいごに
今回は観葉植物スパティフィラムの株分け時期・方法や花が咲かない原因など育て方のポイントを紹介しました。
スパティフィラムに関する悩みで一番多いのが、花が咲かないことだとか。
ちなみに、花が咲かない原因として肥料がありますが、肥料が多すぎても咲かなくなるそうですよ。
ポイントは「やや多め」ということらしいです。