ヤグルマギク(矢車菊)は、丈夫で育てやすい初心者にもおすすめの植物です。
特徴と育て方について調べたことをまとめました。栽培記録も書いています。
ヤグルマギクの特徴
ヤグルマギクは、ヨーロッパ原産、キク科ヤグルマギク属の一年草。
【生育サイクル】
暖地では、秋にタネをまき、苗の状態で冬越し。
翌年の春に花を咲かせ、夏には枯れてしまいます。
寒冷地では、4~5月にタネまきをすると夏に花を咲かせます。
草丈:30~100cm
開花期:4~7月
花色:白、青、ピンク、紫、黒など
多くの品種があり、花色、草丈もさまざま。
花壇で楽しむなら草丈が低めの品種、切り花にするなら草丈が高くなる品種を選ぶとよいでしょう。
乾燥させても花の色があせないのでドライフラワーにも利用されます。
【名前の由来】
花の形が、こいのぼりを掲げる竿の先端につけられる「矢車」に似ていることから名付けられました。
英名の「コーンフラワー(cornflower)」は小麦畑やとうもろこし畑の近くに雑草として生えていることが由来です。
学名(Centaurea)から「セントーレア」と呼ばれることもあります。
※ヤグルマギクの仲間は一年草と多年草があります。
※セントーレアは多年草のヤグルマギクを指すのが一般的。宿根セントーレア、宿根ヤグルマギクとも呼ばれます。
※一年草のヤグルマギクは一年草セントーレアとも呼ばれます。
【ヤグルマギクとヤグルマソウは別の植物】
ヤグルマソウ(矢車草)は日本の山野に自生するユキノシタ科の多年草。
葉の形が矢車に似ていることが名前の由来となっています。
名前が似ているので混同されることが多いですがヤグルマギクとは別の植物です。
ヤグルマギクの育て方
春に販売される苗を購入して育てると手間がかからず簡単です。
植え付け
日当たり、水はけ、風通しのよい場所で育てます。
ポット苗を植え付ける時は土を崩さないでそのまま植えます。
根を傷つけると枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
水やり
地植えの場合は、必要ありません。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥気味を好むので多湿にならないよう注意しましょう。
肥料
やせ地や荒れ地でもよく育つ植物なので、地植えでは必要ありません。
鉢植えでは、置き肥を月1回、または液体肥料を月2~3回施します。
多く与えると大きく育ちすぎて倒れやすくなります。
増やし方
タネまきで増やします。
花後にできたタネを採取したら密閉袋に入れて保存。適期にタネまきします。
枯れた株をそのままにしておけば、こぼれダネから発芽して自然と増えていきます。
病害虫
連作すると立枯病が出ることがあります。数年ごとに植え場所を変えると安心です。
害虫ではアブラムシが発生することがあります。見つけしだい早めに駆除します。
ヤグルマギクの栽培記録
4月下旬にタネまき。1週間ほどで発芽。
発芽から1週間後。
発芽から2週間後。
発芽から約1ヶ月。花壇に地植え。
6月中旬。草丈は20cmほど。
6月下旬。タネまきしてから約2ヶ月で咲き始めました。草丈は60~75cm。
こちらは5月下旬に庭にタネまきしたもの。
1ヶ月経って(6月下旬)草丈は約20cm。
気温が高いので大きくなるのが早いです。
7月上旬にはツボミをつけ、中旬には開花しました。
【育ててみた感想】
2024年、ネキリムシの被害にあった植物もありましがヤグルマギクは無事。
病気の発生もなく順調に育ち花を咲かせました。
発芽率も良く手間が掛からない育てやすい植物でした。
ただ、8月のお盆にちょうどよく咲かせるのは、むずかしそう。
6月に入ったら1週間ずつ時期をずらして複数回タネまきをすればよいのかもしれません。
さいごに
ヤグルマギクの特徴と育て方、栽培記録を書きました。
以前、ワイルドフラワーのミックスシードを育てたことがあります。
その中に含まれていたのがヤグルマギク。
きれいな花を咲かせてくれたので、今度はヤグルマギクだけ育ててみることにしました。
ちなみに、ワイルドフラワーは空き地の雑草対策を探しているときにネットの記事をみて試しました。
やることは、タネをまくだけ。
勝手に芽が出て花が咲き、雑草が生えるのも抑えてくれるというのであれば、楽でいいですよね。
・やせ地でも育つ
・乾燥に強い
・比較的、病害虫に強い
という特徴をもった草花のタネが選ばれているようです。
しかし、実際にタネをまいた後、放っておいたら雑草とワイルドフラワーの混植状態。
いろいろな花が咲いて楽しめたのは良かったのですが。
全体的にヒョロヒョロと育ち支柱も立てなかったので強い雨に当たったら倒れてしまいました。