ホヤ・カーリーはハートの形をした葉がかわいい植物です。
特徴と育て方、枯れる原因と対処法について調べたことをまとめました。
ホヤ・カーリーの特徴
ホヤは、キョウチクトウ科(ガガイモ科)のつる性低木。
種類は200以上あり、日本南部、熱帯アジア、オーストラリア、太平洋諸島が原産地です。
よく流通する品種には「ホヤ・カーリー」や「ホヤ・カルノーサ」などがあります。
ホヤ・カルノーサは、別名「サクララン」とも呼ばれ、九州や沖縄にも自生しています。
香りのよい花を咲かせ、肉厚の葉は観葉植物としても楽しめます。
ホヤ・カーリーは、タイ、ラオスなど東南アジアが原産地。
タイの旧国名を冠して「シャムサクララン」とも呼ばれます。
葉がハート型をしているのが特徴です。
バレンタインシーズンになると葉を1枚だけ「葉挿し」した小さな鉢植えが出回ります。
名前は「ハートホヤ」「ハートプランツ」「ラブラブハート」など様々。
上手に管理すれば1年以上そのままの姿で楽しめるようです。
しかし、新芽は葉と茎の付け根から出るので、新芽を出すことはほとんどありません。
大きく育てて、たくさんのハート型の葉を楽しみたい場合は茎や葉がついた苗を購入しましょう。
ホヤ・カーリーの育て方
風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。
ただし強い日差しに当たると葉焼けを起こすことがあります。
葉が焼けて変色すると元には戻りません。
夏は直射日光が当たらない場所に鉢を移動させます。
水やり
春~秋の生長期は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥に強いので葉に少しシワが出てきた頃でも大丈夫です。
冬は、休眠期にあたるので水をあまり必要としません。
土の表面が乾いてから3~5日経ってから水を与えるようにします。
空気中の湿度が高い環境を好みます。
定期的に霧吹きで葉に水をかけるとよいでしょう。
葉水は乾燥を防ぐだけでなく害虫を予防する効果もあります。
肥料
かならずしも必要なわけではありませんが、与えた方が成長がはやくなります。
生育期間の4~10月に、水で薄めた液体肥料を2週間に1回ほど与えます。
害虫
カイガラムシが付くことがあります。
ティッシュや古くなった歯ブラシなどを使って早めに除去し薬剤を散布します。
植え替え
根詰まりすると生育が悪くなるので2年に1回を目安に行います。
適期は5~6月。
市販の観葉植物用の土を使います。
傷んだ根を取り除き一回り大きな鉢に植え替えます。
増やし方
挿し木で増やすことができます。適期は5~7月。
・茎を2~3節つけて切る
・葉を3~4枚残して下葉を取る
・挿し木用土に挿す
・日陰で土が乾燥しないように水を与える
・1ヶ月程度で根が出たら鉢に植え付ける
冬越し
生育に適した気温は20~30℃くらいです。
寒さには弱いため、冬は5℃を下回らない場所に移しましょう。
※水やりを控えることで最低気温1℃くらいまで耐寒性が高まるようです。
花を咲かせるコツ
株が充実してくると花を咲かせることがあります。
開花時期は6~9月頃。
ポイントは、つるを長く伸ばすこと。
花が咲いたつる(茎)は、毎年、同じ位置に花芽をつけます。
一度、花の咲いたつるは出来るだけ切らずに伸ばすようにしましょう。
まだ、花の咲いていないつるも、長く伸びてきたら花を咲かせるので切りません。
枝が茂りすぎた場合は、花後に切り戻すとよいでしょう。
切りすぎると長期間開花しなくなるので注意してください。
ただ、ゆっくりと成長するタイプなので花が咲くまで育つには、かなり時間がかかるようです。
気長に成長を見守ってあげましょう。
ホヤ・カーリーが枯れる原因と対処法
以下のようなことが原因として考えられます。
・寒さ
・水の与えすぎ
・葉の部分だけのもの
寒さ
5℃以下になると生育が衰えて枯れることがあります。
冬場は室内に取り込んで日当たりのよい場所に置きましょう。
水の与えすぎ
過湿で根が傷んでしまい枯れることがあります。
乾燥に強い植物なので年間を通してやや乾燥気味に管理しましょう。
葉の部分だけのもの
葉だけが鉢に植えられているものは、根は出ても新芽を出すことはありません。
葉の寿命が尽きてしまったことが考えられます。
さいごに
ホヤ・カーリーの小さな鉢植えが可愛らしいので購入しようと思っています。
そこで、育て方について調べたことを書いておくことにしました。
ところが、そのまま育てても成長することはないと知ってビックリ!
せっかくなら花も楽しみたいので観葉植物として販売されている鉢植えに予定変更です。