ダイモンジソウは、小さくて可愛らしい花を咲かせる山野草です。
特徴と育て方、栽培してみた感想をまとめました。
ダイモンジソウの特徴
ダイモンジソウはユキノシタ科の多年草。
原産地は、日本、中国、朝鮮半島など。
日本では、湿り気のある山陰の斜面や岩場、渓流沿いなどで見られることが多いです。
草丈:10~30cm
開花期:秋
花茎を伸ばした先に花を咲かせます。
5枚ある花弁のうち上の3枚が短く下の2枚が長くなっているのが特徴。
花が開くと漢字の「大」に見えることからダイモンジソウ(大文字草)と名付けられました。
同じ仲間であるユキノシタの花と似ています。
⇒ユキノシタの育て方
春に芽吹き、葉を茂らせて秋に開花。冬は地上部が枯れて休眠に入ります。
品種改良が盛んで濃い紅色や八重咲きなど様々な園芸品種があります。
ダイモンジソウの育て方
明るい日陰で育てましょう。
湿度を好みますが、高温や蒸れは傷みの原因になるため、夏は風通しのよい場所に置きます。
用土は水はけのよい土が適しています。市販の山野草の土を使うと便利です。
水やり
水はけのよい環境を好みますが乾燥も嫌います。
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いてしまう前にたっぷりと与えましょう。
夏場に水を切らすと枯れる可能性が高くなるので注意が必要です。
冬の休眠期は乾燥させない程度に水やりをします。
肥料
肥料はあまり必要としません。
与え過ぎると草姿が乱れてしまうことがあります。
春と秋に緩効性肥料を少量与えます。
花後の手入れ
花が終わったら花茎を元から切り取ります。
枯れた葉もこまめに取り除いておきましょう。
植え替え
適期は2月中旬から3月下旬。
鉢植えは1年に1回、地植えは3~4年に1回を目安に行いましょう。
この時、大きく育った株は株分けをします。
古い根、古い用土を取って3~4芽程度に分けて植え付けます。
増やし方
株分けで増やすのが一般的です。
種から増やすこともできますが、園芸品種は親株とは同じ花が咲かないこともあります。
さいごに/栽培してみた感想
ダイモンジソウの特徴と育て方について調べたことをまとめました。
2008~2010年、鉢植えをもらって育てたことがあります。
実は、名前を忘れてしまい、名無しの状態で育てていたもの。
10月下旬に咲いた特徴的な形の花を見て、ようやくダイモンジソウという名前を思い出した次第です。
特に手入れの必要もなく育てやすい植物という印象です。
寒さに強いので寒冷地でも屋外に出したままで冬越しできました。
ところが、肥料も与えず放っておいたのがいけなかったのでしょうか。
徐々に株も花も小さくなり…。
数年後、春になっても芽が出ることはありませんでした。
関連記事
ホトトギスの育て方
ホタルブクロの特徴と育て方、育ててみた感想
洋種クモマグサ(洋種雲間草)の特徴と育て方!夏越しの管理ポイントは?