ボケ(木瓜)の特徴と育て方【花が咲かない原因は?】

ボケの花

ボケ(木瓜)は早春から春にかけて梅に似た花を咲かせる庭木です。

ボケの特徴と育て方、花が咲かない原因について調べたことをまとめました。

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ボケ(木瓜)の特徴

ボケの木

ボケ(木瓜)は、中国原産、バラ科の落葉低木です。

日本に渡来したのは平安時代といわれ、古くから庭木や生け花として親しまれてきました。

名前の由来は「ウリ(瓜)のような実をつける木」ということで「木瓜(もけ)」から転じて「ボケ」になったなど諸説あります。

別名、ホウシュンカ(放春花)、カラボケ(唐木瓜)とも呼ばれます。

開花期:2~4月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ
樹高:1~3m
樹形:株立ち(根元から複数の幹が立ち上がっている状態)

ボケの実
花後に黄緑色の果実をつけ、熟すと黄色になります。

・枝にはトゲがある
・花後に香りのよい果実をつける
・果実はジャムや果実酒に使われる
・冬になると落葉する
・寒さにも暑さにも強い

ボケ(木瓜)の育て方

ボケの花

日当たりが良く、あまり土が乾燥しすぎない場所を好みます。

建物の東側など、秋から初夏までは日光が当たり夏の西日が当たらないような場所に植え付けるとよいでしょう。

鉢植えは屋外の日当たりの良い場所に置いて育てます。

ただし、夏場は乾燥を避けるため半日陰に移動させます。

水やり

地植えでは、特に必要ありません。

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

地植えの場合は2月に寒肥として緩効性肥料を与えます。

鉢植えの場合は開花後にお礼肥として緩効性肥料を与えます。

病害虫

害虫では、アブラムシやカイガラムシが発生することがあります。

病気では、赤星病や根頭がん腫病が発生することがあります。

根頭がん腫病は、春に植え替えをすると発生しやすくなるので注意してください。

植え替え

適期は9月下旬~11月下旬。

鉢植えは2~3年に1回を目安に植え替えます。

増やし方

挿し木や種まきで増やします。

挿し木は9月上旬から10月下旬に、その年に伸びた枝を使います。

種まきは、秋に熟した果実から取り出した種を使います。

果肉を水で洗って落とし小粒の赤玉土にすぐにまきます。

薄く土をかけて乾かさないように管理すれば、春に発芽します。

剪定

ボケの枝と花
適期は、花後の4月下旬~5月下旬と落葉期の12月。年に2回行います。

【花後の剪定】
花が咲き終わってそのままにしておくと実をつけるため木に大きな負担がかかります。花がらが残っていれば取り除いておきましょう。

樹形を整えるために、ひこばえ、徒長枝、飛び出している枝を切ります。

木の内部まで日光が届くようにするため、重なり合った枝や交差している枝を切ります。

※花芽と葉芽について
・花芽ができる時期は7~8月
・1年前の春に伸びた枝の基部や古い短い枝などにつきます
・葉芽は枝先につきます

【落葉期の剪定】
枯れ枝や交差している枝など不要な枝を、つけ根から切り取ります。

勢いが強く飛び出して伸びた枝も樹形を乱すので切り取りましょう。

落葉期には花芽ができています。

花芽がある枝は、花芽から10cm程度のところで切ります。

花芽がない枝は、葉芽が2~3芽残るように切りましょう。

ボケ(木瓜)の花が咲かない原因

ボケの花

・花芽を切ってしまった
・水切れ
・日光不足

花芽を切ってしまった

花後に剪定をしないで枝が伸び放題。

気になって、秋以降にバッサリ切ってしまった。

このような場合、花芽がついた枝まで切ってしまう可能性が高くなります。

水切れ

乾燥しすぎると葉が枯れたりツボミが落ちることがあります。

鉢植えの場合は地植えよりも土が乾きやすいため注意しましょう。

日光不足

日当たりの悪い場所では花つきが悪くなります。

さいごに

ボケの白い花

学校にボケの木があったので子供の頃から名前を知っていた樹木です。

ただ、枝にトゲがあることも良い香りの果実がなることも知りませんでした。

鉢植えで育てて実を収穫できたらいいですね。

というわけで、ボケの特徴と育て方について調べてみました。

ちなみに、家紋の「木瓜紋」は「木瓜」「丸に木瓜」「五つ木瓜」など多くの種類があり日本の五大紋のひとつだそうです。

花びらをモチーフにしたものは盆栽鉢や和食器に使われているのだとか。

身近な日用品の中からボケの花模様を探してみるのも楽しそうです。

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