「金のなる木」という縁起の良い名前をもった植物をご存じですか?
枝に5円玉が実ったような草姿は昭和の一時期に流行しましたが、いつの間にか見かけることがなくなりましたね。
今回は、金のなる木の特徴と種類、育て方のポイント、花が咲かない理由と対策を紹介します。
金のなる木の特徴と種類
金のなる木は南アフリカが原産地、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。
別名、カゲツ(花月)、フチベニベンケイ(縁紅弁慶)、ナリキンソウ(成金草)とも呼ばれます。
草丈1~3m
開花期:11~2月
花色:ピンク、白
小さな株に花をつける系統と大株にならないと咲きにくい系統があります。
種類
緑色の葉に赤い縁取りが入ります。
大株にならないと花が咲かない品種です。
花の付きやすい品種で桜のようなピンク色の小花を咲かせます。
花の持ちがよく、一度咲いた花は長い間楽しめるのも魅力。
縁起の良い多肉植物といわれ合格祈願や金運上昇にもなるといわれています。
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細長い葉が宇宙人の指を連想させることから名付けられ、ゴーラムとも呼ばれます。
暑さ・寒さに強く丈夫で育てやすい品種です。
明るい黄色の斑が入る品種です。
花月の斑入り品種。
葉の深い緑色と斑のコントラストが楽しめます。
草丈が低く株がコンパクトにまとまる品種。
金のなる木の育て方
鉢植えは1年を通して屋外の日当たりの良い場所に置きましょう。
ただし、夏場は半日陰に移動させます。
冬は霜が降りる前に室内に取り込み3℃以上を保ちましょう。
水やり
年間を通して乾燥気味に管理します。
春から秋の生育期は、土の表面が乾いたのを確認したら1~2日経ってから水やりしてください。
乾燥に強い反面、過湿には弱いです。
水を与え過ぎると根腐れしやすいので注意しましょう。
水やりは葉がシワシワになり始めてからでもかまいません。
冬は2週間に1回程度にします。
肥料
夏と冬には肥料は与えません。
4月から10月の間に緩効性化成肥料を与えます。
多くの肥料は必要としないので与え過ぎないように注意します。
病害虫
特にありません。
増やし方
挿し木で増やすことができます。
適期は4月から10月。
新しく伸びた枝を長さ10cmくらいに切ります。
下の方の葉は数枚とります。
葉の取った節が土に埋まるように挿します。
金のなる木に花が咲かない理由と対策
何年も育てているのに全く花が咲かない場合、考えられる理由には次のようなことがあります。
夏に水をたっぷりと与えた
花芽がつくられる時期は8月下旬~10月下旬です。
この時期に、春や秋と同じように水やりをしていると花が咲きにくいといわれています。
花を咲かせるには夏に水やりの回数を減らして乾かし気味に管理することが大切です。
・雨に当たらないようにする
次の3つも大切です。
・肥料は与えない
・夜は暗くなる場所に置く(外灯の明かりも避ける)
花が咲きにくい品種だった
金のなる木には花が咲きやすいものと咲きにくいものがあります。
花を楽しむ場合は、咲きやすい品種を選ぶとよいでしょう。
代表的なものには「花月」と「華花月」があります。
さいごに
金のなる木は、プックリとした葉がかわいらしく丈夫で育てやすいのが魅力です。
一年中緑の葉が楽しめますし斑入りの品種を飾ると部屋がパッと明るくなりそう。
花が楽しめる品種も素敵ですね。
というわけで、今回は、金のなる木の特徴と種類、育て方のポイントをまとめてみました。
枝に5円玉をつけて「金のなる木」として販売したところ大流行したというのが名前の由来といわれています。
英語では「dollar plant」。こちらは葉が硬貨に似ているのが名前の由来だそうです。
どちらの名前も、なんだかご利益がありそうな気がしますね。
風水的には、金運をもたらしてくれるのだそうですよ。
初めて多肉植物を育てる人は、金のなる木から始めてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、寒さには強くないので室内に取り込んで冬越しします。
3℃以上を保つのがポイント。0℃以下になると葉や株が傷んでしまいます。
夜間は部屋の中央に移動させるなど冷え込みに注意して管理して下さい。
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