センリョウ(千両)は、マンリョウと共に、お正月の縁起物として知られる植物ですね。
センリョウに実がならない、実がついても落ちるという場合、どうすればよいのでしょうか?
実に関するトラブルについて考えられる理由と対策を紹介します。
センリョウの実がならない理由と対策
センリョウの開花期は6月、ちょうど梅雨時期にあたります。
受粉時期に雨が多いと花粉が流され受粉できず実がつきません。
鉢植えの場合は、雨に当たらない場所で管理しましょう。
開花時期以外の日常管理では日当たりと乾燥と温度の3つをチェックしてみましょう。
日当たり
庭植えの場合、植栽場所が悪いことが考えられます。
センリョウは半日陰の場所が適しています。
しかし、日光がまったく当たらないと日照不足で実つきは悪くなります。
周りの庭木が大きくなって日当たりが悪くなっている可能性もあります。
センリョウが半日陰になるように周りの庭木を剪定するとよいでしょう。
乾燥
センリョウは根を深くはれないため、乾燥に弱いです。
乾燥させないように湿った状態にして育てることがポイント。
乾燥しやすい冬は地植えでも2~3週間に1度は水やりをします。
温度
暖かい地域の植物なので寒さには弱いことを知っておきましょう。
地植えできるのは東北南部より南の地方です。
寒冷地では鉢植えにして冬は霜や寒風が当たらない場所に移動させてください。
寒風にさらされると花芽が枯れてしまい実がつかなくなってしまいます。
・日光がまったく当たらない
・乾燥しすぎ
・冬の寒風で花芽が枯れる
センリョウの実が落ちる理由と対策
センリョウの実が赤くなる前に落ちてしまう場合、灰色かび病などの病気が原因として考えられます。
花が咲く梅雨時は被害を受けやすくなるので、特に注意が必要です。
・株元をマルチングして雨の跳ね返りを防ぐ
・枝を間引いて風通しを良くする
と改善されます。
また、夏に乾燥しすぎると実が十分に育てず、落ちることもあります。
・灰色かび病などの病気
・乾燥しすぎ
さいごに
今回は、実がならない、落ちてしまうといった実に関するトラブルの理由と対策について調べたことをまとめました。
センリョウは実が葉の上につくのでお正月の切り花に使われることが多いです。
切り花で購入すると結構値段が高いので、鉢植えや地植えで育てることができたらいいですね。
寒冷地に住んでいますが鉢植えにして室内で冬越しさせれば育てられるかもしれません。
切り花の実から種を取り出して蒔いたら芽を出してくれるでしょうか?
ちなみに、我が家には昨冬寒風にさらされたのに根性で実をつけてくれた鉢植えのマンリョウがあります。
しかし、ダメージは大きかったようで晩秋には葉の傷みが目立つようになってきました。
そのため12月中旬に実を数個だけ残して取ってしまい冬の間は室内で養生させています。
2015年12月中旬の天候
先週(2015/12/6~12)は、季節が1ヶ月逆戻りしたかのような暖かい日が続きました。
1週間前に積もった雪もあっという間に融けてしまい雪かき用のスコップも出番がありません。
春一番に咲くキクザキイチゲがツボミをつけていました。
気温の寒暖差が大きい日が続き、雪が降った後の暖かさで春と勘違いして顔を出したのかもしれません。
ただ、このぽかぽか陽気も火曜日まで。水曜日にはぐっと冷え込み雪が降るという予報。
ツボミのままで終わってしまうかと思うと可哀想です。
ちなみに、数日前の東京では1日の中で冬と春と秋を感じるような大きな気温の変化があったとか。
朝はコートを着ても寒いというくらいの冷え込み。
日中は上着を着ていても暑いくらい。
そして、夕方にはぐっと涼しくなったのだそうです。
これだけ大きな寒暖差があると体がついていきませんね。
異常気象という言葉はすっかりお馴染みとなってしまいました。
しかし、その言葉を耳にする回数がだんだん増えてきたように感じます。
今冬は暖冬といわれています。
でも、全体的に暖かいというよりは、寒暖の差が激しい冬になるかもしれません。
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