ユキヤナギ(雪柳)は春になると枝垂れるように枝一面に小さな白い花を咲かせる樹木です。
剪定時期・方法など育て方のポイントを紹介します。
ユキヤナギの特徴
バラ科の落葉低木で中国・日本が原産地です。
春になると、枝に雪が積もったように小さな白い花をびっしりと咲かせます。
生長が早く樹高は1~2mになります。
ユキヤナギという名前は雪のように白く小さな花が咲く姿からつけられました。
別名、コゴメバナ(小米花)、コゴメヤナギとも呼ばれます。
庭園や公園に植えられるほか、生け花にも使われます。
ユキヤナギ(雪柳)の育て方
日当たりの良い場所で育てましょう。
半日陰でも育てられますが花数は少なくなります。
特に土壌は選びませんが水はけのよい肥沃な場所が適地です。
病害虫はあまり心配いりません。たまに、うどんこ病が発生するくらいです。
耐寒温度は、-10℃前後と寒さに強く霜に当たっても枯れることはありません。
冬の間、特に防寒対策をしなくても大丈夫です。
水やり
基本的に地植えで育てるので真夏に極端に乾くときや植えつけ直後以外は水を与える必要はありません。
鉢植えにしている場合は土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。
肥料
花後に緩効性のものを与えます。
増やし方
挿し木で増やすことができます。
適期は2~3月です。株分けも、この頃と10~11月頃にできます。
ユキヤナギ(雪柳)の剪定時期と方法
剪定の適期は花の咲いた後です。
秋~冬に枝先を切ると花芽を切ることになってしまうため花は咲きません。
枝の伸びの勢いが強い植物です。
放っておくと枝がたくさん出てきてゴチャゴチャした感じの株になってしまうこともあります。
3~4年に1回、元気な枝を残して生育の弱い枝などを風通しなども考えて根元から切り落とし枝の整理を行なうとよいでしょう。
大きくしたくない場合は、花後、根元まで切り詰めると大きくなりすぎません。
生垣の場合は春~夏の間、2度程度刈り込みします。
【追記】
雑誌「ハルメク」2017年4月号で樹木医の塚本こなみさんが剪定について書かれた文章を読んで考えさせられました。
「木自身は、誰も剪定してほしいとは思っていない」
「花をたくさん咲かせたいとか庭が狭いから大きくさせたくないとか人間の都合で切らせてもらっているだけ」
木を大きくしたくないからという自分の都合で枝を切りすぎてしまうことが何度もあったので読んでいてドキッとしました。
もっと植物の気持ちに寄り添えるようになりたいと思ってしまいますね。
塚本さんによるとユキヤナギの剪定は1~2月にかけて混み合った枝や古枝を間引く程度にするのがベストだとか。
刈り込みはできるだけ避けたほうがよいということです。
ネットで検索すれば簡単に情報が手に入る時代ですが、反面、間違った情報が流れていることも多いです。
このブログでも間違った情報を紹介することがないよう心掛けていきたいと思います。