ランタナは暑さに強く初夏から秋まで花を咲かせ続ける植物です。
花色の変化が楽しめることからシチヘンゲ(七変化)の名前でも親しまれています。
特徴と育て方についてまとめました。
ランタナの特徴
ランタナは、熱帯・亜熱帯アメリカ原産、クマツヅラ科の常緑低木。
冬の寒さや霜に弱く枯れてしまうことがあるので日本では一年草として扱われることが多いです。
樹高:0.3~2m
開花期:5~10月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄
一般にランタナとして流通しているのは、花色が変化してゆくランタナ・カマラという品種です。
小花がたくさん集まって1つの花のように咲き、徐々に花色が変わるのが特徴。
花後にできる種は目立ちますが有毒なので、幼児などが誤って食べることのないよう注意してください。
その他の種類には、低木状になるもの、鉢向きのコンパクトな樹形になるもの、ほふく性のもの、斑入りのものなどがあります。
ランタナ(七変化)の育て方
ポット苗を購入して育てます。4月中旬~5月が適期です。
地植えでは、日当たりと水はけのよい場所に30cmほど間隔をあけて植え付けます。
鉢植えでは市販の草花用培養土を使うと簡単です。
9cmポット苗なら6号鉢に1株が目安です。
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
夏場は水切れに注意しましょう。
1回水切れさせてしまうと、葉がチリチリにちぢれてしまいます。
地植えの場合は特に必要ありません。
肥料
地植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
5月~10月の生育期間中は、緩効性化成肥料を定期的に与えます。
鉢植えの場合の場合も同様です。株にたくさんの花が咲いている場合は、液体肥料も併用して下さい。
切り戻し
適期は4月~11月。
枝が長く伸びすぎているようなら半分程度に切り戻します。
芽を出す力が強いので生育期間中であればいつ切っても大丈夫です。
花が終わった枝の脇芽が出ている上の部分で切り戻して下さい。
ただし、一度に株全体を剪定してしまうと花が付くまでにしばらく時間がかかります。
絶え間なく花を咲かせるには、小まめな剪定をおこなうことがポイントです。
病害虫
ほとんど発生しません
増やし方
挿し木で増やします。
その年に伸びた若い枝を切り取って用土に挿します。
根が伸び始めるのに2~3週間ほどかかります。
4~5週間たったら直径9cmのポリポットに植え替えます。
苗が大きくなったら花壇や鉢に植え付けましょう。
ランタナ(七変化)の冬越し方法
熱帯地域の植物なので暑さには強い反面、寒さにはやや弱いです。
霜が降りない暖地では地植えのまま戸外で冬越し可能です。
鉢植えの場合は軒下などに移動します。日の当たる暖かい室内で管理してもよいです。
寒冷地では戸外で育てると枯れてしまうので室内に取り込みます。
地植えの場合は9月下旬を目安に霜が降りる前に株を掘り上げて鉢植えにします。
株は根を少し切り詰め地上部の枝を1/2程度に切り詰めるのがポイント。
冬越し中は水やりをひかえめにして乾燥気味に管理します。
再び、花壇に植え付けるのは遅霜の心配がなくなったころが適期です。
さいごに
ランタナ(七変化)の特徴と冬越し方法など育て方のポイントをまとめました。
熱帯原産の植物は、夏の暑さに負けずに花を咲かせてくれるのが魅力。
変化する花色も楽しめるのは嬉しいですね。
花の蜜を吸うためにたくさんの蝶がやってくる植物としても有名だそうです。
寒冷地に住んでいるので1年草のつもりで育てると楽なのかなと思っています。
ちなみに、サンショウやネコよらず(ヘンルーダ)にはアゲハチョウがやってきます。
これらミカン科の植物は幼虫の食草となるため卵をうみつけにやってくるのです。
我が家では葉がほとんどすべて食べられて鉢植えのサンショウが枯れたことがありました。
関連記事
ネコよらず(ヘンルーダ)の特徴と育て方!本当にネコよけ効果はある?
サンショウの木でアゲハチョウの幼虫を発見した話
春花壇に何を植える?初心者にも育てやすい花を紹介!