ハナミズキは桜の花が咲き終わる頃に入れかわるように花を咲かせる樹木です。
紅葉や赤く色づく果実も楽しめるのが魅力。
ハナミズキの特徴と花が咲かない原因と対策について調べたことをまとめました。
ハナミズキの特徴
ハナミズキは、北アメリカ原産、ミズキ科の落葉樹。
樹高:4~10m
開花期:4月中旬~5月中旬
花色:白、赤、ピンク
【花のつくり】
花びらのように見えるのは苞(ほう)と呼ばれるもので葉の一種です。
本当の花は、中心にある「めしべ」のように見える部分。
秋になると紅葉や赤い果実が楽しめます。
◆ハナミズキとヤマボウシの違い
【開花期】
ハナミズキの開花は4月下旬~5月下旬
ヤマボウシの開花は5月中旬~6月中旬
【花と葉が出る順序】
ハナミズキは花が咲いてから葉が出る
ヤマボウシは葉がついてから花が咲く
【苞の形】
ハナミズキは苞の先がくぼんでいて丸みを帯びている
ヤマボウシは苞の先がとがっていて細長い
ハナミズキの花が咲かない原因と対策
花が咲かないといっても、いろいろなパターンがあります。
・植え付けてから一度も咲かない
・去年までは咲いていたのに今年は咲かない
・たくさん花を咲かせる年と咲かない年がある
植え付けてから一度も咲かない
一般に、植え付けてから3年くらいは咲かないといわれています。
理由は、成長途中で、枝や葉、根を伸ばすほうにエネルギーを使うから。
日当たりや肥料など生育環境が整っているのであれば、花が咲くまで気長に待ちましょう。
「鉢植えの時は花が咲いていた」ということもありますが、これは狭い鉢だとすぐに成長が止まるためです。
地植えにすると再び成長が始まるので花が咲かなくなります。
去年までは咲いていたのに今年は咲かない
剪定で花芽を切った、肥料不足、日照不足が原因として考えられます。
剪定で花芽を切った
花芽ができるのは7~8月ころ。
夏に枝が伸びて混みあってきたからといってバッサリ切ると花芽も一緒に切る可能性が高いです。
自然に樹形が整うので、特に剪定する必要はありません。
伸びすぎた枝や不要な枝を切りたい時は、落葉期に花芽を確認しながら行いましょう。
花芽は直径1センチくらいの丸型で、秋になれば目で見てすぐに分かります。
肥料不足
栄養分が少ないと、花つきが悪くなります。
2月と9月に、油かすや骨粉などの有機肥料を施します。
日照不足
日当たりの良い場所を好みます。
半日陰でも育ちますが、花の数は少なくなります。
建物の影になり日当たりが悪くなったなど環境の変化が影響することもあります。
花が咲く年と咲かない年がある
花が多く咲く年とほとんど咲かない年があるというケースもあります。
花の中には1年おきに開花する「隔年開花」という性質を持ったものがあります。
これは、剪定の時期を間違ったとかの理由ではなく、そういう性質を持った樹木があるということのようです。
ハナミズキは、この隔年開花の性質が出やすい木といわれています。
花芽が極端に多くついているのを見つけたら秋~冬にかけて花芽を半分くらい摘み取りましょう。
すると翌年からは毎年開花する場合が多いようです。
さいごに
家の近くにハナミズキの街路樹がありますが、花付きにずいぶんと差があります。
なぜ、同じ環境なのに同じように花が咲かないのだろう?
というわけで、ハナミズキの花が咲かない原因と対策について調べたことを書いてみました。