ブルーベリーは青紫色に熟す小さな果実が人気の果樹。
地植えでも鉢植えでも栽培できます。
今回は寒冷地や温暖地といった地域に合った品種や剪定時期・方法など育て方のポイントを紹介します。
ブルーベリーの特徴
ブルーベリーはツツジ科の果樹で北アメリカが原産地です。
開花期は5~6月。
ドウダンツツジに似た形の白やピンク色の小さな花を咲かせます。
7~8月になるとピンクや濃い青色の実をつけます。
秋になると紅葉が始まり、落葉樹のため冬になると葉は落ちてしまいます。
病害虫もつきにくく、無農薬栽培すれば安心して果皮ごと食べられるのも嬉しいですね。
春は花、夏は果実、秋は紅葉と長い期間楽しむことができる樹木です。
ブルーベリーの種類・品種
気候によって、また地植えか鉢植えかなどの栽培条件によって適した品種が異なります。
苗を購入する前に栽培の条件や目的に合った品種を選びましょう。
【ノーザンハイブッシュ系】
アメリカ北東部に分布する野生種を改良したものです。
冬の低温に強く、関東以北から東北地方に適しています。
「チャンドラ」「ブルーレイ」などの品種があります。
【サザンハイブッシュ系】
ノーザンハイブッシュ系を改良した暖地向きの品種です。
栽培地はラビットアイ系と同じか、より温暖な地域に適しています。
東北南部~沖縄で栽培可能です。
「ミスティー」「サンシャインブルー」などの品種があります。
【ラビットアイ系】
生育はノーザンハイブッシュ系やサザンハイブッシュ系より盛んで収穫量も多いです。
栽培適地は関東以南です。
「クライマックス」「フェスティバル」などの品種があります。
株全体が直立性の品種から開張性の品種まであるので、広さに応じて適した品種を選ぶようにしましょう。
◆地植えにおすすめ
・ラビットアイ系「クライマックス」
・ノーザンハイブッシュ系「ジャジー」
・サザンハイブッシュ系「サンシャインブルー」「アイブルー」
どの品種も鉢植えで育てることができます。
特に、サザンハイブッシュ系「サンシャインブルー」は樹のまとまりがよいのでベランダ栽培にも向いています。
ハイブッシュ系・サザンハイブッシュ系は自家受粉すると言われていますが異品種で授粉させた方が結実が良くなります。
ラビットアイ系は異なる品種から受粉しないと実がなりません。
それぞれの系統に「早生・中性・晩性」があります。
早生~晩生品種まで上手に組み合わせれば、6月上旬から10月にかけて、長期間、ブルーベリー収穫を楽しむことができます。
ただし、組み合わせは同じ系統同士にするよう気をつけてください。
ブルーベリーの育て方
植え付けるときは、土に注意しましょう。
一般の果樹と違い有機質に富んだ酸性土を好みます。
酸度未調整のピートモスを沢山入れた用土で育てましょう。
市販のブルーベリー専用培養土を使うと便利です。
日当たりの良い場所に置きましょう。
水やりは表土が乾いたら、たっぷりと与えます。
夏は水が足りないと新梢の先が垂れ下がってきます。
場合によっては朝と夕に水やりをします。
肥料は、窒素・リン酸・カリが同じ比率で配合された有機質肥料を与えます。
土と同じように、肥料もブルーベリー専用が販売されているので利用するとよいでしょう。
与える時期は、3~6月と9~10月です。
ブルーベリーの剪定時期・方法
不要な枝を切り、必要な枝だけを残す作業のことを剪定といいます。
枝を切ってしまうのは、枯らしてしまいそうで不安かもしれせんね。
剪定しなくても実を付けさせることはできます。
しかし、剪定をしないということは、枯れかけの枝や、生育が不十分な枝をそのまま放置するということです。
全体に充分な養分が行き渡らなくなるので・実が大きくならない・木に元気がないなどのトラブルが起こりがちです。
枯らさず、確実に収穫するために剪定作業を行いましょう。
剪定の適期は、夏(6月下旬)と冬(11~2月)です。
生育期の夏は、風通しを良くして、病害虫の発生を防ぐことが目的です。
休眠期の冬は、実が実りすぎないようにすることが目的です。
たくさん実らせてしまうとブルーベリーの木が弱ってしまうので、それを防ぐために行います。
初心者にも育てやすいブルーベリーにチャレンジ
ブルーベリーは初心者にも育てやすいと聞いたので鉢植え栽培してみたいなと思っています。
食べられるものが植えてあるって楽しいですよね♪
青森県で育てるなら低温に強いノーザンハイブッシュ系を選ぶことになるようです。
ちなみに1~2年生苗は株が充実するまで果実をつけさせずに栽培させるのが一般的といわれています。
早く収穫を楽しみたいなら値段が少し高くなりますが3~4年生苗を購入しないといけません。
どちらの苗を選ぶか迷うところです。
苗木2本に土など栽培に必要なものがセットになったものも販売されています。
これなら初心者でも手軽に栽培が始められるので便利ですね。
ブルーベリーの株元にシロツメクサを下草として生やしておくと草マルチやグランドカバーにもなります。
↓ ↓ ↓
クローバー(シロツメクサ)の特徴と品種、育て方!緑肥に利用する方法は?
同じツツジ科でブルーベリーに似た花を咲かせる木
↓ ↓ ↓
ドウダンツツジの剪定時期と方法!特徴と品種、育て方のポイントも紹介
アセビ(馬酔木)の特徴と育て方!剪定時期と方法は?