スギナは、取っても取ってもはびこるため、雑草の中でも特にやっかいな存在です。
除草剤を使うのが効果的とわかっていても、花壇や家庭菜園に除草剤は使えません。
スギナの生態と駆除方法、駆除に適した時期、我が家でスギナを根絶した方法を書きました。
スギナの生態と駆除方法
除草剤を使わずに駆除するために、どのような増え方をするのか生態を知っておきましょう。
スギナは、シダ植物に属するトクサ科の多年草。
花を咲かせることはなくタネも作りません。
胞子で増えるタイプの植物です。
普通の植物でいえば、ツクシはタネを作る花にあたり、スギナは栄養を作る葉にあたります。
・ツクシ⇒胞子をつくる胞子茎(ほうしけい)
・スギナ⇒葉をつける栄養茎(えいようけい)
また、スギナは胞子で増える以外に地下茎から芽を出して増えることもできます。
光合成をしてつくった養分は地下茎に貯えられていきます。
取っても取っても生えてくるのは地下に張りめぐらされた地下茎が繁殖しているからです。
中性土壌でも生えないわけではありません。
ただ、中性土壌は他の雑草も生えやすい環境なのでスギナが生える割合は減ります。
スギナは生き残るために少ない栄養をかき集める力をもっているのだとか。
その力により多くの植物が嫌う酸性土壌の環境で繁茂できるというわけです。
スギナを駆除する適期が春の理由
スギナは繁殖を始めた最初の2ヶ月は生育がゆるやかで地下へは養分をほとんど送らないといわれています。
なので、効率的にスギナを駆除するには春が適期というわけです。
スギナが生え始める4~5月に根を残して地上部だけを刈り取ってしまいましょう。
葉を摘んでしまうことで養分を地下茎に送ることが出来なくなってしまいます。
1年で退治することは無理ですが、毎年繰り返していれば、そのうち生えなくなってしまいます。
取っても取っても生えてくるというのは生長期の最初の2ヶ月を過ぎてから除草しているため。
すでに、栄養分は地下茎に蓄えられてしまっていると考えられます。
我が家のスギナ駆除方法
【スギナが生えて困った場所】
・庭の通路
・砂利敷きの物干し場
【駆除方法】
1年目:除草剤を使用
2年目:草刈り鎌で地上部を刈り取る作業を春に集中して行う
※スギナの生える面積が広すぎたり抜く時間がないという場合は最初に除草剤を使うと後の作業が楽になります。
【結果】
2~3年でスギナは生えてこなくなりました。
スギナの駆除に使う除草剤はラウンドアップマックスロードが有名。
ラウンドアップマックスロードより値段が安いものを探している人にはサンフーロンがオススメです。
(マックスロードと成分は同じです)
スギナが15cm~30cm位の時期に散布しましょう。
ポイントは複数回散布すること。
地上部は枯れていても数日後に生えてくるスギナは地中にあります。
時間差で生えてくるスギナを駆除するためには複数回散布しないといけません。
10日おきに3回くらいを目安に散布するとよいでしょう。
さいごに
スギナの生態と駆除する適期が春の理由、我が家でスギナを根絶した方法をまとめました。
・生育がゆるやかな春が駆除の適期
・生えはじめの4~5月に地上部だけを刈り取る
・その後は、見つけ次第抜き続けると徐々に細くなり数も減る
・根絶するには2~3年かかる
・1年目に除草剤を使うと楽
除草剤を使わないで駆除する方法は、ひたすら抜き続けることです。
意外と簡単、単純作業なんですが、根気よく続けることがポイント。
一度、根絶したと思っても油断しているといつの間にかスギナは生えてきます。
我が家でも、時おりスギナが生えてきますが即効で抜き取っています。
ちなみに、スギナはカルシウム、リン、カリウム、マグネシウムなど多くのミネラルを含む植物だそうです。
カルシウムといえば石灰の主成分。
スギナが枯れて土に還ることで石灰と同じように酸性土壌を中和する働きをするといわれています。
刈り取ったスギナをゴミとして処分していましたが、もったいないことをしていたのかも。
ここ数年は、その他の雑草も一緒にして堆肥作りに取り組んでいます。
⇒ 堆肥の種類と効果【雑草堆肥の作り方】
関連記事
草取りで腰が痛い!腰痛にならない姿勢や方法は?腰痛防止に役立つグッズ紹介!
雑草だらけの庭の手入れは?雑草対策6つの方法!
雑草はどこからやってくる?種を蒔かないのに生える理由!