パキラは樹形がうつくしくインテリアとして人気が高い観葉植物です。
仕事運や勉強運、金運がアップするなど風水効果もあるのでプレゼントにもピッタリ。
今回は、観葉植物パキラの特徴と剪定時期・方法など育て方ポイントをまとめました。
パキラの特徴
南アメリカやメキシコが原産地、パンヤ科の常緑低木です。
(アオイ科で分類される場合もあります)
手を広げたような5枚の葉が特徴的。
幹は子株のときは緑色ですが大きく育つと木肌色になります。
一般に出回っているのは、
・幹を3~5本編み込んで成長させたタイプ
・幹の基部がふくらんだ株をミニ観葉や大鉢仕立てにしたタイプ
ですが、本来は高さが20mになる樹木です。
別名、発財樹(Money tree)とも呼ばれます。
この呼び名はパキラを売ったらお金持ちになったという言い伝えから名付けられたといわれています。
パキラの育て方
室内の日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
ただし、強い直射日光には弱いです。
夏場は日差しが当たらない場所に置き場所を変えてください。
パキラは日光が当たらない場所でも成長します。
ただ、暗い場所に置き続けていると枝が間延びしてしまうことがあります。
時々は日光に当てたほうがよいでしょう。
成長してくると下の方の葉は自然に落ちていきます。
ですから下の方の葉が茶色くなっても心配しなくても大丈夫です。
水やり
春から秋にかけての成長期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
秋口から徐々に回数を減らし、冬場は表土が乾いて数日してから与えます。
冬の間、エアコンのある部屋は乾燥気味になります。
霧吹きなどで葉に水をかけてあげる(葉水)ときれいな葉が保てます。
葉水はホコリや害虫発生の予防にもなるので定期的に行うとよいでしょう。
肥料
成長期に置き肥、液肥を与えます。
冬の間は与える必要はありません。
植え替え
適期は5~6月です。
パキラは乾燥に強い反面、湿気を嫌います。
夏の蒸し暑い時期は避けたほうがよいでしょう。
また、秋以降に植え替えするのも避けたほうがよいといわれています。
秋に植え替えすると寒さに耐える体力が戻る前に冬が来てしまうというのが、その理由です。
植え替えの目安は2~3年に1回。
鉢の底から根が出ていたり、3年以上植え替えてをしていない株は植え替えをした方がよいです。
用土は市販の観葉植物の土を使います。
【方法】
・鉢から株を取り出す
・根についた表面の土と下の部分の土を取り除く
※全ての土を取る必要はない。全体の3分の1ほどの土を落とせば十分。
・根がかなり伸びていたら下の方を少し切る
・鉢に植え付けたら水をたっぷりと与える
植え替え直後のパキラは根が弱っています。
しばらくの間は室内の風の当たらない明るい日陰に置きましょう。
目安はレースのカーテン越しくらいの明るさです。
1~2週間経ったら元の場所に戻します。
パキラの剪定時期と方法
パキラは成長が早い植物です。
放っておくと
・樹形が乱れる
・大きくなりすぎる
という状態になります。
また、葉が茂りすぎると
・内側まで日光が当たらないので成長が悪くなる
・風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなる
といったデメリットもでてきます。
その状態を改善するために行うのが「剪定」という枝を切る作業です。
生育が旺盛になる少し前の時期、5~6月頃におこなうとよいでしょう。
切り落とした枝は挿し木に利用できます。
万が一に備えて予備の株を作っておくと安心です。
枝葉の剪定
・枯れている枝は生えぎわから切り落とす
・からみあっている枝は、どちらかを生えぎわから切る
・枝葉が脇から飛び出てバランスが悪い個所を切り落とす
樹高を低くする剪定
木肌色の幹の上から伸びている緑色の枝を10cmほど残して切ります。
枝を短く切るときは成長点の少し上を切るのがポイント。
※成長点とは新芽が出てくる箇所のこと。幹の節の部分にあります。
枝や葉をたくさん切ると枯れてしまうのではないかと心配になるかと思います。
しかし、パキラは成長が早い植物で枝をバッサリと切っても大丈夫。
およそ2~4週間後、夏の成長期には新しい芽が出て、ぐんぐんと伸びていきます。
さいごに
この記事では、パキラの特徴と基本の育て方、剪定して樹形を整える方法について調べたことをまとめました。
100均ではミニ観葉植物として販売されていますが、育てていると大きくなりすぎて困ることも。
購入した時のままで育てていると鉢の中全体に、根が回ってしまい根詰まりを起こしてしまいます。
そのままにしておくと元気がなくなくなったり、枯れてしまうこともあるようです。
購入したら早めに植え替えるのが元気に育つコツといえるでしょう。