ノウゼンカズラは夏の暑い盛りに元気よく濃いオレンジ色の花を咲かせる植物です。
ノウゼンカズラの剪定時期・方法など育て方のポイントと花が咲かない原因を紹介します。
ノウゼンカズラの特徴
ノウゼンカズラ科の落葉性つる植物で原産地は中国です。
日本には平安時代に伝わったといわれ古くから庭木として親しまれてきました。
ツルが長く伸びていき他のものに付着する気根を出しながら木や壁を這い上ります。
花期は7~8月。
夏の暑い盛りにオレンジ色の花を次々と咲かせます。
ひとつひとつの花の寿命は短いですが、花期の間、次々と開花します。
暑さにも寒さにも強く、東北地方以南の地域が栽培に適しています。
ノウゼンカズラの育て方
日当たりと水はけの良い場所で育てます。
真夏の直射日光が当たるところでも大丈夫です。
日当たりが悪いとツボミが落ちたり、花が咲きません。
大きく育つので地植えが適しています。
茎はどこからでも伸びるので、植える場所には注意が必要です。
ツルが巻き付けるような木やフェンス、トレリス、ポールなどを周囲に用意しておきましょう。
鉢植えで育てたい場合は小型の品種を選んでください。
挿し木で増やすことができます。
病害虫は、特に心配ありません。
水やり
地植えの場合は必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
肥料
寒肥として2~4月の間に緩効性化成肥料や骨粉入りの固形の油粕を与えます。
ノウゼンカズラの剪定時期と方法
生育が旺盛で、放っておくとツルがどんどん伸びて近くのものに絡みつき収拾がつかなくなります。
剪定は毎年行うようにしましょう。
花芽が付く前の1~2月が適期です。
主幹から伸びる脇枝の細い枝を切り落とし太い枝は短く切り戻します。
作りたい形や誘引を繰り返しながら形を整えます。
ノウゼンカズラの花が咲かない原因
ノウゼンカズラは、幹がある程度の太さにならないと花をつけないといわれています。
ですから苗を植え付けてから2~3年はなかなか花が咲かないことがあります。
過湿は嫌いますが、花期に水を切らすと花が咲かなくなるので気をつけましょう。
その他には
・肥料が多すぎて葉や枝に養分が回ってしまった
・春先に伸びた枝を剪定して花芽を切ってしまった
ことが原因として考えられます。
さいごに
今回は、ノウゼンカズラの特徴と育て方、花が咲かない原因について調べたことをまとめました。
弘前市の植物園では7月下旬になると見事な花を楽しめます。
近所の庭でも見上げるような高さまで伸びたノウゼンカズラが株を覆うように花を咲かせます。
オレンジ色の花はビタミンカラーと呼ぶのにピッタリ。
気持ちが明るくなって元気がでてきます。
ちなみに、我が家で夏に咲くオレンジ色の花といえばモントブレチアとオニユリですね。
立秋を迎え暦の上では秋になる時期に、夏真っ盛りといった感じで咲いてくれます。
関連記事
モントブレチア(クロコスミア)の育て方
オニユリ(鬼百合)の特徴と育て方!ムカゴで増やす方法は?
春花壇に何を植える?初心者にも育てやすい花を紹介!