どんなにきれいな庭でも定期的な手入れ・メンテナンスは必要です。
ローメンテナンスガーデンとは少ない手入れでも見た目がきれいな状態を維持できる庭のこと。
年を取るにつれ、若いころと同じようには庭仕事ができなくなっていきます。
体力に余裕があるうちに手入れが簡単な庭に作り変えていきましょう。
手入れを減らす方法について調べたことをまとめました。体験談も書いています。
庭の手入れを減らす方法
・草花の手入れを減らす
・庭木の手入れを減らす
草刈り、草むしりは庭の手入れの代表格。
草花があれば、水やり、花がら摘み、切り戻しなど。
庭木があれば、剪定や落ち葉掃除が必要です。
雑草を生えにくくする
雑草は土がむき出しの部分に生えてきます。
次のような方法で土の面積を減らすことで草取りの手間を省くことができます。
グランドカバープランツを植える
防草シートを敷く
砂利を敷く
バークチップを敷く
「雑草の生えない土」を使う
⇒ 雑草だらけの庭の手入れは?雑草対策6つの方法
草花の手入れを減らす
花がら摘み、切り戻し、植え替え、株分けなどの作業があります。
・手間がかからない植物を植える
草花は育ち方のサイクルの違いで一年草、多年草に分けることができます。
多年草:同じ株から翌年以降も花を咲かせる
宿根草は多年草の一種。
冬や夏の休眠期になると地上部(葉や茎)は枯れるが地下にある根は生きている。
生育期になると再び成長をはじめ花を咲かせる。
一年草は次々と花を咲かせるものが多いので庭が華やかになります。
ただ、咲き終わった花を摘み取る作業(花がら摘み)が必要なものが多いです。
花後に枝や茎を切り落とす作業(切り戻し)が必要なものもあります。
・常緑性で葉色が美しい多年草をメインにする
・夏の暑さ、乾燥に強い
・開花期間が長い
・草丈が低い
一年草を減らすことで花がら摘み、切り戻し作業を減らせます。
斑入りや赤色など葉色が美しい植物があると花が少なくても庭がさびしくなりません。
暑さや乾燥に強い植物は夏場の管理が楽です。
開花期間が長い植物は季節ごとの植え替えの回数が少なくてすみます。
草丈が50cmくらいの植物は強風や突然の豪雨でも倒れにくいので支柱を立てる手間を省くことができます。
どんな植物を育てたらよいか迷ったら、近所でよく見かける植物の中から選ぶとよいかもしれません。
地元で昔から育てられている植物は手間がかからない丈夫なものが多いです。
適材適所に植えられた植物は病害虫の被害も少なく環境ストレスも受けにくいといわれています。
庭木の手入れを減らす
庭木の手入れとは基本的に剪定作業を指します。
一般に、こまめな剪定が欠かせないのは「成長が早い」「大きくなる」タイプ。
剪定をしないで放っておくと
・大きくなりすぎて自分で枝を切ることができない
(業者に依頼する費用がかかる)
・隣家や道路に枝が伸びてトラブルの原因になる
ということもあります。
落葉樹は落ち葉の掃除も必要です。
病害虫の被害にあいやすい木は薬剤散布の手間もかかります。
・あまり大きくならない
・病害虫の心配が少ない
・常緑樹
このようなタイプが手入れが少なく管理が楽な木といえるでしょう。
値段が手ごろだからとか、おしゃれだから
という理由で庭に木を植えると後で困ったことになるので注意しましょう。
すでに手入れが大変な庭木が植えられている場合は業者に依頼したほうがよいかもしれません。
毎年の費用が負担になるようなら庭木の撤去・処分の検討も必要でしょう。
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庭木が多かったです。
あちこちに植えられたツツジの数は約20本。
もともと低木で樹高は高くなかったはず。
しかし、長い間、手入れされていなかったので、ひと周りもふた回りも大きくなっていました。
背丈よりも高くなったアジサイは2株。
ツバキ2本、アオキ1本、名前が分からない低木が数本。
多年草は雑草といっしょに伸び放題。
【実行したこと】
・庭木の数を減らす
・花壇を減らす
・裏庭の通路に防草シートを敷く
毎年の剪定に時間も手間もかかるので庭木を減らすことに決めました。
木を切るのも根を掘りあげるのも自分ひとり。
5年くらいかけて、ゆっくりと作業していきました。
木を処分することに、なんとなく後ろめたい気持ちがあったのですが。
残った庭木の手入れ時間が増えました。
その分、ていねいに剪定できるようになったので良かったです。
花壇は面積を減らし、場所も移動。
通路は広くして防草シートを敷きました。
何も植えていない土がむき出しの場所も、とりあえず防草シートを敷いています。
ごちゃごちゃしていた庭がスッキリしました。
さいごに
老後のため、庭の手入れを減らす方法について調べたことを書きました。
・土がむき出しの部分を減らす
・植物を植える面積を減らす
・常緑性の多年草をメインにする
・庭木を選ぶなら成長が遅い常緑性の低木
「おしゃれな庭」より「こぎれいな庭」を維持できれば満足。
それから、お気に入りの植物を少しだけ、といったところでしょうか。
2024年現在、一番のお気に入りはギボウシです。
株分けから3年ほど経った斑入り品種です。
夏にはたくさんの葉が茂り、株の大きさは70~80cmほど。
大きく広がった葉が地面をおおっています。
ギボウシの株元をみると、ほとんど雑草が生えていないのがわかります。
基本的に植えっぱなしにできるので暑い夏に草取りの必要がないのも魅力。
ゆっくりと庭を眺める時間が増えました。
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