ススキの特徴と育て方【十五夜にススキをお供えする理由】

ススキ

ススキといえば河原などで普通にみかけることができるお馴染みの植物。

十五夜(中秋の名月)のころになると花屋さんで販売されることが多いです。

自宅の庭にススキがあれば、購入する必要がなくて便利かもしれません。

ススキの特徴と育て方、ススキをお供えする理由について調べたことをまとめました。

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ススキの特徴

河原のススキ

ススキはイネ科の落葉多年草。

日本各地の山野、河原、道ばたなどで普通に自生しています。

草丈は1~2m。

茎は直立し、丈夫で節があります。

葉は細長く、葉の縁には逆向きのトゲがあります。

晩夏以降に長い白い花穂をつけます。

園芸品種には、葉に斑が入るタカハノススキやシマススキなどがあります。

秋の七草のひとつ

別名、オバナ(尾花)とも呼ばれ「秋の七草」のひとつです。

【秋の七草】
・尾花(オバナ)
・萩(ハギ)
・桔梗(キキョウ)
・葛(クズ)
・藤袴(フジバカマ)
・女郎花(オミナエシ)
・撫子(ナデシコ)

旧暦の秋は7~9月だったので夏から咲き始める花が含まれています。

万葉集の山上憶良が詠んだ歌が秋の七草の由来といわれています。

秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花。
萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌(がお)の花

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十五夜にお供えする理由

十五夜のススキとお団子

・稲穂が実る前なので稲穂の代わりにススキが選ばれた
・ススキは神様の依り代と考えられている
・ススキの鋭い切り口は魔除けになるも考えられている
・地域によってはお月見のあと軒先に吊るしておく風習もみられる
出典:オールアバウト

「十五夜」という呼び方は新月が満月になるまで約15日かかることに由来しているそうです。

十五夜の日にちは、9月7日から10月8日までの間で毎年変わっています。

ススキの育て方

斑入りのススキ

日当たりと水はけがよく、乾燥気味の場所が適しています。

ただ、非常に丈夫な性質なので少し条件が悪い場所でも育ちます。

大きくなりすぎる場合は、7月中に根元近く刈り込むと秋までに丁度よい大きさになります。

ただ、刈り取る時期が遅いと穂が出ないので注意してください。

枯れた穂を残すとタネが飛び散り、雑草化するので晩秋には刈り取ったほうがよいでしょう。

肥料は特に必要ありません。

病害虫は特に見られません。

【地植えする場合の注意点】
タネのほかに地下茎でも増えていく植物です。

強靭で、はびこってしまうと簡単には撤去できないといわれています。

植え付ける場所選びは慎重にする必要があります。

管理がしやすい矮性種を選ぶのもよいかもしれません。

さいごに

自生するススキ

ススキの特徴と育て方、ススキをお供えする意味について書きました。

夏から秋にかけてススキの穂が銀色に輝く様子は秋の風物詩。

子供のころは、わざわざお金を出して買うものではなく、その辺の空き地から取ってくるものでした。

最近ではススキの生えている場所が減り、なかなか見つけることができません。

花屋さんやスーパーで販売されるススキと切り花の「お月見セット」を買うようになってしまいました。

無料でススキをくれるお店もありますがタイミングよくもらえるとは限りません。

十五夜の時だけは、庭にススキがあったら便利なのにと思ってしまいます。

実際に育てたことがある知人に話をきくと手間がかからず放っておけるのはメリット。

ただ、年ごとに株は増え広がっていくので大きさを維持するのがむずかしいとのことでした。

結局、数年かけて根こそぎ刈り取ってしまったそうです。

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