ネコヤナギは、可愛らしい花穂が特徴の春を告げる植物です。
ネコヤナギの剪定や挿し木など育て方のポイントを紹介します。
ネコヤナギ(猫柳)の特徴
ヤナギ科の落葉性低木で、日本・中国が原産地です。
河川の土手などに自生していて、高さは2~3mになります。
雌雄異株で、雌花は雌株、雄花は雄株に咲きます。
花期は、3~4月。
葉が出る前に、白銀の綿毛に覆われた花穂を形成して花を咲かせます。
暑さにも寒さにも強く丈夫で育てやすい樹木です。
ネコヤナギの名前は穂が猫の尾のような形をしていることから名づけられました。
別名、カワヤナギ、エノコロヤナギとも呼ばれます。
ネコヤナギ(猫柳)の育て方
日当たりが良くて湿った土壌の場所を好みます。
土が乾燥しやすい場所は生育が良くなく適していません。
ネコヤナギは2m以上に育つ木です。
移植は比較的簡単ですが手間が掛かります。
庭植えにする場合は、大きくなっても大丈夫なところに植えつけるようにしましょう。
移植するのに適しているのは落葉期です。
水やりは、庭植えの場合は必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
生育期の水切れに注意しましょう。
肥料を与えなくても、よく育つので特に与える必要はありません。
生育が悪いようなら、2月頃に寒肥として、緩効性化成肥料を与えます。
ネコヤナギの剪定時期と挿し木の方法
剪定は、不要な枝や込み合った枝を切り落とします。
適期は、花後~5月頃。
夏には花芽ができています。
それ以降に剪定すると花芽ごと枝を落とすことになってしまうので気をつけましょう。
【挿し木】
ネコヤナギは挿し木で増やせます。
適期は2~3月頃ですが暑い時期や寒い時期を除けば挿し木はいつでも可能といえるでしょう。
以前、切り花として花瓶に入れて飾っていたネコヤナギから根が出ていたことがあります。
土に植えると簡単に根付きましたよ。
枝を切って挿し穂にする場合は15~20センチ程度の長さに切りましょう。
水揚げをしたら、挿し木用土に挿して明るい日陰に置きます。
水を切らさないように管理して根が出るのを待ちましょう。
ネコヤナギの栽培記録
ネコヤナギは、ビロードのような艶のある花穂がなんともいえず可愛らしいですね。
つい、いつまでも触っていたくなります。
そんなわけで、挿し木をして鉢植えで育ててみたことがあります。
丈夫で成長するのが早い木ですね。
日本で自生しているくらいなので放っておいても問題なく育ちます。
大きくなりすぎて庭植えにしたほうがよいかなと迷っていたところ…。
夏場に水切れをして枯らしてしまいました。
近所のお庭にネコヤナギの木があります。
特に剪定はしていないようで枝が伸び放題。
ずいぶん大きくなるものだなぁと感心してみています。
大きく育てたくない場合は、こまめに剪定する必要があると思います。
ちなみに、地元の方言ではネコヤナギを「べこ」といいます。