クンシランはツヤのある濃緑色の葉が特徴の観葉植物。
枯れることはないけれどなかなか花が咲かないということもあります。
クンシランの花が咲かない原因と対策をまとめました。
クンシランの花が咲かない原因と対策
【考えられる主な原因】
・冬に低温に当たらなかった
・日照不足
・肥料不足
・根詰まり
冬に低温に当たらなかった
花芽は10℃以下の気温に60日ほど当たらないとできません。
秋は霜の直前まで屋外に置きましょう。
室内に取り込んだ後は5℃以上、10℃以下になるように暖房のない場所に置きます。
暖かすぎると花茎が伸びないまま花を咲かせることもあるようです。
日照不足
直射日光に弱いので風通しのよい半日陰に置いて管理します。
暗すぎると花芽がつきにくくなるので注意しましょう。
肥料不足
春から秋にかけての成長期に肥料を与えないまま冬を迎えると花芽がつかないこともあります。
与える時期は春と秋。
固形肥料を1ヶ月に1回、あるいは薄い液肥を10日に1回程度与えます。
夏と冬、そして花芽ができてから咲き終わるまでの間は肥料を与えません。
根詰まり
何年も植え替えをしないと鉢の中で根がいっぱいになってしまいます(根詰まり)。
根詰まりを起こすと水や栄養分を吸収できず生育不良となり花が咲かない原因にもなります。
2~3年に1回を目安に植え替えをしましょう。
適期は花が咲き終わった5~6月頃です。
方法
根が太く折れやすいので鉢から抜くときに注意が必要です。
植え替える数日前から水を控えて乾燥気味にしておくと根が折れにくくなります。
鉢から株が抜けないほどパンパンに根が張っている場合、鉢の周りを叩くと抜きやすくなります。
株を抜いたら古い土を落とし傷んだ根があれば取り除きましょう。
鉢は、ひとまわり大きいものを選びます。
用土は市販されているクンシラン専用の土を使うのがオススメです。
植え替えが終わったら、たっぷりと水を与えましょう。
子株ができている場合はそのまま大きなサイズの鉢に植え替えて育てても大丈夫です。
同じサイズの鉢で育てたい場合は植え替えと同時に株分けをします。
子株の葉の数が8枚を超えているのを目安に株分けするのがよいといわれています。
・株を鉢から抜き出す
・用土を落とす
・親株と子株をハサミで切り分ける
子株には根が3本以上つくようにします。
切り口はそのままでもかまいませんができれば殺菌剤を塗ったほうがよいでしょう。
クンシランの葉の数が少ないと花芽はできない?
来年、花を咲かせるためには春から夏にかけて生育する新しい葉の数が一芽あたり4枚以上は必要といわれています。
ですから、株を大きくして葉数を増やすことが大切です。
春から秋の成長期に屋外で適切な場所に置き、適量の肥料を与えればクンシランはどんどん大きくなります。
葉ばかりが大きく成長するという場合は与える肥料の成分を確認してみてください。
花を咲かせるなら窒素系の肥料よりもリン酸系の肥料を少し増やたほうがよいです。
どの肥料がいいのか迷ったらクンシラン専用を購入するとよいでしょう。
さいごに
クンシランの花が咲かない原因と対策について調べたことをまとめました。
我が家では鉢植えで育てています。
家族がどんどん買ってきて多いときには8つほどあったでしょうか。
買ってきたのはいいけれど、ほったらかし。
そのうち、私が管理するようになりました。
当初は、手入れの方法が分からず水やりをするだけ。観葉植物として葉を楽しんでいる状態でした。
もちろん、花が咲くわけはありません。
その後、植え替えをしたり、置き場所を変えてみたり、肥料をきちんと与えるようにしたら花が咲く株が徐々に増えました。
我が家の場合、花が咲かなかったのは根詰まりや肥料不足が原因だったようです。
クンシランは株の寿命が長いので育てる楽しみもずっと続きます。
大きな株に育ててたくさんの花を咲かせられるようにできたらいいですね。
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