昨年はアジサイ(紫陽花)の花がたくさん咲いたのに今年は咲かなかったという経験はありませんか?
花が咲かない原因で一番多いのは剪定で花芽を切ってしまったことだといわれています。
翌年も花を咲かせるための剪定時期と方法、大きく育ちすぎた株を小さくする方法について調べたことをまとめました。
アジサイの花が咲かない原因と対策
一番多いのは剪定で花芽を切ってしまったこと。
日照不足や肥料の過不足が原因のこともあります。
また、冬の寒風に当たると花芽が枯れてしまうこともあります。
花芽を切ってしまった
アジサイの多くは「旧枝咲き」といって昨年伸びた枝の葉の付け根に花芽をつけるタイプです。
花芽ができるのは8月以降。
剪定時期を間違うと次の年には咲かないこともあります。
ホンアジサイ(一般的なアジサイ)
ガクアジサイ
カシワバアジサイ
旧枝咲きの剪定適期は花が咲き終わったとき。
花芽ができるまえの7月中、遅くとも8月上旬までに切るようにします。
早めに切るのはOKなので開花したらすぐに切って部屋に飾ってもいいです。
庭で楽しみたいという場合も花が色あせてきたら剪定をしましょう。
今年咲かなかった枝は翌年花を咲かせる可能性が高いです。そのまま残しましょう。
花の2~4枚下、脇芽が出ている上の部分の茎を切ります。
花数や枝を少し減らしたいときは、
・内向きや下向きに伸びている枝
・伸びすぎている枝
を選んで付け根から切り切り取ります。
【株を小さくしたいときは強剪定】
強剪定とは株元近くまでバッサリと枝を切る方法のこと。
大きく育ちすぎて樹形が乱れたときにおこないます。
切る目安は現在の大きさの半分くらい。
ただ、強剪定をすると翌年の花は期待できません。
適期は葉が枯れ落ちた冬です。
日照不足による生育不良
日陰では日照不足で花が咲かないことがあります。
花芽を作るためにはある程度の日光が必要です。
日当たりのよい場所、あるいは半日だけ日が当たる半日陰の場所で育てましょう。
肥料不足や肥料過多
地植えでは肥料を与えなくても花を咲かせる場合が多いです。
鉢植えでは土の量が限られているので肥料不足になりがち。
花が咲かないことがあります。
窒素分の多い肥料を与えると葉ばかり茂って花芽が付きにくくなるので注意しましょう。
アジサイを育ててみた感想/栽培記録
20年以上も前ですが地植えと鉢植えで育てたことがあります(品種は不明)。
地植えのほうは、放っておいても毎年花を咲かせてくれます。
病害虫に悩まされたこともありません。
寒冷地で冬は雪に埋もれてしまいますが防寒対策をしなくても冬越しできています。
手間がかからず丈夫で育てやすい植物です。
悩みのタネといえば地植えの株が「大きく育ちすぎてしまうこと」。
放っておいたら自分の身長よりも大きくなって花の咲く位置が私の頭の上。
下から花を眺めることになってしまいました。
大きくなりすぎると隣に植えてある植物とぶつかってしまうのにも困りました。
・木のようになった古い枝は切ったほうがよいのか
・株元から伸びてきた新しい枝がたくさんあるがそのままでよいのか
・樹形を整えてきれいに花を咲かせるにはどうすればよいのか
など分からないまま、夏でも秋でも枝が混みあってきたら切ってきました。
適当にやっているので年によって花の咲き具合が違います。
多く咲く年もあれば2~3個しか咲かない年も。
強く剪定した翌年は花が咲きませんでした。
花芽も一緒に切っていたんですね。
例年、鉢植えは屋外で冬越しさせていました。
地植えはそのまま冬越しできているので鉢植えも大丈夫かなと思って囲いをしなかったことがあります。
しかし、冷たい風が当たってしまい枯らしてしまいました。
さいごに
アジサイの花が咲かない原因と大きく育ちすぎた株を小さくする方法について書きました。
剪定で何度も失敗してきたので冬に短く切っても大丈夫な「新枝咲き」の品種は魅力的。
今度、栽培するならアナベルがいいかもしれません。
※新枝咲き
アジサイ アナベルの特徴と栽培ポイント
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※旧枝咲き
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