センペルビウム(センペルビブム)は寒さに強く紅葉も楽しめる多肉植物です。
特徴と育て方について調べたことをまとめました。
センペルビウムの特徴
原産地はヨーロッパ中南部、ベンケイソウ科センペルビウム属。
和名はクモノスバンダイソウ(蜘蛛巣万代草)。
別名、バンダイソウ、トキワソウとも呼ばれます。
生育タイプは「春秋型」。春と秋に生育し暑い夏期と寒い冬期には休眠・生育停止します。
常緑ですが年間を通して色が大きく変化するのが特徴。
秋に気温が下がり冷気にさらされると、ほとんどの品種が赤く色づきます。
そして春になると紅葉した色が抜けていきます。
センペルビウムの育て方
水はけが良く保水性の良い用土が適しています。
市販の草花用培養土を使う場合は鹿沼土を混ぜるとよいでしょう。
多肉植物専用の土を使うと便利です。
春と秋は日当たりと風通しのよい戸外。
夏は雨の当たらない明るい日陰で管理します。
水やり
春と秋は土が乾いたらたっぷりと与え、夏と冬は控えめにします。
基本的にあまり水を必要としません。与えすぎに注意しましょう。
枯らしてしまう一番の原因は水のやりすぎです。
葉にシワが寄ってから水をやるくらいでも大丈夫です。
肥料
緩効性の固形肥料を2ヶ月に1回、あるいは液体肥料を1週間に1回のペースで与えます。
時期は春と秋の生育期。夏と冬は不要です。
痩せた土地でもよく育つので肥料はあまり必要としません。
植え替え・株分け
適期は春と秋。
2~3年に1回が目安ですが、次のような場合も植え替えをしたほうがよいでしょう。
・何年も同じ鉢で育てていて株が混みあってきた
・水やりをした時に鉢底から水が出てくるまで時間がかかるようになってきた
株が充実するとランナーを伸ばし、その先に子株をつけ、群生します。
群生している株は、植え替えするときに株分けをしてもよいでしょう。
ランナーの先の子株を切り取って、新たに植え付けします。
夏越し
高温多湿に弱いです。
梅雨時から夏は、多湿により根腐れして枯れる可能性が高くなります。
夏に長時間、日が当たる場所に置いておくと鉢の中が蒸れてしまう恐れがあります。
直射日光を避けて風通しのよい明るい日陰で管理します。
冬越し
寒さにはたいへん強く、-5℃まで耐えることができるといわれています。
霜に当たっても傷むことはありません。
戸外の日当たりと風通しの良い場所で管理します。
まとめ買いしたセンペルビウム10品種
2019年9月に品種おまかせセットをネットで注文。
以下、10品種が届きました。
ブロンコ
夏は緑色、冬になると紅葉。春から夏にかけて再び緑色に戻ります。
現在は葉の周辺だけが色づいた状態。寒さにあたってどのくらい紅葉するのか楽しみです。
花が咲くと親株は枯れますが、かわりに子株が育つそうです。
アリオニー
きれいな黄緑色が印象的。紅葉するタイプです。
グラナット
葉の先端に長い毛があるのが特徴的です。
紅葉するのか調べてみましたが分かりませんでした。
フロド
葉の全体に微毛があります。紅葉します。
ミッドナイトローズ
葉色がちょっと変わっているので他のセンペルビウムと区別しやすいです。
名前通りバラのような印象です。
シルバーカーノル
葉の先端に長い毛があるのが特徴的です。
雪や霜に当たっても大丈夫です。
赤巻絹
葉の先端に長い毛があるのが特徴です。
秋から冬にかけて紅葉します。
山彦
葉の先端に長い毛があるのが特徴的です。
分枝が多く子株がたくさんついています。
冬は直接霜の当らない屋外で管理したほうがよいそうです。
紅牡丹(ベニボタン)
葉の先端に長い毛があります。冬になると紅葉します。
寒冷地でも一年中屋外で栽培できます。
紅薫花(コウクンカ)
紅牡丹に似ていますが毛は長くありません。
フロドと同じ微毛。
冬になると紅葉します。
さいごに
センペルビウムの特徴と日常の手入れについて調べたことをまとめました。
寒冷地に住んでいるので霜に当たっても雪が積もっても枯れることがないというのは魅力的。
紅葉が楽しめるのも嬉しいですね。
購入したセンペルビウムに花が咲いたのは4年後でした。
⇒ 多肉植物センペルビウムの栽培記録【2019年~】