花瓶に活けた切り花が、すぐにしおれてしまってガッカリしたことはありませんか?
特に夏場は切り花の持ちが悪くなるのが悩みのタネ。
切り花の手入れのコツと裏ワザについて調べたことをまとめました。
アジサイの切り花を長持ちさせる水揚げの方法も紹介します。
切り花を長持ちさせる基本の手入れ
切り花を飾った後、基本の手入れをすることで長持ちさせることができます。
・毎日、水を取り替える
・花瓶の中を洗って清潔にする
・水切りをする
毎日、水を取り替える
花瓶の水は放っておくとすぐに雑菌が増えていきます。
雑菌が茎から吸われてしまえば枯れるのも早くなってしまいます。
清潔に保つため、1日1回は水を替えましょう。
水温が上がる夏場は朝晩2回替えてください。
花瓶の中を洗って清潔にする
水がきれいにでも花瓶に菌がついていれば水はすぐに汚くなります。
水を取り替える時は、花瓶の内側まで洗うことが大切です。
普段は軽くすすぐ程度でかまいませんが、時々はスポンジでしっかり洗いましょう。
水切りをする
まず、水に浸かっていた茎の部分がヌルヌルしていたら洗って「ぬめり」を落としてください。
それから茎を少し切ります。
「水切り」とは茎を水中で切ることです。
・バケツなどに水を入れる
・茎を水の中に入れハサミで斜めに切り落とす
水中で切る理由は2つ。
雑菌と空気が茎に入ることを防ぐためです。
空気が入ると水を運ぶ管(道管)が詰まってしまい上手く水を吸い上げることができません。
切り口を斜めにする理由は断面を大きくするため。
面積が大きいほうが水を吸いやすくなります。
茎の切り口は時間が経てば菌が繁殖したり道管が古くなります。
水切りは毎日おこなってください。
茎が変色しているときは、その部分は既に腐っています。
変色している所からさらに5mm~1cm上まで切りましょう。
切り花を長持ちさせるポイント
次のようなことにも気をつけると切り花を長持ちさせることができます。
朝か夕方に切る
庭に咲いた花を切って飾るときは早朝か夕方に切るようにしましょう。
昼間の花は水分を発散しているので枯れやすいことが理由です。
水の分量
花瓶の水は基本的に5cm程度の浅めにします。
花瓶内で水に浸かる葉は、腐るので取り除きます。
飾る場所
直射日光、エアコンや扇風機などの風が直接当たると傷みやすくなります。
少しでも長持ちさせたいのであれば太陽の光が当たらない涼しい場所がおすすめです。
アジサイの切り花を長持ちさせる水揚げの方法
庭植えのアジサイを花瓶に活けることがありますが、すぐしおれてしまうのが悩みのタネ。
毎回しおれるという訳ではなく、数日間ピーンとしたままの時もあります。
実はアジサイは水揚げがむずかしい植物なのだとか。
以下の方法で長持ちさせることができるようです。
・茎の切り口を少し焦げるくらい焼いた後、すぐに水につける
・切り口から数センチ皮をむいたり、枝を十字に割って吸水面積を広げる
・水切りして切り口にミョウバンをすり込む
切り花を長持ちさせる裏ワザは?
調べてみると次のような方法がみつかりました。
大きな花瓶に1滴が目安。入れすぎると逆に早く枯れてしまうので要注意。
【砂糖と漂白剤・酢を入れる】
砂糖は切り花の栄養。漂白剤・酢は殺菌作用でバクテリアが繁殖するのを抑える効果。
【10円玉を入れる】
10円玉に含まれる銅イオンの殺菌効果を利用。花瓶の大きさによって2~5枚くらい。
他には、HB101を1滴入れると効果があるといわれています。
切り花は水温にも影響されるので暑い時期には水の中に氷をいれてあげるといいそうです。
ただし、
「銅製など金属製の花瓶に酢や漂白剤を使うと花瓶を傷める」
「10円玉では花瓶の中に金属が入るので傷がつくことがある」
ともいわれています。
上記を試す場合は気をつけましょう。
また、これらの方法について科学的根拠は薄いといわれています。
水に何かを入れて長持ちさせたい場合は切り花用「延命剤」を使ったほうがよいかもしれません。
延命剤には抗菌作用が期待できたり花に栄養を与えることもできます。
延命剤の説明書には「水換え不要」と書かれていることもありますが、夏場は延命剤を使っても水は1~2日でにごります。
水がにごったら腐ってるということなので水は替えたほうがよいでしょう。
さいごに
【基本の手入れ】
・毎日、水を取り替える
・花瓶の中を洗って清潔にする
・水切りをする
高温多湿になる夏は、どんな花でも傷みやすいもの。
とはいえ仏壇にお供えする切り花の持ちが悪いと困ってしまいます。
春と秋:7~10日
夏:4~5日
冬:10~14日
今までは花瓶の水をこまめに取り替えるくらいしかやっていませんでした。
今回は、他にも良い方法はないのかと思ったので調べたことをまとめてみました。
一般に花よりも葉の方が長持ちします。
夏に飾る時は花を少なめにして葉モノを多くするのもいいかもしれません。