クンシランの花が終わったら花がらだけ取るのでしょうか?
それとも花茎を切ってしまえばよいのでしょうか?
花後の花茎の処理、花茎が伸びずに根元で花が咲く理由について調べたことを書きました。
クンシランの花が終わったら花茎はどうする?
花が終わったら花茎は根元から切り取りましょう。
花茎の根元をつかんで、葉の伸びている方向に対して直角に深く折り曲げると簡単に折ることができます。
一年中、部屋の中で育てると花つきが悪くなります。
霜の心配がなくなったら置き場所を屋外の日陰に移動させます。
この時に、鉢から根が出ているようだったら植え替えをしましょう。
植え替えは2~3年に1回が目安です。
クンシランの花茎が伸びない!根元で花が咲く理由
花茎が伸びずに葉の間で花が咲いてしまうことがあります。
考えられる原因は、冬の間、暖かい部屋に置いていること。
秋から冬の一定期間、ある程度の低温にさらさないとクンシランの花茎は伸びません。
低温にあわせる期間が短すぎる場合も花茎が伸びない原因となります。
日数は40~50日程度。気温は5~10℃で管理しましょう。
【冬の置き場所】
初冬になったら霜が降りる前に室内に取り込みます。
家の中では暖房のない一番寒い所に置きましょう。
窓からの日光が入って室温が高くなることがあります。
時間による室温の変化もチェックしておくとよいでしょう。
クンシランの栽培記録【2013~2014年】
※育てているところ:東北地方北部
【花芽をつける時期と開花までの期間】
・一般的には2~3月頃に花芽が確認できることが多い
・花芽ができてから約1ヶ月で開花
時期はずれの花芽/2013年
我が家の例年の開花時期は4~5月。
ところが11月22日に花芽が出来ているのを発見!
この株は、2012年も2013年も咲きませんでした。
だからといってこの時期に花芽をつけなくてもよさそうなものですが。
部屋の中の暖かい場所に移動させて様子をみることにしました。
ちなみに「時期外れの花芽」の原因には次のことが考えられるそうです。
・春に低温にあうと低温処理をしたような結果となり花芽が出てくることがある
・春に開花しなかったものが遅れて出てきた
花が咲いた場合、そのまま咲かせておいてもいいのか気になります。
調べてみたところ、
「一般に時期はずれ咲かせてしまうと翌春の開花に影響する」らしいことが分かりました。
とはいえ、なかなか咲かなかった株が花を咲かせてくれたのであれば時期はずれでも嬉しいもの。
翌年の開花をあきらめるつもりなら、そのまま咲かせてもよいかもしれません。
翌年に花を楽しみたい場合は花茎が折れるくらいに伸びたら折り取るとよいそうです。
処分するか、咲かせるかは、育てている人次第ということですね。
【追記】その後、花茎は伸びず花芽は枯れてきたので取ってしまいました。
2回目の花芽/2014年
※2014年4月13日
2013年、季節外れの11月に花芽ができた株です。
2014年は、もう花が咲くことはないだろうとあきらめていたのですが…。
再び花芽ができているのを発見!
よっぽど咲きたかったのだなぁと感動してしまいました。
※2014年4月24日
今度は花茎が伸びてきました。
順調にいけば、5月中には開花してくれるでしょう。
6月、根が鉢からはみ出してきたため植え替えをしました。
まずは、鉢から株を取りだそうとしましたが…。なかなか抜けません。
鉢の中が根でビッシリになっています。
このまま取りだせなかったらどうしようかと焦るくらいビクともしません。
ちょっと手荒に鉢をたたいてみたりして、なんとか鉢から取り出すことができました。
素焼きの鉢だったら短気をおこして鉢を割っていたかもしれません。
プラスチック鉢で良かった。
長く伸びている根は切り詰め、傷んでいる部分を取り除きます。
一回り大きな鉢に植え付けて、そのまま大きく育てるという手もあります。
今回は、大きく育てるつもりはなかったので同じ鉢に植え付けました。
さいごに
初めてクンシランを育てたときは花が咲き終わった後、何をすればよいのか全く分かりませんでした。
例えば、花後。
・花がらだけ取る?
・花茎も切り取る?
今にして思えばずいぶんと初歩的な疑問だと思います。
花茎が伸びずに根元で花が咲きそうになったときは戸惑いました。
実際に育ててみないと分からないことはいろいろあります。
というわけで調べたことを備忘録として書いてみました。