ゲラニウム(フウロソウ)の特徴と種類、育て方のポイント、実際に栽培した記録を紹介します。
ゲラニウム(フウロソウ)の特徴
ゲラニウムは、ヨーロッパ、小アジア、ヒマラヤ~中国南西部が原産地。
フウロソウ科の多年草です。
草丈:20~60cm
開花期:5~7月
花色:ピンク、ホワイト、ブルー、紫、ブラックなど
高温多湿に弱く、夏が冷涼な地域ほど育てやすいのが特徴です。
涼しい地域では8月にも花を咲かせます。
ロックガーデンや低木類の株元などの植え込みにも向いています。
種類
ゲラニウムの種類は、世界に約400種、園芸品種では500種以上あるといわれます。
日本に自生しているゲンノショウコやハクサンフウロもゲラニウムの仲間です。
多く販売されている品種は、サンギネウム(アケボノフウロ)やファエウム(クロバナフウロ)の系統があります。
青紫の花色が爽やかな「ジョンソンズブルー」は古くから親しまれている品種です。
ゲラニウム(フウロソウ)の育て方
苗の植えつけは3~4月もしくは9月中旬~10月が適期です。
地植えする場合は、水はけの良い場所を選んで植え付けます。
水はけがあまり良くないときは、鹿沼土や軽石を入れ庭土と混ぜ合わせてから植えるとよいでしょう。
日当たりを好みますが、品種によっては半日陰でも育ちます。
寒冷地では、植え付け後は一般的な宿根草の手入れだけで十分に楽しめます。
暖地では、暑さで傷みやすくなるので夏越しには注意が必要です。
明るい日陰のような気温が上昇しにくい場所で育てるとよいでしょう。
花が一通り咲き終わった初夏に草丈の高さの1/2ほどまで切り戻しをします。
風通しがよくなり、蒸れも和らぐので、夏越ししやすくなります。
ゲラニウム(フウロソウ)の栽培記録
咲き終わると花びらがバラバラと散ってしまうとか、小まめに花がらをとらないといけないとか…。
きれいに咲かせ続けようと思うと、ちょっとばかり手間が掛かるところが面倒な植物ともいえます。
とはいえ、放っておいても次から次へと花を咲かせてくれるところは魅力ですね。
青森で育てていますが、水やり以外は放っておいても、問題なく育ちます。
今年の夏から秋にかけて、随分と長い間、花を楽しむことができました。
写真は、9月に入り花もほぼ咲き終わったので草丈の半分くらいに切ってしまったところです。
枯れてきた葉を取り除いたら、こんなにスッキリ。
切りすぎてしまったかも?とちょっと心配ですが、これからは寒くなる一方なので大丈夫かなと思います。
鉢植えをもらったのですが、庭植えにも適した植物だそうです。
天気が良い日を選んで庭に植え付けました。
【追記】
翌年、春に新芽がどんどん伸びてたくさんの花を咲かせてくれました。
一通り花が咲き終わった時点で半分くらいに茎を切ると、しばらくして再び花が咲きだします。
放っておくと株が大きくなって近くに植えてある植物のところまで広がっていきます。
広がりすぎないようにするためにも、時々、咲き終わった茎や込み合った茎を切ったほうがよいのかなと思いました。