ツバキの増やし方には、挿し木・接木・とり木・実生(みしょう)があります。
実生とは種から芽を出して生長すること、あるいは種から育てることを意味します。
種から育った苗は実生苗といいます。
ツバキの種の発芽方法について調べたことをまとめました。
ツバキの種を発芽させる方法
種を取るのに適した時期は9~11月頃。
そのまま土に植えて育てることもできます。
ただ、種は乾燥してしまうと極端に発芽率が下がるといわれています。
地面に落ちているツバキの種は乾燥した状態なので1~2日水に浸したほうが発芽率はよくなるようです。
木についている実を取ってきて、自然に実が割れるのを待ち、中から取り出した種を使ってもよいでしょう。
【ミズゴケを使う方法】
・水を含ませて湿らせたミズゴケに包んでビニール袋の中に入れる
・袋の口を閉じて少し暗い日のあたらない場所に置く
・乾燥しそうになったら取り出してミズゴケをまた湿らせておく
ツバキの実生苗の栽培記録
※育てているところ:東北地方北部
花後、緑色の実は徐々に赤く色づき、ピンポン玉くらいの大きさになります。
秋になると茶色になった実が割れて種を落とします。
その数、ツバキの根元がいちめん種でおおいつくされるほど。
毎年、捨てるにはもったいない、なにか使えないかなと思いつつ、結局、捨ててしまいます。
・種に穴を開けて笛を作る
・ブローチやネックレスなどアクセサリーを作る
などの利用法があるようです。
こぼれ種から発芽
秋に片付けそこなった種は庭のあちこちに転がって冬は雪に埋もれてしまいます。
翌年、7月~10月になると芽を出します。
発芽から2年目以降
秋に発芽した小さい苗は雪の重みでつぶれてしまいました。
7月、残った苗を日当たりの良い場所に植え替え。
10月上旬、樹高は18cmほど。
・春に新芽が伸びる
・夏は成長がストップ
・秋に再び新しい葉が出てくる
今回は11月下旬に雪囲いをして冬越しさせます。
翌年4月下旬。雪の重さで葉が傷んでしまいました。
5月中旬。鉢上げ。
2023年9月。発芽から3年目。
2024年5月。冬越しは屋内。4月に新しい用土で植え替え。去年より新しい葉の数が多いです。
さいごに
ツバキの種を発芽させる方法について調べたことをまとめました。
毎年、剪定をして樹高3~4mをキープするようにしています。
ただ、年を取るにつれて、脚立を使って高いところの枝を切るのが大変になってきました。
コンパクトに育てられる鉢植えで管理できたらいいなぁと考えることもあります。
挿し木をする方法もありますが、実生苗があるのでこのまま鉢植えで育てるつもり。
将来、「庭じまい」のためにツバキを処分する日がやってきても…。
鉢植えが残っていれば寂しさも和らぐかもしれません。