百日草(ジニア)は暑さに負けず色鮮やかな花を咲かせ続ける夏花壇にピッタリの植物です。
特徴と育て方について調べたことをまとめました。栽培記録も書いています。
百日草の特徴
百日草はキク科の一年草、原産地は中央アメリカ。
開花時期が初夏から晩秋までと長いことから「百日草」と名付けられました。
盆花、仏花として使われることも多いです。
草丈:25~100cm
花期:5~10月
花色:赤、ピンク、黄、オレンジ、白、緑、複色
代表的な品種は「ジニア・エレガンス」。単に「ジニア」「ヒャクニチソウ」と呼ばれることが多いです。
八重咲き、ポンポン咲き、カクタス咲きなどがあります。
百日草(ジニア)の育て方
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
日当たりが悪いと花付きが悪くなります。
高温には強いですが過湿や蒸れには弱いです。
地植えの場合、雨の日の泥はね防止に株元をバーク堆肥などでマルチングするとよいでしょう。
水やり
地植えの場合、特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
葉に水がかかると病気に感染しやすくなるので株元にあげるようにします。
肥料
植え付けの際に元肥として緩効性の肥料を混ぜておきましょう。
その後は、固形肥料なら1ヶ月半に1回、液体肥料なら2週間に1回の目安で与えます。
開花期間が長いので肥料を絶やさないようにします。
肥料が不足すると花付きが悪くなります。
花がら摘み
咲き終わった花はその都度摘み取ります。
そのままにしておくとタネを作るのに栄養分が使われてしまいます。
次の花が咲きにくくなるので早めに摘み取りましょう。
切り戻し
ひととおり花が咲き終わったら草丈が半分くらいになるように切ります。
わき芽の上の部分で切るのがポイント。
一時的に花はなくなりますが秋以降に再び花をたくさん咲かせてくれます。
病気
梅雨や秋の長雨時には、うどん粉病が発生しやすいので気をつけましょう。
うどん粉病にかかると生育がおとろえて枯れてしまうこともあります。
発生したら出来るだけ早く殺菌剤を散布します。
百日草(ジニア)の栽培記録
夏の切花用に種まきから育てた時と苗を購入して育てた時の記録です。
※栽培場所:東北地方北部
種から育てる
ホームセンターでタネを購入。
発芽適温は20~25℃。
5月19日にタネまき。発芽したのは5日後の5月24日。
7月中旬に開花。草丈は約60cm。
その後8月にかけてぐんぐん伸びて最終的に草丈は1mを超えました。
8月下旬になると下葉が茶色く枯れたり、白い粉をふいたような葉が目立ってきました。
「うどん粉病」という病気のようです。薬剤をスプレーしました。
9月中旬、まだツボミがついています。
しかし、気温が低くなってきて、これ以上の開花は望めそうにありません。
9月下旬に株を処分しました。
【感想】
栽培は初めてでしたが手入れが簡単で育てやすかったです。
【良かった点】
・タネが比較的大きいのでまくのが楽
・発芽するのが早い
・長期間、咲き続けるので真夏の花の少ない時期に重宝
・切り花の持ちが良かった
・特に害虫に悩まされることはなかった
【反省点】
・大きく育ちすぎて他の植物が隠れて見えなくなった
⇒切り戻しをしなかったため
草丈を抑えて花を楽しむためにも切り戻しをするべきだった
・株間を狭くして植えてしまった
⇒生長すると混み合ってしまい抜いてしまった株もある
苗から育てる
5月ころになると花つきのポット苗が販売されます。
茎が徒長してヒョロヒョロだったので草丈を半分くらいに切り詰めてから地植えしました。
地植えから2週間後、花が咲き始めました。
お盆の仏花用に8月に花がたくさん咲いてくれるといいですね。
咲き始めから1ヶ月経っても次々と咲いています。
夏場の直射日光が当たる場所でも元気です。
さいごに
百日草の特徴と育て方、栽培記録を書きました。
タネまきから育てるのは簡単だと思ったのですが品種によっては発芽率が悪いこともあるようです。
また、必要以上に苗ができてしまい植える場所に困ることもあります。
苗を購入して植え付けた方が楽できていいなぁと最近は思っています。
暑さが厳しい時期に元気に咲いてくれるのは魅力的。
来年以降も栽培したい植物のひとつです。