モミジの種をまく時期や効率よく発芽させる方法など種から育てる方法についてまとめました。
庭で芽吹いたモミジの実生苗の栽培記録も紹介します。
モミジを種から育てる方法
モミジの種は紅葉した葉と同じように赤い色をしています。
翼果と呼ばれるプロペラみたいな羽根がついているのが特徴。
種は羽根の根元に詰まっています。
種まきするときに羽根は取らなくてもいいです。
取ってしまったものを使っても大丈夫です。
一般的に、モミジに限らず樹木の種は水分が残っている状態で発芽しやすいといわれています。
いったん乾燥してしまうと発芽率がとても低くなるそうです。
理由は乾燥することで休眠状態に入るから。
発芽させるためには種を眠りから目覚めさせる必要があります。
これを「休眠打破」といいます。
湿った状態で1ヶ月ほど低温にする必要があるそうです。
種が乾いた状態であれば、2月頃湿った砂やピートモスなどと一緒に冷蔵庫に保存し1ヶ月後に蒔きます。
モミジの発芽率を調べてみると
・発芽まで1年~数年かかる
・樹木の種の中では比較的簡単
とあるので難易度は判断できませんでした。
樹木の発芽率は条件によっても大きく左右されます。
実際に試してみるのが一番なのかもしれません。
ちなみに、モミジとカエデはどう違うのか?
話を聞いてもすぐに忘れてしまうので調べたことをここに以下に書いておきます。
・「モミジ」は紅葉する樹木の総称
・植物学的にはすべてのカエデ・モミジはムクロジ科カエデ属に分類される
・カエデ属の中に「モミジ」という種類がある
・英語ではカエデ属植物はすべてmaple(メープル)。モミジはJapanese maple(日本のカエデ)
・盆栽や園芸の世界では、葉の切れ込みが深いものをモミジ、浅いものをカエデと区別しているらしい
【生育パターン】
・春に芽吹き、葉が伸び、花を咲かせる
・夏に葉が茂る
・秋に紅葉、種をつける
・晩秋には葉を落として休眠
モミジの実生苗の栽培記録
※2012年7月
近所にモミジの庭木が2~3本。そこから種が飛んでくるのでしょう。
時々、庭で発芽しているのを見つけます。
モミジといえば、春は緑色、秋になると紅葉のイメージ。
ただ、近所にあるのは春に赤い葉をつけます。
春先から秋まで赤い葉をつける代表的品種の「ノムラモミジ」かもしれません。
・初夏に庭で芽を出す
・秋まで地植えのまま
・冬が近づいてきたら雪に埋もれる前に鉢に植え付け
・手入れの方法が分からず放置
・うまく育てられず処分
こんなパターンを繰り返しています。
鉢上げしてから4年経った株。
水やり以外の手入れといえば剪定ということになるのでしょうが。
樹形といっても、どんな風にしたらよいのかピンときません。
とりあえず、6月に伸び放題になっている枝を切ってスッキリさせました。
2021年7月下旬。
育てるつもりはなかったので冬に雪囲いもしないで放置しました。
2022年5月。
枯れていると思っていましたが葉が伸びてきたので鉢上げしてみました。
夏の直射日光に当てたら枯れてしまいました。
モミジの盆栽の作り方
盆栽には赤玉土・桐生砂・鹿沼土など通気性や水はけが良い用土を使います。
市販の盆栽用の土を使うと簡単で便利です。
植え替えは2年から3年おきに行います。
春の彼岸頃を中心に3月~5月頃が適期。
基本的に剪定をしないで自然な樹形を楽しむ植物といわれています。
スペースが限られる盆栽の場合、不要な枝を切って木の形を整える剪定という作業が必要になってきます。
初夏になると、徒長した枝や細かな枝がたくさん生えて枝葉がうっそうとしてきます。
思わず、バッサリと切ってしまいたくなりませんか?
しかし、強い剪定をしてしまうと、再び、勢いの良い枝が生えてくるので気を付けましょう。
樹の形が乱れる原因となります。
7月上旬は弱い剪定をするのがポイント。
込み入った枝を整理して、風通しを良くすることを目的に切りすぎないことが大切です。
真夏の剪定は、木が弱るので避けましょう。
枝が混みあってきたからといって、その都度、枝を切ってしまうことも木が弱る原因になります。
本格的な剪定は、葉が落ちてしまった11~1月に行います。
休眠期に入っているので、剪定によってふたたび枝が伸び始めることはありません。
樹形を乱す不要な枝は、思い切って大胆に切っても大丈夫です。
さいごに
モミジの発芽方法、実生苗の栽培記録をまとめました。
放っておくと樹高が3mとか、屋根よりも高くなる庭木です。
手入れが大変なので小さな鉢植えで楽しみたいと思っているのですが。
剪定の仕方がマズイのでしょうか?どうも上手くいきません。
2023年11月。
春に植え替えした苗。樹高10cmほど。
鉢土が凍ったら困るので屋内に取り込み暖房のない場所に置く。12月に葉が落ちる。
2024年3月23日。
新芽が出てきた。
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