小菊とは日本で昔からある菊(和菊)のなかでも小さい花を咲かせる品種の総称。
スプレーマムとの違いや日常管理について調べたことをまとめました。
小菊とは
小菊は秋咲き(10~11月)の品種が多いですが夏咲き(5~7月)や夏秋咲き(8~9月)の品種もあります。
花形:丁字、平弁、サジ弁など
花色:赤、ピンク、白、黄色など
鉢植えや地植えで手軽に育てて楽しめ、切り花、お供え用の花として利用されます。
菊まつりで懸崖仕立ての小菊を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
盆栽仕立てにすることも多いです。
【小菊とスプレーマムの違い】
菊は改良された地域によって和菊と洋菊に分けることができます。
・小菊は日本で作られた品種(和菊)
・スプレーマムはアメリカやヨーロッパで作られた品種(洋菊)
和菊は花の大きさで3つに分けることができます。
・小菊:9cm未満
・中菊:9~18cm
・大菊:18~20cm以上
小菊の育て方と日常管理
植え付け
ポット苗を購入したらビニールポットから苗を取り出して植え付けます。
地植えの場合は、日当たり・風通し・水はけの良い場所を選びます。
2株以上植え付けるときは20cmほど間隔をあけます。
鉢植えの場合は、苗よりもひとまわり大きな鉢に植え付けます。
用土は、市販の菊の培養土を使うと簡単です。
水やり
地植えの場合は特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
害虫
ハダニやアブラムシなどが付くことがあります。
定期的に殺虫剤や殺菌剤を与えて予防します。
花後の手入れ・冬越し
花が咲き終わったあと株元から新しい芽が伸びてきます。
鉢を軒下など霜が直接当たらない所へ移動して冬越しさせます。
水やりは芽が枯れない程度に与えましょう。
春になったら新しい芽を植え付けます。
小菊を鉢植えで育てる【2013年10月】
挿し芽で増やしたという小菊の鉢植えをもらいました。
茶色系と紫系、そして黄色という花色の組み合わせが秋を感じさせますね。
現在、我が家のお盆咲きの菊と晩秋に咲く菊はすべて地植え。鉢植えにしているものはありません。
菊は毎年同じ場所で育てないほうがよいそうですが鉢植えなら毎年植え替えることになります。
寒くなったら屋内に取り込んで楽しめます。
こうしてみると鉢植えにして楽しむのもいいなぁと思いますね。
8月咲き小菊の苗を通販で購入【2015年5月】
5月の大型連休も終わったので混雑していないだろうと思い、久しぶりにホームセンターに行ってきました。
お目当ては早咲きの菊苗。
数年前に購入したお盆咲きの菊が枯れてしまったので補充しようと思ったのです。
ところが、販売されているのは10月咲きの苗だけ。
そういえば、以前、お盆咲きの菊苗を買ったのは4月下旬、大型連休の前でした。
今年は、もう売り切れてしまったのでしょう。
菊苗は2~3つあればよいのでホームセンターで買うほうが通販より安上がりなのですが。
たびたび出かけてチェックするわけにもいきません。
通販で注文することにしました。
豊富な種類の中から好きなものを選べるのは大きなメリット。
どれを選ぶか迷うほどです。
◆購入した苗◆
【8月咲き小菊 4品種各1株】
・こばと(白)
・歌人(赤)
・はるか(ピンク)
・平和(黄)
ちゃんとした苗が届くのか不安でしたが…。
お店で販売されているものと同じ程度の良い苗が届きました。
便利な世の中になったものです。
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