サンショウ(山椒)の木の特徴と育て方【栽培記録】

サンショウ(山椒)

サンショウ(山椒)はピリッとした独特の辛味を持つ粉山椒でお馴染みの植物。

新芽、花、実、木の皮が食用になり、それぞれの部位に合った食べ方があります。

特徴と育て方、自宅の庭に生えてきたサンショウの木を育ててみた記録をまとめました。

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サンショウ(山椒)の特徴

サンショウ(山椒)

サンショウは、東アジアと日本が原産地、ミカン科の落葉低木。

日本では各地の山野に普通に見られ、古くから香辛料として親しまれてきました。

春の新芽は「木の芽」、初夏に咲く花は「花山椒」、緑色の実は「実山椒」、乾燥させた実を粉末にしたものは「粉山椒」として利用されます。

英名は日本のコショウという意味の「Japanese Pepper」です。

樹高:2~5m
開花期:4~5月
花色:黄色
※葉の付け根に鋭いトゲがある

雌花と雄花が別々の雌雄異株。雄木に実はなりません。

実を収穫するには雌木と雄木を植える必要があります。

朝倉山椒という品種は雄雌同株で1本でも実がなります。トゲがないのでため作業しやすいのもメリット。

サンショウ(山椒)の育て方

サンショウの枝

日当たりの良い場所で育てます。

ただし、強い日差しには強くありません。夏場に直射日光が当たる場所は避けましょう。

西日が当たる場所では根元にわらなどを敷いて乾燥を防ぎます。

植え付け

厳寒期を除く落葉期の12月~3月が適期。

苗木は根についた土を崩さないようにして植え付けます。

移植を嫌うので植え替えの必要のない場所を選ぶことが大切です。

水やり

地植えの場合は、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

根の張りが浅めで乾燥に弱いので水切れに気をつけましょう。

肥料

1~2月ごろに寒肥として油粕などを与えます。

剪定

落葉時期に行います。込み合った枝をすかす程度でよいでしょう。

トゲがあるので手袋をして作業したほうが安全です。

増やし方

挿し木や実生で増やすことができます。

病害虫

ミカン科のため、アゲハチョウの幼虫が発生しやすいです。

幼虫は見つけ次第、駆除しましょう。

病気では、カビの一種である白絹病が発生することがあります。

高温多湿を避けて風通しを良くすることが大切です。

サンショウの栽培記録(鉢植え)

鉢植えのサンショウ

庭にサンショウが生えてきたことがあります。

そのまま秋まで放っておいたら20cmほどの大きさになりました。

寒冷地なので積雪が1mを超えることもあります。

春の雪解け時に枝が折れる可能性があるので冬になる前に掘り上げて鉢に植え付けました。

数年間は、樹形も大きさも変化なし。病害虫の被害もなし。

花が咲くこともありませんでした。

アゲハチョウの幼虫を発見

サンショウの鉢植えに青虫発見
ある年の9月中旬、葉が妙に少なくなっていることに気が付きました。

よくよく見ると、緑色の虫を発見。

一匹だけなので放っておくことにしました。

アゲハチョウの幼虫
どうやらアゲハチョウの幼虫らしいです。

蝶の幼虫のほとんどは決まった食草や食樹を食べて成長するそうです。

アゲハチョウの場合はサンショウなどミカン科の植物が食草なのだとか。

幼虫の実物を見るのは、はじめてかもしれません。

きれいな蝶になるところを見ることができるでしょうか?ちょっとワクワクします。

アゲハチョウの幼虫
それにしても、動いているところをみることがありません。

葉を食べるでもなく、じっと枝にくっついているのはどういうもんだろうと思っていましたが。

数時間後に見たら位置が変わっていました。

動いてはいるようです。

幼虫は小さな株なら一匹で葉を食べつくし木が丸裸にされてしまうこともあるそうです。

見つけ次第、捕殺したほうがよいのかもしれません。

葉が食べつくされてしまわないか心配ですが、もう少したったら、いなくなってしまうかも?

しばらく様子をみることにしました。

葉を食べられてしまったサンショウの木
発見から5日後、葉をほとんど全部食べつくした幼虫は姿を消してしまいました。

1ヶ月後のサンショウ
葉を食べられてしまった枝は枯れ落ちてしまいました。

新しく枝が伸びてきたものの、その後、木は枯れてしまいました。

さいごに

サンショウ

サンショウの特徴と育て方、偶然、庭に生えてきたのを育ててみた記録をまとめました。

1本だけだったので雌木と雌木なのかは分かりません。

せめて花が咲くまでは育ててみたかったので幼虫対策しておくべきでした。

ちなみに、ネコよらず(ヘンルーダ)という植物はサンショウと同じミカン科。

猫除けのために地植えしたところ、毎年、アゲハチョウが庭にやってくるようになりました。

幼虫もサナギも飽きるほど見ることになりました。

ネコよらず(ヘンルーダ)の育て方【栽培記録】

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