ノースポール(クリサンセマム)は冬から春にかけて長い期間、白い花を次々に咲かせる冬の代表的な植物です。
寒さにも強いので庭植え、鉢植え、どちらでも楽しめますよ。
今回はノースポールの特徴や育て方、花後の手入れについて紹介します。
ノースポールの特徴
北アフリカ原産のキク科の一年草です。
別名、クリサンセマムとも呼ばれます。
草丈:15~30cm
開花期:12~5月
花色:白
純白の花びらと中心の黄色の取り合わせが美しいです。
花壇や寄せ植え、ハンキングなど花の少ない冬のガーデニングには欠かせない植物といえるでしょう。
丈夫で育てやすいのでガーデニング初心者にもおすすめです。
一年草なので夏には枯れてしまいます。
ノースポールの育て方
日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。
鉢植えの場合、植え付けるときは市販の花の培養土を使うと簡単です。
自分で配合するなら赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜるとよいでしょう。
地植えする場合は腐葉土を混ぜ込んでおきます。
苗の植え付け適期は10~12月と3~4月です。
20~25cm間隔で植え付けます。
枯れた花をそのままにしておくと種がつき、株が疲れてしまいます。
咲き終わった花はこまめに摘みとってください。
水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いてきたらたっぷり与えます。
地植えの場合は、特に必要はありません。
肥料
植え付ける時に、ゆっくりと効くタイプの肥料を土に混ぜ込みます。
開花中は液体肥料を10日に1回の割合で与えましょう。
切り戻し
花がひととおり咲き終わる3~4月頃になったら、1/3~1/2程度の草丈になるよう茎を切り取ります。
そこから新しい茎が伸びてきて、再び、花を咲かせます。
草丈を短くすることで風通しがよくなり蒸れの防止にもなります。
害虫
病気等ほとんど心配いりませんが、春に暖かくなると新芽やツボミにアブラムシがつきやすいです。
オルトラン粒剤を土の上にまいて予防しておくとよいでしょう。
冬越し
比較的寒さに強く、少しくらい霜に当たっても葉が傷むことはあっても枯れることはありません。
暖かい地域では秋に種蒔きすれば防寒しなくても冬越しできます。
寒冷地では、強い霜や雪の心配のない場所で冬越しをするか、春に苗を植え付けます。
ノースポールの花後の手入れと種の採取
ノースポールは一年草ですが、こぼれ種でも増える植物です。
開花期間中は枯れた花をこまめに摘み取る必要があります。
種を採取する場合は、花が咲き終わる5~6月頃まで待つようにしてください。
花がらを摘まないでそのままにしておくと花の中心部に種ができます。
それを保存しておいて秋か春にまいておくとよいでしょう。
秋に種をまく場合、気温が高いと草丈ばかりが伸びてヒョロヒョロした株になってしまいます。
涼しくなる秋の彼岸ごろを目安に種をまくとよいです。
普通、種をまいてから10日から2週間くらいで発芽します。
さいごに
寒さに強く、霜に当たっても枯れないのであれば寒冷地でも育てやすい植物のようですね。
とはいえ、花を咲かせ続けるには鉢植えにして屋内で管理したほうがよさそうです。
花が少ない冬に一鉢あると、その場所だけパッと明るい雰囲気になるにちがいありません。