多肉植物は寒さに弱いので寒冷地では無理。そんなイメージがありました。
でも、寒さに強い品種を選べば冬越し中に枯らす心配もなさそうです。
多肉植物の寒さに強い品種とはじめて育ててみたときの記録をまとめました。
寒冷地で多肉植物を冬越しさせるコツ
・霜に当たると枯れてしまうこともある
・気温が10℃を下回るようになったら室内に取り込む
・日中は窓辺など日の当たる場所に置く
・夜間の窓辺は冷えるので部屋の中央などに移動させる
・夜間の冷え込みが厳しいときは段ボール箱や発泡スチロールの箱をかぶせる
これから多肉植物を購入する場合、寒さに強い品種を選べば冬越しで失敗する可能性は低くなる気がします。
そこで調べてみると代表的な品種には次のようなものがあることが分かりました。
◆ベンケイソウ科センペルビウム属
ガゼル、紅牡丹、ソフトラインなど。ガゼルは耐寒温度が-15℃。冬の寒さにとても強く霜に当てても枯れません。
◆ベンケイソウ科セダム属
乙女心、虹の玉、ゴールデンカーペットなど。乙女心は耐寒温度が-1℃。冬の寒さに強く霜に当てても枯れにくいです。
※セダム属は品種によって寒さに強いものと弱いものがあるので要注意。
◆ベンケイソウ科グラプトペタルム属
朧月、ブロンズ姫、秋麗など。朧月は耐寒温度が0℃。冬の寒さに強く霜に当ててしまっても少しくらいなら枯れません。
多肉植物が冬越し中に枯れてしまう原因と対策
根腐れと凍害が原因として考えられます。
根腐れ
春秋型と夏型は冬が休眠期です。
この期間は成長しないので水をあまり必要としません。
春~秋と同じように水やりをすると過湿で根が腐ってしまいます。
乾燥気味に管理するのがポイント。
・夏型は水やり中止
・春秋型は月に1回程度の水やり(葉水)
凍害(凍傷)
葉がブヨブヨになったり、とけたような状態になることがあります。
葉や茎に含まれる水分が凍ったことが原因。
乾燥気味に管理します。
・細胞内に水分が多い植物は凍りやすい
・他の物質が溶けていればいるほど水は凍りにくくなる性質がある
乾燥気味にすることで植物の体液が濃くなり凍結を防ぐことができるというわけです。
参考サイト
冬に植物は凍らないの? 植物が寒さを生き延びるしくみ
※植物の「凍りにくくなる」しくみについて書かれています。
多肉植物の栽培記録
※栽培しているところ:東北地方北部
・寒さに強い
・紅葉する
2013年9月、この2つの条件を満たすベンケイソウ科の多肉植物5品種を選んで通販で購入。
◆センペルビウム ゼリボリ(センぺルビウム属)
寒さにたいへん強い、春秋生育型
◆火祭り(クラッスラ属)
真夏の直射日光に強い。耐寒性もある。紅葉する品種の代表格
◆虹の玉(セダム属)
寒さに強い。紅葉する品種
◆野ばらの精(エケベリア属)
冬には強く、夏に弱い。紅葉する品種
◆大和美尼/ヤマトミニ(エケベリア属)
耐寒性は普通。暑さに強い。紅葉する品種
10月中旬、植え替えをしました。
火祭りをビニールポットから取り出して根についた土を落としたところ。
根が長かったので全体の半分くらいの長さにハサミで切りました。
切ることで新しい根の生長が促されるそうです。
多肉植物用の土を使いました。
半日陰で3~4日乾かしてから乾いた土に植え付けるのが正しいやり方だそうです。
でも、面倒だったので、すぐに植え付けてしまいました。
大和美尼(ヤマトミニ)はポットから取り出してみたら下葉が傷み根元の葉は枯れていました。
枯れた葉と傷んだ葉を取り、子株を切り離しました。
親株の植え付け完了。
子株は余ったビニールポットに植えました。
2014年5月、ひとつの鉢で管理したいと思って寄せ植えにしました。
びっしり隙間なく植えると窮屈そうなので隙間をあけてみました。
秋までは屋外に鉢を置くことになりますが成長が楽しみです。
ところが、2014年10月に鉢植えを誰かが持ち去ってしまいました。
はじめての多肉栽培は1年で終了。
さいごに
はじめて多肉植物を育ててみた記録をまとめました。
次に育てた多肉植物の記録
⇒ 多肉植物をきれいに紅葉させる3つのポイント【赤鬼城と火祭りの栽培記録】