ハクチョウゲ(白丁花)は生垣として人気の樹木です。
剪定や挿し木など育て方のポイントを紹介します。
ハクチョウゲ(白丁花)の特徴
アカネ科の常緑低木で、原産地は東アジアです。
開花期は、5月から7月。小さな白い花をたくさん咲かせます。
樹高は高くても1メートル程度。
刈り込みに強く、枝がよく分枝するので、生垣や庭木に昔から利用されてきました。
関東地方以南では常緑のまま冬越ししますが、寒冷地では冬に落葉します。
園芸品種には、
・フイリハクチョウゲ
・フタエハクチョウゲ
・ヤエハクチョウゲ
・ムラサキハクチョウゲ
などがあります。
フイリハクチョウゲは明るい葉色なので、洋風の庭やシェードガーデンにも適しています。
ハクチョウゲ(白丁花)の育て方
日当たり、水はけの良い場所を好みます。
半日陰の場所では花つきが悪くなりますが生育には問題ありません。
花つきをよくするには、半日以上は日光の当たる場所で育てるとよいでしょう。
土質も特に選びません。
病害虫は、ほとんど発生しません。
ハクチョウゲ(白丁花)の剪定
翌年の花芽を落とさないようにするには花が終わった直後の6~7月に剪定します。
生け垣として植えている場合は、樹形を重視することになるので花の時期とは関係なしに行います。
刈り込みの目安は年3~4回です。
ハクチョウゲは、やや寿命が短い樹木です。
10年も経つと株が衰えて枝枯れが目立つようになります。
挿し木で増やしておくことをおすすめします。
剪定した枝を6~10cmの長さにして赤玉土に挿すか、少し太めの枝を地面に直接挿してもよいでしょう。
さいごに
丈夫で育てやすい樹木なのに寿命が短いのが残念ですね。
ちなみに、ハクチョウゲという名前は花の形がチョウジ(丁子⇒クローブのこと)に似ていることから「白い+丁字」でハクチョウゲになったということです。
別名、白鳥花とも呼ばれますが、白鳥とは関係ないそうですよ。